革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.05.20

9年ものの当店オリジナル牛革の長財布

2014年の年末にご注文いただき、

2015年1月にお渡しした長財布のその後を

ご紹介します。

 

嬉しいことに、

お近くまでおいでになったクライアントが、

この9年ものを見せにお寄りくださいました。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

デザイナーは、

このオーナーの鞄から出てくる長財布を

ちらっと見るなり、

「よく育ててくださいましたね!」と

お財布をひったくりそうな勢いで

見つめています。

 

当店オリジナル牛革の威力は絶大です。

経年変化すると、その威力は

さらに大きくなっていきます。

どうぞお写真でご確認ください。

 

この長財布のオーナーは

「手で撫でていただけです。

他には何もしてません。」とおっしゃり、

たったそれだけのことで、

当店オリジナル革の良さが

ここまで生かされることを、

このように証明してくださいました。

 

 

 

 

 

 

この経年変化があるから、

不幸にも使用中に失くしてしまった人たちは

「お金は仕方ないけど、

お財布だけは戻って欲しい。」と

切に望んでくれます。

ありがたいことです。

 

この方は

「これを頼んだ時、

小銭入れを別に使いませんか?とか

カード入れの口のカットを変えませんか?

というアドバイスをいただいて…

それでうまく使えています。

まだあと、少なくとも5年は行けるでしょう。」

とおっしゃってくれました。

でもきっと、あと10年は使える感じです。

 

 

 

 

 

 

カードがたくさん入る長財布ですから

普通の長財布より少し長めのサイズですが、

カードが入ると中身がきちっとして

型崩れなどもまったくありません。

 

 

 

 

 

 

「だんだんとキャッシュレスが進んで、

この長財布は母艦という感じになっています。

これにはどんなカードも入っているので

鞄の中に入れて必ず持ち運ぶのです。」

 

ここまできれいな経年変化をしていたら、

持っているだけで嬉しいひと品と

感じていただけることでしょう。

 

当店オリジナルの牛革も

いつまで作っていただけるかわかりません。

1年ほど前に、さまざまな課題を乗り越えて、

㈱栃木レザーさんからは

もうしばらくは作り続けてくださる、

という結論をいただくことができました。

ホッとしたものです。

 

今では世界中で作られなくなってきている

もっともプリミティブな製法のこの革を、

ぜひ使ってみてください。

この手触りや経年変化を一度知ったら、

あなたの中に革を選ぶための

スタンダード感覚が産まれます。

 

 

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