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新幹線の切符等、交通系用ベルトポケット 40125

新幹線の切符等、交通系用ベルトポケット 40125

2024/04/27

ご年配の方からのリクエスト品です。

この方は腰のベルトにこのバッグを着け、

その中にカードと切符をお入れになって

遠距離移動なさいます。

 

荷物を持っていても、

いつでもこのバッグを開けるだけで

移動に必要なものはすべて、

パッと取り出せます。

 

 

 

 

 

 

ある程度年齢が行きましたら、

どのようにすれば

忘れ物なく、煩わしいこともなく

移動できるか、ということは

もっとも重要なテーマのひとつになると

思いますから、

 

これもひとつの解決方法です。

いろいろな方がいて、

さまざまな解決方法があります。

 

 

 

 

 

 

ご自分で試行錯誤した後

ほんとに欲しいのはコレ、という

オーダーの仕方をしてくださったのは、

さすがに常連のご注文者です。

 

ご自分に使いやすい大きさ、

レイアウトを

今まで使ったお品物から考えて

リクエストくださいました。

 

 

 

 

 

 

このベルトポケットは

腰ベルトのどの位置に付けるか、も

使う人や状況によって変えられますから、

汎用性があると思います。

 

また、どうやってベルトに取り付けるかは

使う方に合わせてお作りできますので、

一番使いやすい方法をご指定ください。

 

 

 

 

 

 

ある程度年齢が行って、

毎日の便利のために必要な道具を

お選びになる時は、

オーダーもその選択肢にお入れください。

 

探して探して、

いまひとつの製品を使って

毎日不満に思うなら、

 

使い方をご説明いただいて

ひと月ほどお待ちいただけば入手できる

当店オーダー品でしたら、

疲れもなく、楽しいお買い物ができます。

 

このたびは、みなさまの参考にもなる

発想のオーダー品を

ありがとうございました。

 

 

際立つ存在感、斑柄のないゾウ革の一本ペンケース 40210

際立つ存在感、斑柄のないゾウ革の一本ペンケース 40210

2024/04/25

デザイナーがオーダーで染めてもらった

ダークネイビーのゾウ革は

滅多にないすばらしい革でした。

 

「すばらしい革」という言葉には

みっつの意味があります。

 

1.斑柄があり得ないほどきれい

2.色が思ったように染まった

3.大きい革で、瑕疵も少ない

 

ということは、

「製品にする時、使えない部分が少ない」。

何と嬉しいことでしょう!

たくさんの人に使っていただけます。

 

このみっつの条件がそろったゾウ革は

今までにほとんど見たことないのですが、

今回は、まさにそれ!

驚くべきことで、千載一遇の機会です。

革やさんに感謝です。

 

 

 

 

 

 

さて、そんな中、

今回のゾウ革を通して、デザイナーは

自分の考えが古いことに気づきました。

 

古い考えとは、

昔の革の扱いからきています。

経験が邪魔するケースですね。

 

そのむかし、ゾウ革でもオーストリッチでも

斑柄の多さと瑕疵によって革に格がつけられ、

いくつかの等級に分けられていました。

当然、価格もそれによって違っていました。

 

長いこと同じ仕事をやっていますと、

しばらく扱わない革については

価格の付け方が変わったことに気づきません。

 

買う方は受け身なので、

ああ、それが今の当たり前なのね、と

単純に受け入れてしまうからです。

 

今では等級によっての価格差はなく、

使えるところが多い革はラッキー、

使えるところの少ない革はアンラッキー、

という感じになっています。

選ぶ人によって

良いとする斑柄も違っています。

 

今と昔、どちらが価格として妥当かというと、

昔の方が

価格に見合った革を入れられた気もしますが、

それ自体が古い基準なのかもしれません。

 

エキゾチックレザーが

さらに稀少になってしまった現在では、

使う方の都合でどうこうは言えません。

 

また、昔のように、

無駄な革部分がはっきりしていると

捨てざるを得なくなる部分が出ることも

問題です。これがまさにSDGsですね。

*そういう意味で

クィールのないオーストリッチ製品

お出ししました。

 

 

 

 

 

 

それが、今回のダークネイビーには

斑柄のないところもけっこうあって、

その部分がとてもきれいなのです。

 

以前ご紹介した

二つ折りの財布のオーダー例

ご覧になった方から、

斑柄のないところでお作りするバッグの

ご注文もいただいています。

 

デザイナーはそのようなご注文を

「斑柄のないところで作る製品は

どのようになるかしら?

