実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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製本されていないA4用紙の台本カバー 505N
2025/05/31
いよいよ、台本サイズにも
A4が増えてきたようです。
今回お作りしたのは
製本されてないA4用紙台本カバー。
お話しをお聞きしますと、
原作のある2.5次元舞台ですと
コピー用紙で、製本されてない台本が
用意されることが多いようです。
どんな台本カバーをプレゼントしよう
と、お考えになったご依頼者が
細かくお調べになってのご決定です。
そういえば、以前お任せで
お作りしました。
このカバーは、定番の
「A4二つ折りホルダー」を元に
お作りしています。
用紙をどう留めるかというと、
厚いクリップを使うのだそうです。
これも、以前お作りしたA4台本カバーと
同じ使い方です。
2.5次元劇の場合
台本の変更も少なくないようで、
用紙の取り換えも多いとのこと。
それでこういう形の台本になる訳です。
ですからカバーの厚みは、
クリップで挟んだ状態の1センチ厚が
入る絶妙な厚みにしています。
革は伸びてくれますから、
多少厚くなってもきれいに入ります。
長保ちも革のステキな特長ですが、
使い方に合わせて伸びてくれることは
もっとも優れた革の特長です。
今回の推しの俳優さんには、
特別な記念公演のプレゼントです。
「推し」をお持ちの方はたいてい、
華やかな空気を纏っています。
嬉しそうですし、生き生きしています。
デザイナーも「推しを探そうかな。」
と言うほど、変わる方もいます。
親しいご依頼者の中に
突然きれいになった人がいて、
理由をお尋ねしたら、推しができた、
ということもあったようです。
このご依頼者も、偶然
この俳優を見つけたのですが、
その方がいることが
「ほんとに楽しいです。」とおっしゃり、
その方の特別な記念として
すばらしい台本カバーを
自分がお贈りできることも嬉しい、
と美しい笑顔を見せてくださいました。
当店で台本カバーをお作りして
お名前をお入れした方々は、
のちにどんどん有名になっています。
さすが当店の顧客のみなさま、
見る目があります!
この俳優のお名前を
毎日のようにお聞きする日々を
楽しみにお待ちしております。
このたびはありがとうございました。

ポロサスのサングラスケースをハードに変更 50401
2025/05/30
以前お作りした
「全面ハードにできませんか?」
というご依頼をいただきました。
前回お作りした折には、
小さめのバッグにも入るように、
と一部分をソフトにした
ポロサスのメガネケースです。
「完成させた製品は直せるの?」
という問いに対する確実な答えは、
ほとんどの製品は無理、ということ。
今回だけは直せただけの話なので、
これは、例外中の例外と思って
お読みくださいね。
全面ハードなこのケースの形は、
できあがってみますと、みごとです。
これは新作定番ですが、
今回のようにハードにも作れます。
ひとそれぞれ
リクエストがあるでしょうから、
定番に対してのご希望も
お知らせください。
できる限り対応します。
今回の修正は、全面バラして
内側の素材もすべて取り換え、
外側の革以外すべて作り直しています。
完成製品を修正する、ということは
以前も書いたと思いますが、
必要な手当の部分まで
製作順序を巻き戻していくこと。
のちのちの保ちを考えますと、
できれば避けたい行為です。
前回のご注文時に
ご注文者のご決定への迷いを感じた
デザイナーは、
「この形なら、出来上がった後でも
ハードに修正することは出来ます。」
と申し添えました。
そのうえでどちらを選ぶか、という
選択の条件としてお話ししましたが、
どうやらその提言は功を奏しました。
ふたつのサイズや細部の違うメガネが
両方うまく収まるサイズで、
ハードになったこのデザインを
とても喜んでくださいました。
「毎回、期待を上回る出来ですね!
このお店のフルオーダーって
そこがすばらしいです。」
このたびもありがとうございました。
いつも厚い信頼をお寄せいただき
嬉しい限りです。

ハイブランド革2色の組み合わせ、折り財布 503N
2025/05/28
以前、同じ革の組み合わせで
文庫本カバーをご注文くださった
ご依頼者が再訪してくださいました。
「以前の革の組み合わせが
とても気に入っています。
ちょうどお財布もそろそろ…と
思ったので、同じ革で作ろうかと。」
欲しい形は決まってらっしゃるので、
ご相談は早々に済みました。
外側はダークグリーンの革にして
一部に赤を入れるので、
デザインをも少し個性的ににしたい
と、札入れの見える部分だけを
赤にしたらどうか、と
ご相談をいただきました。
この2色は個性的な組合わせですが、
札入れ部分の
ほんの少し見えるところを赤にすると
さらにステキになりました。
出来上がり時ご覧になって、
「ああ、ここは赤で良かった!」
と歓声を上げてくださいました。
ご注文者は続けて、
「途中で確認のメール入れて
すみませんでした。
どうなるのかわからなかったから。」
とおっしゃいます。
何があったかと言いますと、
前回お作りした文庫本カバーには
その製品の大きさに見合った太さの
赤ラインを入れたのですが、
赤ラインはすべて
その太さかとお思いだったようです。
それで「この札入れには
もっと細いラインを入れて欲しい。」
というご希望を、ご注文後に
メールでお知らせくださいました。
当店は、一点一点お作りしますから、
大きさの決まったひとつのパーツを
使いまわすことはしません。
同じデザインでも、大きさが変われば
ラインの太さや縫い糸の幅まで、
すべてのデザインを
製品の大きさに合わせて変えます。
それが見た目のデザインの
でも、そんなことをしている
製作所はありませんし、
逆に私たちが底までしていても、
気づいてくれる方はごく少ないです。
ですからデザイナーは
「いえいえ、
気になることや、思ったことがあれば
何でもお話しくださいね。
ご存じないのは当たり前ですから。」
とみなさまにお話しして、
どんなご質問もお受けしています。
このたびのご注文も
ありがとうございました。
このお財布が幸運を運んでくれることを
願っております。

