革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.07.4

海外の方からのご注文、高品質のA5ジョッター 40524

海外の方とメールでやり取りしますと、

翻訳機の機能向上に驚くことがあります。

丁寧な日本語でお尋ねされると

こちらもそのようなモードになりますが、

そのような日本語を

どのように翻訳するのか…は不思議です。

 

ご紹介するのは、

「高品質のA5サイズのジョッター」。

定番でお出ししているのは、

「リーズナブル素材のA5ジョッター」

裏面を裏地専用の革にしています。

 

定番はあくまでも表面だけを使う前提で

お出ししています。

 

 

 

 

 

 

ウェブショップには、

このリーズナブル版のほか

「高品質A4ジョッター」というのも

載せておりますから、

 

このご注文者からはまず、

ご質問をいただきました。

「どこが違うのですか?

A5サイズでも高品質のものは出来ますか?」

 

このふたつの違いは、

高品質の方は、裏面にも

表用の革を使っていることにあります。

 

そうすることで、面をひっくり返せば

裏面であっても

すばらしい書き味を堪能することができます。

デザイナーが店頭で使っているのが

これで、クライアントの方々には

よく書き味をお褒めいただきます。

そしてすでに、

使い始めてから30年ほど経ちます。

 

 

 

 

 

 

昔は裏面もあまねく表革でしたが、

素材のご用意が難しくなったことで

ある時、

リーズナブル版をお出しすることにしました。

 

何度かこの欄でお書きしていますが、

私どもの定番は

長いものは30年以上ずっとお出ししております。

 

その定番は、変わらないように見えて、

細かいところでどんどん改変を入れています。

 

ご注文者のみなさまがお教えくださる

「その後」によって

わかることがたくさんありますから、

こうした方がいい、と思ったことは

細かく仕様や製作方法に反映させます。

 

 

 

 

 

 

改変前のジョッターは

10年くらい使いますと、

ものによっては反ってしまうことがあります。

どれが反るかは、はっきり言えません。

革は生ものなので

仕方ないと言えば仕方ないのですが、

 

今回は芯材を変え、革が破れたり

ダメにならない限りは使えるよう、

大きな改変をしていますから、

個体差は関係なくなります。

 

お手間はずっとかかる様になりましたが、

20年以上快適に使える前提であれば

それだけの価値があります。

 

 

 

 

 

 

身の回り品には気持ち良く、

長く使える良質な製品を持ちたい、

と思います。

多くは要りませんし、

何が必要か、しっかりと問うたうえでの

買い物をすることが

もっともSDGsの考えに則っています。

 

自分にとってほんとに必要なものは何か?

そして、いま自分が買おうとしているものは

それに値するか?

その製品のお値段は製品と見合っているか?

そんな買い物の基本を、もう一度

ふり返ることも必要と思います。

 

 

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