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製作が難しかったタテ型のパスケース 98

製作が難しかったタテ型のパスケース 98

2020/06/18

この縦長のパスケースは

イギリスの方へのプレゼントです。

 

イギリスでは

定期のようなものを購入すると、

この形のビニールの定期入れが

もらえるそうです。

 

 

ご注文者のお友達が

その定期入れをいたく気に入って、

10年以上も使っているとのこと。

 

それで

「今度会う時には

その定期入れと同じものを

プレゼントしよう。」と

お思いになった、とか。

ステキな思い付きです!

 

 

ネットでお調べいただき

当店へおいでくださったのですが、

クライアントはデザイナーなので

革のお色、

糸のお色をお選びになって

お友達に似合うものになさいました。

 

パスケースと言っても

実際カードがたくさん入っていたそうで、

カード入れとして

お使いだったようです。

 

 

時間が経ったものは

素材が何であっても伸びていますから、

同じくらい最初から入るモノを

お作りするのは、ほんとに大変なことです。

 

今回、小さいお品なんですが、

珍しくひとつ目の出来が良くなかったため

作り直す、という結果になりました。

 

 

いえいえ、小さいお品だから、

より難しく、、、

そのようなことになったのです。

 

もちろんご注文者にお渡しする前に、

デザイナーが確認して、決めたことです。

容量は問題なかったのですが、

ちょっと美しくできていなかった…

 

 

お金をいただいてお作りする

オーダー品製作は、

製作者にとって厳しい世界です。

 

それで、

そういうひとつ目でよろしければ

格安でお分けしますので、

ご興味ある方はお知らせくださいね。

 

普通の方には、

どこが不出来なのかは

ほとんどわからないと思います。

キャッシュレスにはピッタリの、

コンパクトなカード入れです。

 

25年以上前の定番財布のオイル入れ 95

25年以上前の定番財布のオイル入れ 95

2020/06/16

遥か昔、おそらく

25年ほど前ですが、

オーダーでお作りした定番二つ折り財布の

メンテナンスをしました。

 

最初の4枚がメンテナンス前、

後の3枚がメンテナンス後です。

 

ここまで長くお持ちいただくと

持ち主もデザイナーも

何年経ったかわからなくなっているのに、

 

どうして「おそらく」と付いても、

25年ほど前という想像がつくかが

おもしろいところです。

 

じつは、そういう想像の背後には

当店のモノづくりの歴史があります。

 

 

40年前、下北沢でお店を出発させた時は

製作者が男性ばかりで

みな すごく若かったですから、

今でも趨勢である革の製作方法、

ごく普通の革の使い方をしていました。

 

厚手の革を

少し太めの糸で縫って仕立てる。

 

裏地はもちろんナシ!

 

この二つ折り札入れの小銭入れには

裏地をお付けしていませんから、

これは25年ほど前の作り方なのです。

 

今はほとんどすべてのパーツに

革の裏地をお付けしています。

ある程度年齢が行くと、

裏地のないお品は

持つ気がしなくなるからです。

 

しかし30年ほど前は、

もっと厚手で、もっと武骨な感じでしたから、

それから派生した25年ほど前の作り、

ということになります。

 

 

これが若い人にとって、

またその時代としては

自然な革製品の在り方で、

作り方も簡単なものですから、

そういう作り方をしていました。

 

今でもそういう作り方をしている人が

たくさんいますから、

「基本の作り方」と言えるでしょう。

 

それが

女性デザイナーが製作に加わることで、

デザインも製作方法も

どんどん変わっていきました。

 

当時デザイナーは

ジーンズを一本も持ってなくて、

バブル期の服装とはちょっと違う

イタリアの服を着ていました。

 

お店を始めた頃のバブル期のものとは

違ったファッションでしたから、

「こんなものを持ちたい」という希望も

変わっていて、

それに従ってデザインをしていました。

 

 

現在ウェブショップで

お出ししているデザインは、

そのデザイナーがずっとご提案しています。

 

品揃えの中には、

お店の開店以来ずっと

作り続けているものもあれば、

30年前のものもあり、

25年、20年のものもありますし、

つい半年前のものもあります。

 

どれでも持っていると、

褒められることが多いと思います。

 

 

デザイナーは25年ほど前から、

「身体が楽をできるよう、軽い革製品を」

というスローガンの下に

新しい製作方法も模索してきました。

 

そして、品よく個性的で、

年を経ても古びないデザインを

目指してきました。

 

現在ウェブショップにあるものは、

そうしたものの集大成です。

身体は楽に、

気持ちはアップするよう!

