革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2024.03.27

ナイルというクロコダイルのファスナー長財布 40118

この掲載品と同じ財布

黒のポロサスで作って欲しいです。」

なんとポロサスをご指名です。

 

遠方の方でご来店いただけませんので

お電話でお話ししたのですが、

話しているうちに

別の掲載品へと話が広がっていき、

どうやら

クロコダイルの柄そのものに

ご希望あることがわかってきました。

 

掲載品の黒の方は

斑柄が少しVの字のように思う。

しかし緑の方は

斑柄の並び方が、黒よりも平らに感じるので

そっちの斑柄で欲しいです、と。

 

 

 

 

 

 

前者はポロサスという名前を持つ革で、

エルメスがその革を多用することから

有名になって、そのせいか

革自体のお値段はもっとも高価です。

 

ところがここのところ

革を選びに行きますと、

ご依頼者の言葉をお借りすれば

「平らな柄」の革は少ないように感じます。

 

後者はナイルと呼ばれる革ですが、

名前が有名でないことから

品質を心配なさる方もいらっしゃいます。

 

ところが選び方によっては、

ポロサスと同じく小さい斑柄で

水平に整ったのものを見つけられることが

ポロサスより多いような気がします。

 

クロコダイルは生き物ですから、

各々がいろいろな斑柄を持っています。

そういうものに対して

整った斑柄を選んで欲しい…というご希望は

たまにいただきますが、

どちらにしても、そういう革を見つけるには

お時間がかかります。

待っても暫く出てこないこともあります。

 

 

 

 

 

 

お電話でお話ししたことで

ご依頼者のご希望はよくわかりましたから、

斑柄がご希望に近いものをお選びする

ことを一義として、2種でお探ししました。

 

革選びも、どんなオーダー品であっても

デザイナー本人が行います。

 

その結果今回は

ナイルをお薦めすることになりました。

 

ほぼ無名のナイルの革を勧められて

ご依頼者は心配だったご様子でしたから、

再度

前出の掲載品についての説明をしました。

 

そして、この2種類は

デザイナーでも見分けがつかないことも

申し上げました。

 

 

 

 

 

 

「グリーンがなぜナイルの革だったか?

それは、特殊な色は売れが遠いので、

高額なポロサスを使って染めるところが

ほとんどないからです。

 

量産品を作る会社が全部買取するのであれば

ポロサスでも特殊な色を

オーダーで染めますが、

それ以外の理由から

そのような色を染めることは

普通はまずないです。」

 

お写真で

まるっと一枚のナイルをお見せしたところ、

「グリーンの掲載品の裏面の写真は

ありませんか?」とのお尋ね。

 

革を一枚続きで作る形なので、

裏面の斑柄のまっすぐさを

確認したい、という理由からでした。

たまたまその写真はなかったのですが、

 

「1枚の革を見せていただくと、

裏面に当たる方が水平な感じですね。」と

ご感想をくださり、ナイルに決まりました。

その結果、ポロサスよりも安価なのに

気に入った出来上がりになったようです。

 

 

 

 

 

 

お届け後、ご連絡をいただきました。

 

************

昨日無事晩に届いて

拝見させていただきました。

とても美しい仕上がりで

大変気に入りました!

これから何十年と付き合っていきたいと

思います。

 

また東京に行く機会でもあれば

是非お店の方に立ち寄りたいと思います。

その時は、よろしくお願いします(^^)

************

 

このご連絡をいただくまで

デザイナーはドキドキしていました!

「私の理解はあっていると思うし

これ以上の整った水平柄はなかったけども、

それがOKかどうかのハードルは

個人個人の感覚の問題だから…」

 

というわけで、

お受け取りのご連絡をいただきまして

ほんとにありがとうございました。

ぜひ一度お出かけください。

 

 

関連記事

  • レディスバッグ「エブリディ」

    ルバル ワインのエブリディバッグ

  • 当店初のちっちゃなメガネのハードケース

  • クラッチバッグタイプのミニブリーフケース  240904

    クラッチバッグタイプのミニブリーフケース  240904

同様のアイテムを見る: