実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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二代目の二つ折り財布 63
2019/05/02当店クライアントであるお父様の
お財布を新しくするプロジェクト
でご一緒においでくださった、
ステキなご家族のお写真です。
こういうご来店は
ほんとに嬉しく思います。
ありがとうございます。
長く当店のお財布を使ってくださり、
ついに果てたお財布を
お持ちくださいました。
この仕事を長くしておりますと、
独身だった方がご結婚なさり
お子様が生まれ
そのお子様が大きくなっていく、
そんな過程を拝見することが
少なくありません。
そのクライアントの人生を、
共に過ごしていく革製品を
お作りしている、という事実を
このようにリアルに
感じさせてくださるみなさまに、
あらためて
感謝申し上げます。
10年20年経って
久しぶりにお目にかかる方であっても、
当時細かい聞き取りをしていることから、
会っていなかった長年の友人と
あらためてお話をするような
感覚に陥ります。
そして、その時の
クライアントへの理解を思い出し、
お幸せでいらっしゃることに祝福を感じます。
時に、お嬢様やご子息様の
門出のお品をお作りすることもあります。
そんな時には、さらにこの仕事を
特殊なものと感じます。
何十年経っても
親しい友のようにまたお付き合いできる
この職業は、他に同じような職業を
例にあげることは出来ません。
特別な型押し模様のオーバーナイトバッグ 86
2019/04/30何点もご注文くださっている
クライアントの今回のご注文品は、
たくさん入るバッグ。
定番オーバーナイトバッグを基に、
現在お使いのバッグの容量で
お作りすることになりました。
普段用お仕事バッグなので
なるべく大きくならないよう、
ぎりぎりのサイズダウンをしました。
結果的にはギリギリすぎて、
もうちょっと入ればよかったかしら
という感じだったご様子。
いただくご要望の中で
もっとも難しい内容というのは、
・ぎりぎりの大きさで作る
・ぴったりで作る
というこの二点ですが、
入れるものがひとつである容れもの=
ケースの場合より、
ひとつひとつの中身の大きさが定まらない
複合のものを入れるバッグの方が
はるかに難しいことです。
ですからこういう場合には、
少し大きめにする、という考えの方が
良さそうです。勉強させていただきました。
申し訳ありませんでした。
今回もうひとつ大変だったのは、
革の選択。
うちの定番牛革ではなく
もっと新味あるものが良いのですが、
仕事で使うものですから
適度さが必要とのこと。
併せて
クライアントのお好みもあります。
そこで
新たな型押し革を作ることになりました。
型押しカタログの中からお選びいただき、
一枚一枚押していただく方法です。
型押しの種類はいろいろありますが、
革質としては押印できるくらいの
ふっくらした感じが良いので、
革の選び方にも気を付けなくては
なりません。
今回の革は
そのようにしてお作りした革です。
結果としては栃木レザーの革に
絵柄の型押しをすることになりましたが、
そこはさすがに栃木レザー。
良い感じで上がっていました。
ところが、驚くべきことが
起きました。
ある日、お使いのクライアントから
「どうやら革の色が
家の壁についたようなんです。
落とす方法をご存知でしょうか?」
というお問い合わせが…
毎日降りる階段の壁に
バッグが擦れているようです。
バッグの方は色落ちがないとも
伺いました。
いろいろお調べしたのですが、
残念ながらこの染料を落とす方法は
ありませんでした。
リアルに壁の色を作って
上から塗る方法だけ、ということです。
革に施すきれいなお色というのは
ある意味、無理して作って
革にしっかり載せる必要があります。
それが原因で、他のものに
色移りすることがあります。
これは革の仕上げ方法によっては
どうしようもないことです。
クライアントには
その旨ご報告いたしました。
申し訳ありませんが、
こんなこともある、と
他のみなさまにも 情報として
お知り頂ければ、と思い
このお話を挙げさせていただきました。
何十年やっても
考えもしなかったことが起こる
新しい仕事…
メリットがあればデメリットもあります。
あらためまして、みなさまと一緒に
より良いものにして行きたいと
決意を新たにしました。
ぴったりサイズの手帳カバー
2019/04/28クライアントご本人がおいでくださる前に
お訪ねくださったのは、秘書の方。
「まず先に、社長の好みをお話したくて…」
お話を伺った後
クライアントとお目にかかることになりました。
こうしたお気遣いは、
お時間のない当の社長にとっても、また
短時間で質問を切り上げなくてはならない
私どもにとっても、
ひじょうにありがたいことです。
できる秘書ってありがたいですね。
それで、どんなこだわりがあるか、
これからご注文いただく手帳についての
エピソードをいただきました。
「手帳には栞ヒモが付いているのですが、
そのヒモ先の編みがバラバラになるのが
お嫌で、毎年ご自分できっちりと
ヒモ先に細工してらっしゃるんですよ(笑)」
明るく、社長のこだわりをお話しくださいます。
このエピソードのあと
ご本人にお目にかかりましたら、
特にオタクなご様子でもなく
秘書の方同様、明るく感じの良い社長さんです。
自由な社風が偲ばれる、すてきな方々です。
手帳の栞を拝見しますと、
ああ、これはバラけてきたら嫌なタイプ…
という 平べったい編みヒモでした。
そしてそのヒモ先を拝見しましたら、
仰天の見事な作業跡!