 

 

ひとりひとりのクライアントに対しては

(残念ながら人手不足のため)、

普通の物品販売店がするような

手厚い顧客管理はできませんが、

 

その時その時のリクエストには

確実に、最高と思える内容をご提案し、

最高のお品をご提供しています。

 

これを聞くと

大げさと感じる方もお出でかもしれませんが、

一点一点、命を懸けて作っています。

 

 

もう10年ほど前から

新しい製法は確立していますが、

確立しているようでいて、

製作するものがひとつひとつ

目的も形もご希望もまったく違うので、

 

結局は毎回毎回

製作セオリーのないものを

苦心しながらお作りしています。

 

それができるのは、

「何を目的とするか?」

これをクライアントから伺って

抽象的なものから具体的な形へと

向かわせる作業があるからです。

 

このご相談は

かなり知的な二者の合同作業です。

 

 

何かをお作りした後、

再度お目にかかるのは20年後

という方も少なくありません。

 

今回の25年以上経った革製品は、

メンテナンスしたことで

また生き返りました。

 

これから何年お使いいただくでしょう?

次にこのお財布にお目にかかる時には

お店のメンバーが

変わっているかもしれません。

 

個人技術の集まりである当店は、

一瞬一瞬を誠実に生きています。

 

みなさまが手にするお品には、

私どもの最高の技術が使われています。

 

スマホ用ベルトポケットケース 910

スマホ用ベルトポケットケース 910

2020/06/14

お色違いでご注文いただいた

スマホケースをご紹介します。

 

営業で毎日使うものなので、

一度にふたつ

ご注文いただきました。

 

これにはスマホと定期入れ、

その他小物を一緒に入れ、

機動性を出す、という目的です。

 

 

ふたつ頼んでいただき、

それが色違いであれば、それぞれの

経年変化をお楽しみいただけることが

まず、楽しみとして挙げられますが、

 

もっと実際的には、

ひとつひとつが長保ちします。

 

 

当店がキーケースと小銭入れを

もっとも厚手の革でしっかり作る理由と、

同じ感覚です。

 

毎日使うもので 小物は

特に、頻繁に手で触る関係上、

革が早く柔らかくなっていきます。

 

 

当店のすっぴんお肌の革には

手で触ることが

そのままお手入れに繋がりますが、

良く触る部分は、消耗が早くなります。

 

その消耗を遅くするために、

小物でハードに使う定番では

革の厚みを厚くしています。

 

 

革製品を長保ちさせるには、

いくつか心がけて欲しいことがあります。

かばんなど

まず一番は、水にあてないこと。

端的に言うと、鞄などは

雨の日に持たないことをお勧めします。

 

革が経年変化して

あめ色の被膜ができるまでは、

注意してください。

 

雨に当たったら、なるべく早く

ふき取ってあげてください。

 

 

最近では突然の雨もありますから、

そんな恐れがある時には

雨避けのスプレーを使うことも良いでしょう。

 

当店でお薦めしているのは

コロニル社のプロテクトスプレー

こちらは、まず から拭きしてから

スプレー、の順番で使います。

 

このスプレーなら、

雨から革を護る成分が

毛穴から革全体に浸透していきますから、

使用後のふき取りの必要がありません。

 

ただし、革の色の経年変化は

少なくなっていきます。

ツヤはきれいに出ますが。

 

 

次にお薦めなのは

コロンブス社のアメダスです。

これは、革の表面に

シリコン膜を作るタイプなので、

効果は一回一回です。

 

ですから、から拭き→スプレー

→その日が終わったらから拭き、

を毎回やっていただけると良いです。

 

こちらは一回一回の被膜効果なので、

落としてしまえば

経年変化になんの影響もありません。

 

 

良い機会なので、

「革の汚れ落とし」についてお書きします。

 

「クリーナー」と名の付くものは

革につけてしまった汚れを取るのではなく、

革の上に載せている何らかの

保護クリームなどを取り除く、成分です。

 

基本的にヨーロッパでの

革製品のお手入れに対する考え方は、

使う前にお手入れ(保護クリームなど)

→一定期間たったらクリーナーでそれを落とし

→また保護クリームなどのお手入れする、

と、こんな感じです。

 

イメージでいうと、

女性のファンデーションでしょうか。

毎日ではなく、

ひと月かふた月に一度付けるファンデーション。

だから塗り替える時には、

クレンジングを使います。

 

革のお手入れは、

それぞれの革に対して千差万別。

 

でも共通するのは、最初の時期の雨は大敵

ということ。

この事実をシンプルにお受け取りいただき、

シンプルにご対応いただけたら嬉しいです。

 

小さめのダレスバッグ式クラッチバッグ 910

小さめのダレスバッグ式クラッチバッグ 910

2020/06/11

最近人気のダレスバッグで、

小さいサイズのセカンドバッグタイプを

ご紹介します。

 

遠方からお訪ねくださった

クライアントからは、種々の

ハードルの高いご希望をいただきました。

 

 

なぜ今「ダレスバッグ」なのか…

少し考えてみますと、

ご注文者の要求がいくつかの点に

絞られてきます。

 

