実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
カテゴリー
GW中は1日(日)~5日(木)までお休みします。
2022/04/29
いつもお引き立ていただきまして
ありがとうございます。
GW中は、5月1日(日)~5日(木)まで
お休みします。
その間、メール等を含めたお返事は
一切できませんことをご了承ください。
休み明けからまた、全力でお作りしたいと存じます。
プレゼントの持ち手付き台本カバー 112
2022/04/29
有名な俳優の方からリクエストを頂き、
それにお応えして考案した
持ち手付きの台本カバーは、
なかなか人気があります。
右利きの人が持つと
左手で支えることになりますから、
上のお写真のようになります。
この状態で
右手でペン差しからペンを抜いて
台本に書き込む、という感じでしょうか。
後ろ表紙の方はシンプルで何もありませんが、
表表紙の方には持ち手が付く、
という寸法です。
開いた時には下のお写真のように
向かって右側にペン差しが付きます。
今回は、内側向かって左側に
ゴールドの花文字でお名前をお入れしています。
華やかなお名前の入れ方ですが、
絵のように見えますから
パッと見でネームが入っているようには
見えないところがミソです。
この台本カバーは
最低でも10年お使いいただけます。
差しあげた俳優さんが
10年後にどうなっているか、
ご想像いただくことも楽しいですし、
使い込んだ革がその頃には
カッコよく変わっているでしょうから、
ますますご本人に
お似合いになることでしょう。
具体的な夢を乗せた
大切なプレゼント品のご注文をいただくたび、
お店の手帳には
俳優さんのお名前が増えていきます。
このたびはありがとうございました。
俳優さんのご活躍をお祈り申し上げます。
思い出深いプレゼントの革製品を使ったキーケースの製作 203
2022/04/27
数年前に
お財布をご注文くださったクライアント。
「このお財布がほんとに馴染んで、
嬉しいかぎりです。
受け取った時
とても自然な出来上がりで、
まるで自分が望んでいた既製品が
最初からどこかにあったかのように
感じられたことが、とても良かったです。」
ありがとうございます。
そんな経緯から今回は、
珍しいご注文をくださいました。
当店では
オーダーメイドしてくださった方々への
サービスメニューとして、
「革製品に関するさまざまなご相談」を
お受けしております。
それで今回このクライアントからは
「大切な製品のリメイクを」という
ご依頼をいただきました。
大切な3点の小物から
キーホルダーをお作りする、というお題です。
出来上がりのキーホルダーは
上から2枚までのお写真ですが、
残念なことに、「何を使って」の
お写真を撮らずに
作業に入ってしまったものですから、
3,4枚目のお写真を使ってのご説明となります。
今回は、クライアントが
おじい様、大叔母様から頂いた3点の小物が
1点のキーホルダーへと姿を変えています。
まず、おじい様からの
ペッカリーの二つ折財布(下)は、
キーホルダーの外側(上)になりました。
手袋をオーダーした時
一緒に作ってもらったお財布だそうですが、
柔らかすぎて使いにくかったので、
30年ほどずっと
どうしようかとしまっておいたそうです。
ペッカリーは
使っていくとアメ色になりますから、
少し黒っぽいシミのようなところがあっても
そのうち気にならなくなります。
それから下のお写真2点のアイテム、
大叔母様が作ってくださった絵入りの財布(左)は
内側のキーホルダー金具と見返し(右下)となり、
おじい様からのプレゼントキーホルダー(右上)は
キーホルダー金具の再生利用(右下)として
使うことになりました。
もちろんどの材料も
これからの保ちを考慮して、
作りましょう、という判断をしています。
こうした特別なサービスメニューは、
ワールドブランドのフルオーダー部門では
昔よくやっていた、という話を聞いています。
やはり思いは同じですね。
大切な顧客のための特別なサービス、です。
このキーホルダーも、
長くお使いいただけるように
しっかりした質感でお作りしています。
どの柄をどのように入れるかも吟味し、
金具も保つように付け直しています。
思いのこもった品物を
出きる限り長く使いたい、というお気持ちに
お応えしたい当店の心を
ご理解くださるみなさまにお届けする、
特別メニューです。
お持ちの製品にまつわる興味深いお話も
大変楽しく拝聴しました。このたびは
ありがとうございました。
3つ目のボディバッグ 112
2022/04/25
先日ご紹介したボディバッグが
無事できあがり、
クライアントから
OKのご連絡を頂戴しましたので、
いよいよ3つ目の完成品を披露します。
このたびも
ご注文もありがとうございました。
もっと容量を増やそう、
が今回のお題で
最初は、本体の周り一周に
マチを付けましょうか?
