革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2019.07.15

30年ほど前のリュック、裏地取り換え

とても懐かしい

リュックをお持ちくださった

クライアントがいらっしゃいます。

 

当時いろいろお作り頂きましたが、

このリュックがこのくらいきれいなのだから、

きっと他のものも

大切にお持ちくださっていることと存じます。

ありがとうございます。

 

 

お持ちくださったのは、

30年ほど前にお作りしたリュック。

切り替えがあって、

ちょっと昆虫のようなイメージで

お作りしたものです。

 

当時作っていたリュックには

いくつかのパターンがあって、

これはだんだんと

型紙が立体的になってきた頃の

お品です。

 

 

クロムレザーでお作りしていますが、

こんなにお時間が経っても

きれいに使ってくださっています。

 

でもさすがに中の裏地はもう、

お写真のように

表面加工がぽろぽろと取れてきて、

ペタペタします。

 

 

上のお写真のように

現在のナイロン地を使ってお直しし、

まったく新品のようになりました。

 

当時のナイロン地は

布の表面をナイロン加工したもので、

使っても使わなくても、

20年ほど経つと

表面加工がぽろぽろ取れてくるタイプです。

 

それでも20年ほど持つ、なんて

今では信じられないこと。

 

 

また当時から、当店では

使い勝手の良さを考えていましたから、

リュックの底面は

腰のカーブに沿うように

楕円の真ん中を少しカットしてあります。

 

まさに三つ子の魂百まで、

といった感じです。

 

 

それにしても、今回

当時のクロムレザーの持ちにも

かなり驚かされました。

 

この革は当初

ゴールドという印象の色だったのですが、

そのキラキラ感こそ消えていますが

淡いベージュのお色がまだまだ美しく

ツヤが出ています。

 

こうして裏地を取り換えることで

まったく新しいイメージになり、

またお使いいただくことが出来ます。

嬉しい修理のご依頼を

ありがとうございました。

 

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