・ガバっと開いて

中がひと目で見渡せて、

モノの取り出しがしやすい

・確実に自立する

・ジャケットに似合う

 

 

今回はまず、

取っ手の大きさにご注目ください。

お作りしたのは

サイズ的にはセカンドバッグですから、

 

持ち手の比率が、かなり大きめなことに

気づいていただけると思います。

 

もちろんこういった小さいサイズでは、

特別注文で金具を作ってもらいます。

 

 

この口金金具ですが、

昔は尺一サイズ、33センチから始まる

3センチ刻みの定番品がありましたが、

 

今では35センチ、40センチ、と

5センチ刻みの2種類だけとなっています。

 

こんなところからも

少しずつ金具づくりの世界も

変わっていることがわかります。

 

今では40代の金具職人もいるのですが、

今回の金具のような

定番品ではない特注品を作るのは、

80歳になんなんとするベテラン職人です。

 

ダレスバッグを

市販であまり見なくなってからも、

量産品の注文は

少ないけれどコンスタントにあるようです。

 

 

特注の金具を注文するにあたっては、

こちらが選んだ留め金具や

ストラップ用金具を付けるために

それぞれの穴の位置を指定しますから、

 

この指定の仕方にも、

我々プロの技が使われています。

 

行き違いがないよう

きちんと指示することができなければ、

鞄づくりはできません。

 

プロが簡単そうにやっている仕事には

他のジャンルのプロの要素も

必要とされます。

 

 

一時期、この金具職人にも

後継ぎがいない状態が続いていて、

この材料がなければ製作の出来ない私たちは

やきもきしたものです。

 

前回ご紹介した、ラウンド形の口金金具は

手の感覚で曲げて行くということで、

金具の製作には

かなりのお時間をいただきました。

 

 

つい最近仕上がった

荷物の多い弁護士さんのご注文では、

金具の幅を広くして

金具そのものの厚みも少し厚いもので

お願いしました。

 

今回のサイズであれば、

細めで、厚みもそれほどない金具を

作ってもらっています。

 

 

そんな細かい部分まで指定するのは、

とにかく

なるべく軽くしたいから、です。

 

以前もお書きしましたが、

オール革製の鞄を軽くするには

あそこで3g、ここで4g、

という気の遠くなるような作業を

重ねて行くことでしか

実現できません。

 

 

今回は、この小さな金具が出来るまでに

お時間がかかったこともあって、

途中でお電話をいただきました。

 

「いろいろ細かいこと言ったけど、

ちゃんとわかってもらえましたかねえ…

今日は、じつはひとつお願いがあって、

電話してます。」

 

出来上がるまでが待ち遠しく、

きっとご心配いただいていたのでしょう。

 

 

最後のリクエストは、

鞄の外側にイニシャルを入れて欲しい

という内容でした。

 

リクエストにお応えして、

ひとつの外ポケットのフタの素材を

スムーズ素材に変えて、

イニシャルをお入れしました。

 

納品は宅配便でのお届けでしたが、

その後、ご連絡はいただいておりません。

 

 

「便りがないのは元気な証拠」で、

何かあればすぐにお電話くださる方ですから、

それぞれのポケットに入れる持ち物は

きっとみんな、うまく入ったのだと思います。

軽くもできました!

 

そのように注文したのだから

ちゃんとできるのは当たり前!

とお思いの方は多いと思いますが、

 

こんな繊細な仕事ができるのは

世界中探しても、当店だけです。

ありがとうございました。

 

コードバンのバーティ、シンプル札入れ910

コードバンのバーティ、シンプル札入れ910

2020/06/09

バーティという定番札入れは、

初めて見る方からは賛否両論です。

 

それは、お札が三分の一以上見える

収納の仕方だから。

 

おもしろいことに

風水をやる方からは、

「この札入れは

風水的に最適ですね。」と

よく言われます。

 

 

その理由は

お札に印刷してある数字が見えること、

それから顔(目)も外に出ていること、

とのことでした。

おもしろいですね。

 

それから

他の風水の方から言われたのが、

札は種類別に収納するのがいい

ということ。

もちろん折らないことは当然、です。

 

 

今回のご注文者から

そのお話は特に出ませんでしたが、

 

今回のこのバーティの変更は、

3種類のお札を

それぞれ分けて収納することでした。

 

お写真を見ていただくと、

そのお考えがわかることと思います。

 

 

現在のご自分の持ち物に

不満がある方は、

どんな風に変えたいと思っていますか?

 

生活を快適にするための

オーダーメイドでは、

まずそこを考えてみてください。

 

 

今回のご注文者の

ふたつ目のこだわりは、革素材。

オールコードバンで製作しました。

 

快適なだけでなく、

使ってみたい革素材で持つことで、

愉しみと満足感を

味わっていただくことができます。

ありがとうございました。

 

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