という選択肢も出ました。
ところが、似た大きさで一周マチのある
店頭のポーチを
実際にウエストに置いていただいたところ、
「いきなりすごく大きい感じがします。
これはちょっとないですね。」
とのご感想をいただき、
高さ1センチ、ヨコ幅1センチ、
そして
ファスナーの幅をもっと広くするという
よりシンプルな方針になりました。
今回ポケットに使った革は、
お手持ちのポーチで、お気に入りの
アリゲーターの革部分を加工したもの。
今までは黒の牛革一色でしたから、
かなり雰囲気が変わり、イメージも一新されました。
全体サイズですが、
前述くらいの少ないサイズの増やし方であっても、
裏地を革にすることで、
中に入れるモノにあわせて
伸びてくれることもあり、
想像以上に容量が増えてくれます。
全体を大きくしたくはない、けれど
容量を増やしたい、という時に有効なので
(全体の形にもよりますが)
お心にお留めいただくと良いかと思います。
大きさ感は
女性が持ってこんな感じですが、
モノを入れていくと、
かなりの収納力が出てきます。
余談ですが
革製品を伸ばしていく場合、
時間を掛けて
少しずつ荷物を増やして入れていってください。
そうすることで
無理なく大きめになってくれます。
さて、ここからは技術のお話。
同じようなお品で
今回が3つ目だからといって、
この製作は簡単か?と問われましたら、
そんなことは全くありません、と
お答えするしかないのが、
フルオーダーメイド製作において
筆舌に尽くしがたいところです。
先ほど、この仕事が
なぜここまで難しいのかをご説明するのに
ちょうどよい対比のある話をしましたので、
さっそくそれでご説明したいと思います。
たまたま当店技術者の中には、
自分で帽子や靴を作ることを学び、
その業界で量産体制を立ち上げた人がおります。
その人から(断片的にですが)
業界の話を聞いていますと、どうやら
どちらもワンアイテムゆえ、
作り方には、ある限られた数の技法と
製作時の決まりごとがあるとのことで、
それを幾つかの工業的で均一な素材と
掛け合わせて作るため、
どのようにまとめ上げるか、が
最重要なことになっているようです。
その「限られた数の技法」をまず覚えることが
製作(正確に言うと製品前企画)に
不可欠な基礎であり、
それを使った組み合わせが
バリエーション(デザイン)を生むことになります。
そうなってくると(私たちからしますと)
変数の数、製作上の先の読めない内容は
ほとんどないのではないかとさえ思えます。
ところが
当店のやっている「革製品」というものは
「数多あるアイテムの括りの名前」です。
膨大なアイテム別にそれぞれ
数え切れないほど独特の技法が存在し、
細心の注意をもって製作していても、
落とし穴となる「罠」が、
変数として多々出現します。
また、もうひとつの大きな変数の要素として、
素材の革の特徴が
一枚一枚(種類ではありません!)で違うため、
求める質感を出すのにさえ、
さまざまな工夫をしなくてはなりません。
まあここまでしているからこそ
ハイクオリティのフルオーダーメイド品が出来、
みなさまにご満足いただけるわけですが。
技術責任者からおもしろい言葉を聞けました。
「自分がよく使うこの言葉が一番、
うちのフルオーダーメイドの製作時の特徴を
的確に表している、と思う。
それは、他の技術者から
”ここはどうしましょう?”と相談された時に、
私はこう答えることがほとんどなんだ。
”そこは~~すればいいのではと思います”
なんだか頼りないようだけど、
そのオーダー品のその部分に対する
決定的な技術がないから、
最後の部分は ”~と思います”
としか答えられないんだよね。
しかもその時は
ほんとにそれが正しいかどうかわからない。
でも、筋道立てて考えてくと
どうやらその方法しかない。
で、やっていくと、正しかったことがわかる。
でもそんな技術の使い方は、
公では誰もやっていない(と思う)。
また大事なのはその後で、質問した技術者から
”そしたら、
ここは今後、このようにすればいいんですね?”