オーダー例のお財布は、小さいから

オール斑柄なしの部分でパーツが取れたし

きれいにできたけど、

大きな斑柄なしの部分が

1枚の革にそうそうあるわけでなし…

あの財布よりもっと小さなものや

もっと大きなものはどうなるの?」

と疑問を持っていたようです。

 

実際に個々のクライアントにも

そのことをお話ししていますが、

ご注文者はそれを承知で

ご自分のお好みでご注文くださっています。

 

 

 

 

 

 

その結果…

 

斑柄なしの大小いくつかの製品を見ながら

デザイナーは

「私、古い考え方だったのね!」と

出来上がり品を見て、大いに笑っています。

「どれもすばらしい!」

 

本日お写真でご紹介している

一本ペンケースは細長いパーツですが、

とても存在感があります。

 

また全体に細かい柄ですが、

ひとつひとつの粒々が立体的なうえ

その粒が立っていることで、

不思議な美しさがあります。

他にこういう革は見当たりません。

 

 

 

 

 

 

お受け取りいただいたクライアントからの

ご感想を紹介します。

 

************

無事に品は届きまして、

素晴らしいペンケース、

そして象革の模様に感嘆いたしました。

匂いも貴店の革とはまた違いますね!

早速胸ポケットにいれて持ち歩いています。

ユニフォームの都合上、

屈むと胸ポケットの物が落ちやすいので、

安心して持ち歩くことができます。

************

 

ご感想をありがとうございます。

においのことまで表現していただけるとは

思ってもおりませんでした。

 

あのペンでしたら

ペンケースに入っていないと、心配ですね。

ゾウ革は最初は滑りの悪い革なので、

胸ポケットの中から落ちるにしても

落ちにくいかもしれません。

うまくお役に立てることを願っております。

 

お使いいただきますと、ゾウ革は

どんどん撫でていただくことで

つやつや、つるつるの表面に

変わっていきます。

当店オリジナル革と同じイメージです。

 

その変化もお楽しみいただけると

嬉しいです。

このたびもありがとうございました。

 

 

ヌメ・ブラックのシックな時計ベルト 40210

ヌメ・ブラックのシックな時計ベルト 40210

2024/04/23

お気に入りの腕時計に

どんな革ベルトをつけるかは、

楽しい悩みです。

 

たくさんの当店製品を使ってくださっている

クライアントは、

店頭で時計に革を当てて

にこにこしながら選んでくださいました。

 

オーダーメイドの至福の瞬間です。

そんな表情を拝見しますと、

私どもこそ至福を感じます。

 

 

 

 

 

 

前回ご来店時にお見せしたゾウ革も

魅力的に映っていたご様子でしたが、

この時計にお選びいただいたのは

やはりヌメのブラック。

 

正統派で

どこへお持ちいただいても間違いありません。

また、この白を基調とした

すらっとした感じのこの時計には、

きりっとしてとても似合います。

 

腕時計ベルトの場合は

製作期間の間、時計をお預かりします。

そして、製作後お取り付けして

お渡しします。

 

このタイプの金具の時計ベルトは

とくにその方が

すぐに使えて良いと思います。

 

 

 

 

 

 

遠方の方なので、納品は宅配便でした。

しっかり2重の箱に入れてお届けしています。

 

お届け後、ご感想を頂戴しました。

ご紹介しましょう。

 

************

時計も早速身につけております。

全く違和感ありません。

手首に吸い付く感じが、時間がたてば

さらにフィットしていくだろうと、

これまでの貴店のお品の使用経験から

容易に想像できます。

 

黒のベルトに白の時計盤が

一段と映えるようになったと思います。

************

 

ありがとうございます。

気に入っていただけて良かったです。

当店顧客のみなさまは

五感が繊細でいらっしゃるので、

この革に対してはかならず

手触りについてお話しくださいます。

 

 

 

 

 

 

こちらのクライアント、じつは

その気になるゾウ革で、

お気に入りのペンに

1本入りペンケースをご注文くださいました。

後日ご紹介します。

 

いつもありがとうございます。

 

お話ししましたように、

夏は金属ベルトを使っていただきますと

革の時計ベルトは長くお使いいただけます。

 

 

信じられないほどのすばらしさ!ゾウ革トートバッグ 40213

信じられないほどのすばらしさ!ゾウ革トートバッグ 40213

2024/04/21

ゾウ革の魅力を知った方からの

トートバッグの

オーダー品をご紹介します。

 

当初、ハイブランドの革で作りたい、

とご相談くださったご注文者ですが、

ゾウ革をお見せしたところ

「これを見ちゃうと

他の革が目に入らなくなりますね。」

とご決定くださいました。

 

 

 

 

 

 

ゾウ革は、初めて見る方が

その魅力の圧倒的さに気圧されて

ご注文いただくケースが多いですが、

デザイナー自身も

「見飽きないわ。」とついつい

みなさまにお見せしてしまうようです。

 

そしてそこから生まれる

ご注文者とのコラボレーションから

大小さまざまな逸品が生まれています。

 

