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柔らかくて薄い、三つ折り長財布 84

柔らかくて薄い、三つ折り長財布 84

2018/10/16

長財布で三つ折りというのは

なかなかご注文にないタイプですが、

それでも

ちらほらとご注文いただくのは

さすがオーダーメイド専門店。

 

今回は、現在お使いになっている

クロコダイルのお財布を基に

ご注文いただきました。

 

海外在住の方ですが

多くのお札をお持ちになるので、

お札入れの側には

中が見えなくなるような

フタをつけています。

 

 

なるべく柔らかい革で

薄く作ってほしい、

というリクエストでしたから

最初から柔らかい

イタリアの革を使いました。

 

使いこなすタイプよりは

最初から柔らかいものを好む方も

確実にいらっしゃいます。

 

 

あと、革のお色を

主眼に考える方もおいでです。

そんな時には、

イタリア製や姫路の革が重宝します。

 

光沢や手触り、厚みなど、

クライアントは

それぞれの「好き」に反応なさいますから。

 

 

思えば、革には

恐ろしくたくさんの種類があります。

色もしかり。

 

この色の類であれば

このように作る、という

セオリーはありますが、

星の数ほどある製作方法に

限りはありません。

 

 

そんな中から

たった一人のクライアントのために、

たった一枚の革を選ぶお手伝いをします。

 

量産前提の市販品であれば

企画に則った色で、何色か

革を作ることができます。

売り切りですから、

使ってどうなるかは関係ありません。

あっという間に

たくさんの革を消費できますから

それが可能になります。

 

 

フルオーダーメイドの場合、

市販されている革の中から

選ぶことになります。

 

どんなに小さなものでも

オーダー品のために

革を一枚入れることになりますし、

長持ちするものですから、

 

その革がどういう素性で

どういう経年変化をしていくか

に注目して、

当店ではお勧めしています。

当店オーダーの財布について、クライアントが感じたこと

当店オーダーの財布について、クライアントが感じたこと

2018/10/10

「じつは私、代官山の店舗で

20年以上前に

お財布を作ってもらったんですよ!

これを二個は作りたくない、って

職人さんがおっしゃってたくらい

面倒なお財布だったようです、ははは。」

 

銀座の店舗でお話していて

どうも見覚えのあるお顔なので、

名刺入れご注文の最中にお尋ねすると、

こんな答えをくださったクライアント。

 

「御社が移転したことを知らなくて、

3~4年前

そのお財布を修理してもらおうと

いろいろ探しました。

そしたら修理は無理だということで、

たまたまデパートの店頭に出ていた

オーダー店というのに頼んでみたんです。」

 

 

「出来上がってきてびっくりしました。

裏地もついてないし、

革は厚いし、ごつい感じだし。

 

結局それは一回も使わず

机の中にしまったままになりました。

 

その時名刺入れも頼んだんですが、

それがこれです。

もう3年以上使ったのに、革が

ぜんぜん使い込んだ良い感じにならない。

手触りが違うんです。厚いからかな?

 

これを受け取った時

一番驚いたのは、

私の言った通りに

できていなかったことです。

 

あれほどこの部分の寸法について

お願いしたのに。

 

でももう先払いで支払いは済んでるし、

相手は何も気づいてないし…

これ以上話しても無駄かな、と。

 

 

そういうことがあって、

やっぱりここのが良くって

もう一度お店を真剣に探したんです。

銀座に移転なさったんですね。」

 

お話くださってありがとうございます。

 

ひと通りお話が済んだ後で、

製作・直売しているお店では

店頭にある品物を

どのように見たらよいのか、

見方をお教えしました。

 

「店頭にあるお品は、

製作をしているそのお店の

技術そのものです。

 

そして、その店が

どういうものを作りたいのかという、

指針そのものなのです。

 

これが当たり前、

とみなさまが思っている市販品とは

まったく違う、

そこの製作者だけの「当たり前」です。

 

製作する人の数だけ

「当たり前」があるんですよ。

 

 

ですから、

・表の革の触り心地

・裏地がついているかいないか

・裏地の素材は何か

・縫い目は大きいか普通か

・出来上がりの厚みは不自然でないか

・端の処理はきれいか

・出来上がりの手触りがしなやかか

などを意識して

よく見て、判断してください。

 

そんな時一番簡単にできることは、

一点で良いですから

上質なものを常に使って

それを判断基準にすることです。」

 

「なるほど!