と確認されることがあるんだけども、
その時には
”これはこの場限りで
いま思いついた技術の使い方で、
他で使えるかどうかはわからないよ”
と答えている。そういう答えしか出来ないんだ。
「要するに、
毎回毎回、作るものに合わせて
新しい方法を考えていかなくちゃならないのが、
革製品のフルオーダーメイドなんだよね。
どこにも作り方は書いてない。
こんな方法はこのオーダー品にしか使えない…
第一、そのオーダー品がなければ
考えもしない製作方法だ、
ということばかり。
少なくとも
うちのフルオーダーメイドの製作においては、
誰でも覚えられるような
単純な技術を使っているのではないということ。
既存の技術から
ほんの少しだけ新しい技術を生み出したり、
変則的な
既存技術の使い方に思い至ったりしながら、
毎回それをオーダー品に加えていく
現実的な技術力・応用力がなければ、
何ひとつ、
このクォリティでは完成しないわけだ。」
さて、もうおわかりと思いますが、
たとえ3つ目であっても、同じような形であっても
ほんの一点違うだけで
全く別物になるのが、フルオーダーメイド品で、
クォリティを追求するなら、
どんなにシンプルなものでも
思考と技術の紆余曲折を経ることになります。
8.7ミリ分のカードが入る、札ばさみ財布のダミー
2022/04/23
今日はアトリエからのブログです。
あるクライアントから
それはまあ大変なご依頼を頂戴しました。
それで、どのように作ろうか、
と技術者たちが、作ったダミーを前に
相談しているところです。
上から見たお写真では
わかりにくいと思いますが、これは
フルオーダー財布のカード入れのダミーです。
この方が前に当店でオーダーしてくださった
初代、二代目、三代目の札ばさみを元に、
どうやって使っているかをあらためて
クライアントご自身が考えてくださった結果、
今までのように、
三代目の薄いカード入れポケットの上下2段に
下のポケットには4.7ミリ、
上のポケットには
4ミリの厚みになる枚数のカードを入れて
使うことが、ご自分にとって必要で、
使い勝手が良い、という結論になりました。
今までお作りした三代目までのカード入れは、
どれもぺたっとして厚みの無いポケットを
一重、あるいは二重にする、という
シンプルな方法でした。
それでも
革は必要に応じて伸びてくれますから、
先にお書きしたほどたくさんのカードが
自然と入るように伸びてくれました。
よくブログでお書きしますが、
時間をかけて伸びた革の状態を
新品の製品にそのまま反映させることは
不可能です。
こちらのクライアントは
それもご理解くださったうえで、
「今度は、最初から
厚みを付けたポケットにしてください。」
というリクエストをお出しになりました。
ありがたいのは、この手のご依頼には、
ピッタリでお応えすることは不可能だと
ご理解くださっていましたので、
「多少の誤差は承知しています。」
と言ってくださったこと。
革製品作りは、冷酷なほど
理路整然としていますから、
不可能なことであれば
手を付けるまでもありません。
その冷酷な理屈を仲介者として、
クライアントと私どもは
フルオーダーメイドで「ベストチョイス」を
作り上げていきます。
それは、愉しい、
クリエイティブなお買い物です。
出来上がりましたら
こちらのブログでご紹介しますので、
どうぞ楽しみにお待ちください。





















