実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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ボストンバッグ→リュックサックへ
2025/03/04こちらのクライアントが
以前注文したボストンバッグには、
まるで飾りのように見える金具を
底面にお付けしています。
「後からリュックにできるように
ショルダー紐を付けたいんです。でも、
ボストンバッグとして持っている時には
飾りのように見えて欲しいので、
このデザインが良いのではないかと…」
その思惑はピタリと当たり、
このボストンバッグが
まさかリュックになるとは
どなたも想像なさらないでしょう。
すばらしいデザイン力です。
上のお写真の金具が
下のお写真のように使われるのですが、
それに対して付けたショルダー紐は
とてもシンプルなタイプです。
ただただ、2本の持ち手に
太めのショルダー紐を通して
左右の金具に留めるだけ、という簡単さ。
これには目から鱗が落ちました。
ただし紐幅は広く、なんと5センチ。
それが、背負ってみると
驚くほど楽で、重量を感じません。
またこれほどショルダー幅がありますと、
ルバルの革ということも相まって
肩への当たりも柔らかく、
こんなに楽に持てるの!という感覚です。
長さ調節をすれば
ショルダーバッグにも早変わりします。
その時には
持ち手の金具にショルダー紐を取り付けるだけ。
いつもいつもすばらしい発想を
ありがとうございます。
「このショルダー紐を
どのように作るか決めるのに、
こんなに長くかかっちゃいましたよ。」
とはご謙遜。
きちんと考えるからこそ、
ベストの答えに行きつきます。
このたびもありがとうございました。
アンティーク鏡の新しい居場所
2025/03/01本日ご紹介するのは、
アンティーク鏡の新居です。
それは
慢性腎不全の治療をしている医院です。
まるでこの鏡を待っていたかのような
白い壁+ダークブラウンの腰板です。
お写真を頂戴して
わあっと歓声が出ました。
置き場所によって
こんなに姿を変えるのも
アンティークのおもしろさです。
それにしても腰板との相性には
驚くものがあります。
鏡は大事に取り外され、運ばれました。
当初心配していた、
枠はうまく外れても
鏡自身を壊さざるを得ないのではないか
という心配も杞憂に終わり、
めでたく新居に移ることができました。
ありがたいことです。
*こんな感じで作業をしたようです。
モダンな天井燈ともぴったり合い、
こういうアプローチもあるのだという
良い見本となりました。
持ち主の感性ですね。
これからはこの場所で
たくさんの人を見守ってくれることでしょう。
新しい鏡の持ち主さんは、
たまたま当店に依頼したいものがあって
おいでになりました。ご縁です。
今までに作ったことのないアイテムを
そのうちご紹介できると思います。
どうぞお楽しみに!
銀座のお話
2025/02/27
「ここのこの場所がね、
本当の銀座なんですよ。」
同ビル6階にご挨拶に行きましたら、
社長が銀座のお話を
してくださいました。
とても興味深いお話です。
40年以上この三木ビルで
会社を営んでいらっしゃり、
お父様も銀座がお好きだったことで
子供の頃から
銀座に親しんでおいでの方です。
三木ビル本館は、
4階までが戦前の建物で、
5階からは戦後建て増しされたもの。
どうりで建物のそこここに
本物のクラシックがあるわけです。
*右が三木ビル本館
「もともと、
この『並木通り』の1~4丁目だけが
『銀座』エリアなんですよ。
今はそれを
ご存じの方はあまりいないですが。
ただ昔は、消防署や電通が
現在のLOFTや無印のところに在って
お店はほんの少しでしたから、
人通りのない寂しい通りでした。
三木ビルさんが映画館の『並木座』を
やってらして、
名画座として有名でしたね。
*現在のこのお店が、昔の「並木座」
いまでこそブランド店で有名な
5丁目から向こうですが、
昔はクラブがたくさんある夜の街
という感じで、そのエリアは
『尾張町』と呼ばれていました。
また、昭和通りを超えると
歌舞伎座もありますが、
『木挽町』と言って、
父は銀座とは言いませんでした。」
あとから調べてみますと、明治2年に
1~4丁目が最初に
「銀座」と命名されたとのこと。
なるほど、ここが
銀座という名前の発祥の地です。
30年ほど前ですと
銀座に勤めている人びとは、
1~5丁目までを、そして
外堀通りから昭和通りの手前までを
「銀座」と呼んでいた記憶があります。
それ以外の地は銀座と呼ばない、
と何かの建物について述べた時に