 

 

 

 

 

こちらのトートバッグも然り、です。

たまたまご依頼者の欲しい形が

市販品の中にあったのですが、

大きさや使い勝手が気に入らず、

当店を再びお尋ねくださいました。

 

再び、というのは

以前お作りしたバッグを

長らくご愛用くださっているからです。

 

 

 

 

 

 

「作っていただいたバッグが

至れり尽くせりで最高に使いやすいので、

今回も、自分の使い方に合わせて

作っていただこうと思いました。

やはりオーダー品は違いますね。」

良さを知っていただけて、うれしいです。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

今回欲しい形はトートバッグですが、

表面、裏面の両方の内側に

ファスナーポケットがついたタイプです。

 

見た目ではそれだけのことですが、

この形、どうやって手順を進めていくと

この出来上がりになるのか、

疑問になるところ。

 

元になった形は

ハイブランドの製品だけあって

考えられた作りをしています。

簡単にマネされないように

作っているのでしょうか?

変則的な作り方の製品が多いと感じます。

 

というか、ここしばらくの間、

デザインを優先させるためでしょうか、

変則的な製作方法の製品は

年を追うごとに増えてきています。

作り方も、ある時からぐっと

定番セオリーを外れてきています。

 

 

 

 

 

 

この手の変則的な製作方法の製品は、

当店アトリエの中で

デザイナー、製作責任者、

製作担当者の三者で相談し、

いくつか試作します。

 

そのための店とアトリエの併設ですから。

デザイナーは

「すぐ隣に実験室があってよかった!」

などと言うほど

実験の数は多いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

今回のゾウ革は品質がとても良いので、

ショルダーベルトも

同じ革で作ることができました。

 

この色のこの革の存在感を考えますと、

他の素材では負けてしまいますから

良かったと思います。

 

最高品質のシックなゾウ革トートバッグは

使い勝手も併せて

きっと長くご愛用いただけると存じます。

このたびはありがとうございました。

 

 

ダミー(本番製作前の試作)例 ファスナー二つ折り財布

ダミー(本番製作前の試作)例 ファスナー二つ折り財布

2024/04/19

今日はみなさまに

フルオーダーメイドの製作手順のうち、

要ともいえる「ダミー製作」の内容を

ご紹介します。

 

下のお写真は

オーダー例にあるファスナー財布のダミー。

 

ダミー製作に使われる革は、

本番製作には使えない品質の革です。

当店ではかねてより

貴重で高価な革を、無駄にはしません。

そのため

ひとつの完成ダミーは、色とりどりです。

 

1枚の革はある程度大きいですが、

昨今の原皮事情からしますと、

当店オリジナル牛革1枚で考えますと、

本番製品の製作に使える良質な部分は

その1/2弱、という状況です。

 

 

 

 

 

 

それなので、本番製作から外れた規格の革で、

上のお写真のようにザクっと作って

それぞれのお品が定位置に収まり、

その中にモノがどう収まるかを確認し、

その他の落とし穴がないかどうか

お調べします。

 

今回は、これを作った段階で

札入れ部分の使い勝手をさらに良くするよう、

変更をしています。

*注文者から依頼された内容ではありませんが

使いやすくするための工夫です。

 

 

 

 

 

 

このダミーのように、裏地のない1枚革で、

アバウトなサイズで作って

どこまで使えるかわからなくてもよければ、

私どもにとっては

さほど難しいことではありません。

 

「どこにもない製品を使える形にして」

作ること、だけでなく、

「製品精度」も必要なことから

考えることや繊細な感覚をもっていないと

この仕事はできません。

 

ましてや、

どのクライアントも革製品に望むのは

一番が、軽いこと。

次が、嵩張らないこと。

なおかつ、丈夫なこと。

 

これらのご希望を叶える方法は、

本来の革の製作方法とは真逆になります。

 

このお財布も中身は充実していますから、

革の裏地をつけたパーツが

何枚重なっていることか…

 

それを嵩張らないよう

軽くお作りするよう、と

ここで1g、あそこで1g、というように

嵩と重量を減らしていきます。

 

この不断の努力は

どのオーダー品に対しても行っていますから、

当店製品以上に

軽さと丈夫さが程よい製品はまずない、

と思います。

 

 

 

 

 

 

出来上がりをご覧いただくと、

最初からその状態で存在していたように

見えると思いますが、

その奥には叡智が詰まっています。

 

ほとんどのみなさまが

オーダーメイド品は

このように仕上がって当然、と

思っていらっしゃるかと思いますが、

出来たお品物の「当たり前の状態」が

そのお店の実力です。

 

革製品のオーダーメイドは稀有な業種です。

この技術を絶やさないためには、

仕事自体をご理解いただき、

ご利用いただくことと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

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