使いやすい外ポケットのあるブリーフケース 50305
2025/05/26
こんなステキなプレゼントを貰う方は
とても羨ましいです。
本日のご紹介品も、プレゼント用!
親しい方へのプレゼントとして、
どのご注文者もお相手の欲しいタイプを
きちんと把握していらっしゃるようです。
差し上げる方をじっくりと観察して、
これが良さそう、とお決めになる方も
いらっしゃいますし、
ざっくばらんにお相手に
お聞きになる方もいらっしゃいます。
今回のご依頼内容ははっきりしていて
具体的なURLでご説明くださいました。
お写真を拝見しますと、
とても変わった作りのブリーフケース。
デザイナーも製作責任者も一様に、
ああ、これってこう作るのね、
と即座に理解して
「おもしろい発想のデザインね。」
と、話し合っていました。
お写真そのままのバッグでよければ
そこでお買い求めになるのでしょうが
変えたいところがいくつかあって、
ご注文においでくださいました。
ほんの少しの仕様違いが、
毎日使うにあたって
ストレスになることもありますから、
なるほど、という変更部分です。
また、オリジナルが
なぜそういうデザインになったかも
よくわかる、理に適ったものでした。
でも
今回のご希望のように変更すると、
もっと使いやすい形になります。
この変更の中には
もうひとつ大きなものがありました。
それは、見た目、です。
きっとこれが
もっとも重要だったと思います。
持ち手を付ける手カンに
特別なご希望を頂戴しました。
そのご希望内容が珍しい内容で、
なかなかないタイプの金具を
ご希望いただいたので、
思い当たる金具やさんにはすべて
出かけて見てきました。
こうして正面から全体を見ますと、
とてもシンプルなデザインです。
この手カンは
存在する中でもっとも太いラインで、
高さのあるものですが、
これ以上は見つかりませんでした。
じつはこの金具、手カンとして
売られていたものではありません。
内側の仕様は、エルムと同じです。
エルムのこの厚みのある内ポケットは
人によって使い方を変えられるため、
他のバッグにも
リクエストされることが多いです。
ある程度しっかりしているのに、
使っていくと
使い方に合わせて
ポケットの形が収まってくれることが、
お選びいただく要因です。
型崩れもありません。
厚い手帳やケーブルポーチなどという
大きめのものがきちんと収まります。
そして反対面の
適度な大きさの二つのポケットも、
今まで採用してきて
ほとんど変更希望のない寸法ですから、
きっとお役に立てることでしょう。
差し上げる方に喜んでいただけることを
心より願っております。
お使いいただいて何かありましたら
いつでもご相談ください。

310gのショルダーバッグ 504N
2025/05/23
遠方からお訪ねくださったご依頼者。
「どのように説明しましょう?
これくらいの少ない荷物を入れて
肩に掛けたいのですが…」
おいでになる前に
メールでご希望の革のお色を
伺っていましたから、デザイナーは
ご依頼者のご希望に近い赤の革を
2種ご用意し、お待ちしました。

「ああ、これこれ、
こういう形が欲しいんですよ。」と、
を指さしてくださいました。
「ああ、良かった。
ここから先はどう説明しようか、
今まで考えていましたから。」
このようなクライアントは
他にもいらっしゃると思います。
でも大丈夫、
いつもきちんと意思疎通ができます。
それは毎回不思議ですが、
コミュニケーションというのはまさに
「理解してもらいたい意思」と
「理解したい善意の意思」から
成り立っているのだと、
デザイナーは言っています。

驚いたことにこの定番が、
今回のクライアントの
思った通りの形だったそうです。
すてきなセレンディピティです。
「そうしましたら、
この中にモノを入れて
肩に掛けてくださいませんか。
それでショルダー紐の長さなどを
体格に合わせたいと思います。」
現物があると、話は早いです。
内ポケットを少し変える以外は、
店頭のお品の大きさや
ショルダー紐の長さもぴったりです。

お仕事でよく
東京においでになる方なので、
ピックアップ時も店頭になりました。
「お、良い感じだね。これは
良い赤です。気に入りました。」
実際に肩に掛けていただくと、
「軽いね。長さもちょうどいい。」

今回のポイントになったのは
救急車のような赤で、
という赤の革のお色でしたが、
出来上がったバッグを見て、
「フェラーリの赤じゃないですか!」
とは、バッグを見た技術者のひとり。
きっとご注文者は
車好きの人ではないかしら、
と思った一場面です。
喜んでいただけて良かったです。
このたびはありがとうございました。