訂正された記憶があります。
当時銀座を歩く人たちは
働く人も買い物客も
きちんとした服装をして、
すっとした姿勢で
颯爽と歩いていました。
カジュアル化の進んだ現在からは
想像できない、銀座人の姿です。
三木ビルの1階、メンズジーンズ店
「G-STAR RAW」が
あの並木座だった…なるほど
「並木座」を思い起こしてみますと、
店舗のありようは似ています。
*エレベーターからのクラシカル通路
由緒あるビルに入ったとも気づかず、
でしたが
昔から銀座を知る人のお話を聞いて
銀座発祥の地に
恥じぬお店であらねば、と思います。
また、社長がお話をなさる時の物腰は
まさに当時の銀座の人、で
伺うこちらの背筋も伸びました。
このたびはすばらしいお話を
ありがとうございました。
また機会があったら
いろいろなお話を伺いたいと思います。
小さなボストンバッグ 41116
2025/02/25このボストンバッグは
ヨコ幅30センチ、厚みは9センチ、
という可愛らしいサイズです。
クライアントはこの形がお好きで、
まず最初にご注文いただいたのは
もっと大きめで容量の多いサイズでした。
今回もお渡し時、ご感想をいただきました。
「いや~、こんなにかわいいんですね!
もっと大き目になるかと思ってたら…
でもこれならちょっと良い場所へも
持って行けるから、ちょうどいいです。
ステキですね!」
新店舗の三面鏡の中で、
嬉しそうにバッグをお持ちくださる
クライアントのお姿に、似合います。
ひとつ目のバッグから大きさを出して
ご指定いただいたサイズなのですが、
デザイナーは出来上がりサイズを見て
「ほんとにこの大きさで良いのかしら?」
と少し心配していましたので、
お似合いになることと
おしゃれバッグとしてステキなので、
クライアントがお持ちになったところを見て
安心していました。
三面鏡があれば、さまざまな角度から
お持ちの時のお姿を確認していただけますから、
新店舗に取り付けして良かったと思います。
前回の記事でお見せいただいた
6年後の初代バッグと比べていただきますと、
ほぼ同じデザインで出来上がっていることに
気づいていただけることと思います。
「・・・えっ、
小さい方が製作が大変なんですか?」
これはクライアントとお話ししていて
驚かれた内容です。
製作時のあまりの大変さを見ていて、
ついついデザイナーが漏らしてしまった
危機的状況があったからです。
最後の最後で見舞われた
とんでもないアクシデントでした。
「こんなことがあるんだ!!」と
これほど恐ろしいことが起こり得るのだと、
技術者全員が青くなった出来事でした。
ものを作る人には信じられない出来事で、
こんなことがあるなら
どんなに想像し難いトラブルも起こりうるだろう、
と思ってしまうほど、大きな衝撃でした。
具体的な内容は
説明が複雑になるので割愛しますが、
なぜその事象が起きたかと言えば、
それはこのバッグが小さかったから、
ということなのです。
*このアイデアは喜んでいただけました。
ショルダーストラップを付けるDカンです。
当初のまとめ方と変わったのは、
フルオーダーメイドの製作では、紙の上で
考える以上の不具合が多々発生するからです。
以前もお書きしたように、
フルオーダーメイドでは
どこにもないものを作るわけですから、
幾多の苦難を乗り越えて製作します。
毎回が思索と実験を通して
最良のデザインと使い勝手に
作り上げていく、という印象です。
どこにもない=量産しない製品、は
それが作りにくい製品だから、
という理由が、まず第一に来るでしょう。
理に適っていて
さっさと作れるものでなければ
量産体制に嵌めこむことはできませんから、
当然と言えば当然ですが、
あらためてそれを知る機会をいただきました。
「私は、この初代ボストンバッグも
とても大切にしています。通常は
ウィークディの働く日には持ちません。
特別なことのある日や、休日に持ちます。
気分が変わりますし、
いい鞄を持っていることが一目でわかりますし、
気分がアップして、とても嬉しいです。」
この方のお勤めが、イタリアの
有名バッグブランドであることを知っていますと
この方に褒めていただくのは
これ以上ないくらい嬉しいことです。
ありがとうございます。
さすがなのは、お好きだという理由から
ブランド製品もたくさん
ご覧になっている方ですから、
そこからさらにご自分の欲しい小物や
鞄についてのアイデアをお出しくださいます。
上のお写真にある
底面から出ているストラップ&金具も
この方のアイデアで、
じつはこの金具が
バッグ→リュックに変えるショルダー紐を
取り付けられるようになっています。
ただの飾りではありません!