ここで作った財布には

革の裏地がついてて薄くて

デリケートな感じだったので、

私にとっては

それが当たり前と思っていました。

 

別のお店で作って初めて、

頼むお店によって

ぜんぜん仕上がりが違うのだと

身をもって知りました。

 

やっぱりこうして

いろいろなお店で作ってもらわないと、

品質を真に理解することは

できないんですね…」

 

「そうですね。

私たちの当たり前と

他店の当たり前とは違っています。

 

 

それは端的に

どういうものを作りたいか、

というゴールが違うからです。

 

それによって製作技術も

まったく変わってきます。

 

例えば

そういう裏地なしの製品に比べると、

裏地のある当店のようなお品は

製作時間で数倍は長くかかります。

材料の量が二倍だからと言って

二倍の時間ではとても収まりません。

 

そんなことも知っておくと、

なぜお値段がお高いのかということを

論理的な根拠をもって

理解することができますよ。」

 

どうしてここまでの話になったのかというと、

このクライアントは

愛車のシートの張替えも検討していて、

コノリー社の革を扱う車のディーラーさん、

どこの革をどう使うか説明してくれた

シート張替えの専門店さん、

それから家具屋さん、と

何軒もお訪ねしたそうです。

 

それがどうなったかは端折りますが、

デザイナーがアドバイスしたのは

たったひとつの事実。

 

「餅は餅屋です。

 

革素材はとくに、

製作アイテムに合わせて

仕上げを施すものなので、

家具屋さんの革を車に使うことは

意味ありませんし、

 

いったん無くなった会社の革が

以前の品質を保てているかどうかは

きっとまだわからないでしょう。

 

自分たちが使っている革の素性を知り、

さらに、その革を熟知している人が

その革の特徴を最大限に生かして

もっとも良い仕事ができると思います。」

 

 

革の場合、素材と技術は

切っても切り離すことができません。

 

革を知り、技術を持ち、

責任を持って

クライアントのご希望をさらに

良いものにしようという気持を持つお店が

どの分野でも間違いない、と思います。

リピーターのクライアント 二代目のB5システム手帳 83

リピーターのクライアント 二代目のB5システム手帳 83

2018/10/06

20年以上前に

代官山店で奥様がご注文くださった

B5サイズのシステム手帳。

 

このたびはまた、

同じものを同じように

奥様からのプレゼントとして

ご注文いただきました。

 

 

前回は奥様がご来店くださったのですが、

今回はご主人様がご来店くださり

現在お使いの金具についての

ご希望をお話しくださいました。

 

「できればこの金具と同じものを

取り付けていただきたいのです。」

金具の端のリングの開閉金具が

X字になっていて、クロスしています。

今ではもう

どこにも見ることはできません。

 

 

じつは最初のお問い合わせでは、

今までのものを修理したい、という

ご依頼でしたが、

さすがに革の方がもう切れていて

修理不能のため、

まったく同じものを

新しくお作りすることになりました。

 

新たに金具をお探ししたのですが、

やはり製品の中にも見当たらず…

現在の金具を取り外して

再生させることにしました。

 

 

ほんの少しの違いなのですが、

この部分がXになっていると

確かに開け閉めはしやすく感じます。

 

何より20年以上にわたって

ご愛用くださったものですと

身体が使い方を記憶していますから、

他の金具ではきっと

ずっと違和感を感じるかもしれません。

 

 

金具を取り外したばかりの

古いシステム手帳は

まさに役目を終えた感じです。

 

これだけの長い期間

使用者の生活に寄り添ってきますと、

もはや「モノ」というより

伴走者と言えましょう。

 

 

このクライアントのこれからの人生に

新しい二代目のシステム手帳が

お供すると思いますと、感慨深いです。

 

こうしてまた

二度目のご来店をいただきまして

ありがとうございました。

ファスナー財布 83

ファスナー財布 83

2018/10/04

以前はよく見かけたお財布が

今では全然見ない…というお話を

よく聞きます。

 

