2019.04.11

厚みのある一枚革のベルト 810

今日はシンプルなベルトを

ご紹介します。

 

当店では、時計ベルトでもベルトでも、

何でもお作りしています。

 

さて、今回のベルトは、

厚みの厚い一枚革でお作りしたもの。

お誕生日祝いにと

ご注文いただきました。

 

一枚革のベルト、ってお書きしても

きっと、何それ?とお思いになる方も

少なくないと思います。

 

ご説明しましょう、

革ベルトには、大きく分けて

2種類の作り方があります。

 

まずはお写真のような一枚革のベルト。

もう一つは、当店定番にあるような

二枚の革から作ったもの。

 

 

これは、TPOの違いから来ています。

この一枚革のベルトを

フォーマルなスラックスに使うことは

少ないと思います。

 

使うとしたら、フォーマルチックな服を

ドレスダウンさせて

ミスマッチな雰囲気を出す時、でしょうか。

 

結局は遊びに使う

ざっくりした作りのベルトと言えます。

 

けれど、バックルの部分しか

縫ってありませんから、

使っているうちに

革が伸びることで糸が切れたり、

裏が剥がれたりする心配はありません。

 

要はどんどん使える丈夫なタイプ。

フィット感もバツグンです。

 

 

一方、カジュアル化の目覚ましい今でも、

きちんと装わなくてはならない場は

まだまだあります。

 

そんな時使うベルトは、

二枚の革できちんと仕立てたベルト。

フォーマルなパンツに

ぴたりと似合います。

 

もちろん、通常の背広スタイルや

ジャケットスタイルを

きりっと引き締めてくれます。

 

革の裏部分が

質の良い生地を傷めることもありません。

 

 

表も裏も革でお作りするのには、

もうひとつ、大切な意味があります。

 

裏の革にはちょっとした細工をして、

それが、表面のぷっくりと膨らんだ

ベルトに見せているのですが、

 

革だけを使うことで

表も裏も同じくらい伸びるので、

フォーマル体質のベルトにも関わらず、

使っていくほど

腰にジャストフィットして

気持よく締められます。

 

 

市販のフォーマルタイプのベルトには、

裏地に合皮を使ったり

内側に布や硬い芯地を貼ったりしたものが

多いですが、

そういうものは保ちも悪く、

使い心地も硬く、

なかなかフィットしません。

 

ベルトひとつとっても

モノ作りは奥が深い。

 

当店のお品づくりの目指すところは、

お作りした品々が

「心地よい使い心地であること」です。