「このお店で、自分が考えているものを
実際に作ってもらえる、って
すばらしいことです。
色を選ぶだけ、や
単なる大きさのS,M,Lじゃなく、
自分が考えたアイデアが
実際に形になるって、すばらしいことです。
このお店があってよかった!」
ありがとうございます。
見る目のある方から
最高の誉め言葉をいただき、
ますます頑張りたい、と
気持ちを新たにしました。
カッコいいピンクのリザード、コンパクト財布のジーヴス 412N
2025/02/20再燃してきた
コンパクト財布「ジーヴズ」の人気。
一時は行き渡ったかに見えましたが、
あらためてコンパクト財布としての
間違いのない地位も
得てきたように思います。
もともとコンパクト財布なんですが。
本日ご紹介するのは、
前回バッグをご注文くださった方から
ご依頼いただいた
「かっこいい」ピンクジーヴズです。
ありがとうございます!
ピンクもこんなクールに出来上がる、
という良い見本になりました。
40年以上定番で売れ続けることも
稀有なことですが、
ひとりの人が複数個持ちたくなる、
という現象も珍しいことと思います。
また、複数個お持ちの方が
同時にそれを使ってらっしゃることが、
どれくらい汎用性が高いかを
説明してくれています。
また、ここのところ
リザードの革についても
在庫の有無に関するご質問を
よく頂戴するようになりました。
10年以上前から
トカゲを食べる人たちは
かなり減っているそうで、
原皮を入手するのが大変、と聞いています。
なので最近は
色のご希望をいただいてから
お探しするようになっています。
今はリザードがあまり動かないようで、
出来上がったばかりの時であれば
きれいな革が入手できます。
今回のジーヴズで、ピンクはもう
キズのないきれいなリザードはありません。
革のメーカーさんはたいてい
自社の得意分野を持っています。
ですから、そこでしか作れない革を
作っています。
ひと口にリザード、と言っても
色ひとつ、仕上げひとつとっても、
製作会社によってまったく変わります。
当店の入れるカラーリザードは
色出しがきれいな会社の製品です。
話は少し変わり、牛革についてですが、
自社で革を作らず
どこかから仕入れている問屋さんたちの
最近の入荷傾向を見ますと、
海外の高級輸入革にシフトしているようです。
そういうことになってきますと、
消費しないことには(=製造しないことには)
国内の製造会社も
要らなくなってしまいますから、
大変な時代になったものだと思います。
さまざまな種類の革がありますが、
海外の革にはそれぞれ、特徴があります。
水も違うし気候も違う、それに
染料もそれぞれの国の規格ですから。
日本の革の特徴は?
とデザイナーに問いましたら、
「ステキな経年変化をする
うちのオリジナルレザーがやっぱりいい。
昔からの作り方を踏襲してる革だから。
こういうのはどこも作ってないもの。
日本の革づくりは、海外の革を研究して
良いものが増えてます。」という
答えが返ってきました。
なんかちょっと違うかなという答えですが、
自分が良いと思う革を作ってもらえる
ことは、満足の行くことなのでしょう。
さて、お話を戻しますと、
今回のように甘く華やかなお色であっても、
裏地とファスナー布を黒にすると
こんな異なるイメージのお品になります。
長くお楽しみいただけることを
願っております。


























