革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.03.18

三つ折り財布のフルオーダーメイド 81N

ご紹介するのは

またまた見本をお預かりした

「三つ折り財布」の製作です。

 

遠方の方なので

一度もお会いすることは

ありませんでしたから、

お気に入りの現物をお送りいただき、

メールや電話でやり取りをして

お作りしました。

 

見本の品と仕上がった財布

 

かなり凝った三つ折り財布で、

このタイプも初めて見るものです。

 

通常の三つ折り財布は、

小さくすることが目的のものが多く、

今までに

たくさん入れるためのものは

ほとんど拝見したことがありません。

 

ワインカラーのオーダー財布

 

三つ折りにすると、単純に

カード入れに加工できる面が増えますから、

確かに

たくさん入れるための財布、

というアプローチもありかと思います。

 

けれど、20年ほど前のもの…

たくさん入れると

形が破綻してしまうような

ゆとりの採り方でした。

 

当時は、今のように

こんなにカードが増えるとは

想像もしていなかったと思います。

 

小銭入れ部分

 

最初に拝見して、

これに中身をたくさん入れたら

外側のファスナー小銭入れは

きっと使いづらいだろうな

と予想してましたら、やはり

「小銭入れの形を変えてほしい」

というご要望をいただきました。

 

小銭入れの付け方はさまざまですが

どういう形の財布の、

どこに付けるのか、

を考えることで

必然的に最適のものが出てきます。

 

全体の厚み

 

この三つ折り財布の全貌は、

きっとこの上のお写真が

一番わかるのではないかと思います。

 

一番上のお写真の外側に見える

ファスナー小銭入れを、

フタの被った二部屋に変更しました。

 

カードポケット部分

 

それにしても

これだけたくさん入るお財布ですと、

厚み分をちゃん採らないと

閉まらなくなってしまいます。

 

結果、見本よりも

1センチ程度大きくなりそうなので

お電話で直接その旨お話しますと、

「多少大きくなるのは問題ないです、

逆に見本より小さいのは困ります。」

とのご回答でしたから、

理由をお話して

自然な出来上がりになるよう

寸法を変えました。

 

内側全景

 

大きさのことをどう考えるか、

こちらも

クライアントによってさまざまです。

 

見本のお品を

どうやってもっと使いやすくするかは、

ご依頼者の使い方次第です。

 

メールのやり取りの時、

行き違わずに正しく

内容を理解していただくのは

至難の業。

 

面談で説明することも、同じです。

 

それには

わかりやすい説明の仕方だけでなく、

広い視野を持って

全体を考えなくてはなりません。

 

それができて初めて、

クライアントご自身が

もっとも良い答えを

導き出してくださるのです。

 

この度もありがとうございました。

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