こんな風にきれいに処理されたヒモ先は
初めて拝見し、こんな会話になりました。
「これは…見事ですね、
お時間かかるでしょう?
色的にも感じよく仕上がってますし、
器用でいらっしゃいますね。」
「いやあ、これ
けっこう大変なんですけどね、
今まで誰にも褒めてもらったことがなくて…
みんな私のこと、変なことする社長だって
言ってるみたいですよ(笑)」
一年に一篇やる作業としては、
さあ、新しい一年だぞ、と感じられるに
ちょうどよいくらいの、
心引き締まる、集中力のいる作業と思います。
「とにかく、いま使っているこのカバーは
ビニールで手触りが悪くってね、
いよいよ厭になって来ました。
やっぱり革が良いですよ。」
五感がデリケートな方とお見受けしました。
その他 聞き取りを進めますとどうやら
書くことに特化させること、
そしてカバーのゆとりは最小限にすると、
喜んでいただけそうです。
そこで、見返しの幅を広くし
サイズをタイトにお作りしました。
けっこうぎりぎりを狙ったので
お渡しするときにはドキドキしましたが、
計算通りぴったりと収まり、
明るい笑顔をいただくことができました。
社長としての
いろいろなお話もお聞きしました。
楽しく、勉強になることばかりです。
ありがとうございました。
またお目にかかる日を楽しみにしております。
カスティールゴールドのシンプルなシステム手帳
2019/04/26
シンプルですが
インパクトあるシステム手帳を
ご注文いただきました。
クライアントが
こだわっていらしたのは、お色。
イエロー系ということで
お見せしたのが、
この革です。
姫路で作られている
汚れにくい革。
しっかりした質感です。
こういった
革の素肌を隠す革であれば、
きれいなお色を出すことが出来ます。
そしてこのメーカーのものですと
しっかりした厚みの顔料を
載せていますから、
少々の水にはびくともしません。
気に入ったお色があれば、
こうした革を使うこともできます。
これだけシンプルな
シスステム手帳になりますと、
美しく作ること、見せることが
却って難しかったりします。
シンプルなものほど
ディテールの美しさを要求されます。
こんな美しいご注文をいただき、
ありがとうございました。
どうぞ末永くお使いください。
大切な方へのプレゼント財布 92
2019/04/23ある日、
雰囲気ある若いクライアントが
お二人でご来店くださいました。
「大切な方へプレゼントをしたいです。
その方には気に入った
お財布があるのですが、
どこを探しても
同じものが売ってないんです。
今使っているのは二代目ですが、
もうボロボロになってきて。」
「ですからこれはもう
オーダーメイドしかない、と思って。
現品を貸していただき、持ってきました。」
これは、クライアントとは親しい方だけれど
同時に尊敬する方なのだと思い
お尋ねしたところ、
お二人はいま
日本刀の研ぎ師をやってらして、
大切な方とは
そのお師匠さまでした。
クライアントのお一人は
清々しい雰囲気の方で、
もう一人の方は優しげですが、
すっと芯の通った感じがします。
変わった職業の方はたまにおいでですが、
日本刀の研ぎをなさっている方々に
お目にかかるのは、初めてです。
このお財布をお持ちの方が
見本のどこを気に入っているか
細かく聞き取り、
手触りは柔らかですが
芯のしっかりとした
型崩れのないお財布に仕上げました。
お写真でご覧いただく以上に
コンパクトなお財布なので、
寸法には気を使いました。
小銭入れも
見本の雰囲気を踏襲しています。
プレゼントの当日、
お師匠さまとお二人が
一緒においでくださったのですが、
和気あいあいとした中にも、
きちんとしたたたずまいと
確たる仕事をなさっている方々の雰囲気に
背筋が伸びる思いでした。
お師匠さまは清漣館の館主でもある方で、
みなさまは今月29日、亀戸香取神社で
17回目の奉納演武会をなさいます。
午前の部 10時30分~12時05分
午後の部 13時00分~14時35分
参加団体
土佐英信流、柳心照智流
双水執流、竹内流備中伝
このような機会は
めったにございませんので、
ここでご紹介させていただきます。


