また聞くだけでなく、

巷を歩くと、確かにそう感じます。

同じようなものしか

市販品では見つけられません。

 

 

本日ご紹介するファスナー財布も

昔はよく見かけたものですが、

いまはほとんど見ることがありません。

 

どれだけたくさんの種類の財布が

今まで出てきたかと考えますと、

それはもう信じられないくらいですが、

 

その中で

今もたまに作られている形、といったら、

それも信じられないくらい

少ないと思います。

 

 

リクエスト頂いたのは

お写真のようなお財布です。

 

ある程度以上の年齢の方であれば、

誰かが使っているのを

見かけたことがあるかと思います。

 

でも今は

ほとんど見かけません。

 

 

こうした手の込んだお財布は

今の市場からはどんどんなくなっています。

 

必要以上に

売値を安く設定しようとしたり、

効率化を図ることばかり考えていると、

 

手の込んだものは

優れた品物から厄介な品物へと

変化してしまいます。

 

 

また、同じものばかり作ることで、

流れ作業の工場とはいえ

無くなってしまうスキルがあるかもしれません。

 

まあ、そうこう言ってるうちに

キャッシュレス時代がやってきて、

お財布自体を持つ方が

おいでにならなくなるかもしれませんが。

 

 

一点だけお作りする

フルオーダーメイドの仕事では、

毎回毎回が真剣勝負で

技術のブラッシュアップは欠かせません。

毎回、ほとんど初めて作るものばかりです。

 

さいわい

肌触りの良い革、のご用意はありますから

 

その他の要素、

気持のいいゆとり、とか

一人一人からの細かいリクエストに

具体的にどうやってお応えするのかを

常に考えています。

 

製作活動ではありますが、

頭脳活動の方が、もしかすると

大きい位置を占めるのかもしれません。

それがフルオーダーメイドという仕事です。

クライアントへの特別サービス 他社バッグのリフォーム

クライアントへの特別サービス 他社バッグのリフォーム

2018/10/02

当店では他社製品の

リフォームや修理は行っておりません。

しかし、日ごろから

お引き立てくださっているクライアントには

特別にこうした*サービスを行っております。

 

それは、自社で職人をかかえ、

材料を作ってもらったり

仕入れを起こして製作することは

ものすごくハードなため、

製作に集中し、

お値段以上のものをお作りしたいがため、

通常のお店が

顧客にしていることはできないからです。

 

通常のお店なら

出来上がった商品を

右から左へ移して売るだけなので、

専任の売り子が、余った時間に

顧客に対してメールやお手紙を

たくさん出しますよね。

当店に、それはできません。

 

それは、オーダーという性質上、

少人数で情報を共有しなければ

きちんとしたものができない

ということもあり、

最少人数で

この仕事をしているからです。

 

*あくまでもご注文くださった方を

前提としたサービスです。

 

 

そういう中には、

直すのをやめておいた方が良いものもあり、

そういった見立てもしています。

 

また、当店が手出しできない

金具などの部分であっても、

優秀なお直し店をご紹介できる場合も

あります。

 

こういったことが、

今まで支えてくれている方々に対して

ほんとうのサービスに

つながると思っています。

 

お作りしたものに何かあったら、

みなさま、それをご相談くださいますから

そういったことも

アフターサービスで大切と思っています。

 

 

さて、今回行ったのはリフォーム。

クロコダイルのトートバッグです。

お写真を見ていただくと

どこを直したのか全く分からないと

思います。

 

でも、高さを9.5センチカットしました。

「これ、長すぎて

どうしても使えないんですよ。

御社にお願いするのは

筋違いとわかってますが、

何とかお願いしたくて。」

以前お財布をお作りしたお客様です。

「もちろん、大丈夫ですよ。」

 

お渡ししましたら

「思った以上にきれいに上がってますね、

びっくりしました。

こんなこともできるんだ。」

と喜んでいただきました。

 

当店の考え方は非常にシンプルで、

現在あるものでいいなら

それを使っていただこう、ということ。

 

「どこにも存在しないからこそ、

みなさまのお役に立てる」

これが

当店オーダーメイドの考え方です。

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