革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2013.10.8

引き手金具までオーダーメイドした クラッチバッグ

 

最近、当店では、クロコダイル革でのご注文が増えていますが、

今回 お作りしたクラッチバッグは、特筆のお品です。

 

当店では、およそ どんなデザインのものでも

独自の製作方法によって、お作りしています。

 

このたびのフルオーダーメイド品、金具まで特注でお作りしました。

 

 

mk1

 

 

 

「普段使っているクラッチバッグが、とても気に入ってるんですが、

もう 売ってないのでねえ・・・ 毎日5年ほど使っているので、

同じものをオーダーメイドで作りたいと思い、こちらへ伺いました。」

 

上品なお客様で、

シャツなどの仕事着は、パリでお仕立てをしてもらっているとのこと。

繊細なお好みが、お召し物や身振り、お話の仕方から 忍ばれます。

 

いろいろとリクエストを伺っていきますと、

普段使いでも、ちょっと個性的な、格の高いお品をお望みということで

種々のエキゾティックレザーを お見せしました。

 

「クロコダイルって伺うと、

ハデで、どうかすると上品には感じられないと思っていましたが、

種類によるんですね・・・」 ということで、

スモール斑のクロコダイル、ポロサスのマットタイプに決定。

 

 

 

mk2

 

 

 

そのあと、見本のクラッチバッグの金具についてのお話を伺ったところ、

「この金具の感じは、~~というところが 好きですね。」

 

そこで、同じような金具をお作りする話になりました。

当店の知っている金具やさんに、仕様書をお描きして、

細かい指示を出し、メッキやさんのための予備も合わせて

たった6点だけお作りした オリジナルの金具です。

 

 

mk8

 

 

上のお写真は、第一段階の金具の形。

これを、当店の職人がヤスって、デリケートな曲線ラインを出しました。

出来上がりが、下のお写真です。

ちょっと厚手のシルバーカラーのメッキを施しています。

 

 

mk9

 

 

「いい出来ですねえ。

今度は、持ち替えのために、牛革でシンプルなタイプを

作っていただこう。」

 

オリジナル金具も質感も、

とても気に入っていただけた オーダーメイド品になりました。

 

 

mk7

 

 

 

余談ですが、金具作りに対する仕様書を描いて 指示を出すには、

それなりの、作り方に関する膨大な知識や 考え方の基礎が必要です。

当店のオーダーメイド製法は、すべてのモノ作りに応用できる、

すばらしい方法!

 

だからこそ、どんなリクエストにも お応えすることができます。

 

 

mk3

 

 

じつは このお客様のフルオーダーメイド、もっとも難しかったのは

全体の質感かも知れません・・・

 

「柔らかい感じに見えるけれども、ある程度しっかりしていて、

革の厚みを、あまり厚くしていただきたくないんです。」

 

ふう~、難しかったですが、やりがいがありました。

ありがとうございました。

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