革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2019.08.4

それぞれの腕時計ケース 810

ご紹介するのは、

コンパクトな腕時計ケース。

 

以前お作りした形がすごく良かった、

ということで

同じコンセプトのケースをお作りしました。

 

 

十人十色とは言ったもので、

当店の腕時計ケースへのアプローチ

しっかりした形を作るために円形にして

コロッとした愛らしい形状にしましたが、

 

このクライアントは

薄く、なるべく体積の少ないものにしたい、

というご希望でした。

 

 

それに沿ってご自分で探したケースが

この薄べったい形状の形。

 

最初の3枚のお写真は

出来上がって中身をお入れいただいたケースで、

 

下から2枚のお写真は

以前お作りしてすでに使っている

ケースのお写真です。

「何年経ってもツヤが出てきれいなので、

新しい時計もこのケースで持ち運びたい。」

と言っていただきました。

ありがとうございます。

 

 

とにかく小さく

でもスパッと気持ちよく入るように、

というリクエストでしたから

全体の大きさを決めるのは大変です。

 

しかもこのケースの内部には

時計に傷がつかないよう、

クッション材が入れてあります。

加えて裏地の素材は、セーム革。

 

 

内部がどれくらいの厚みになるか

もちろん計算では出ますが、

 

その計算だけでは辻褄が合わないのが

革製品を「気持ちよいサイズで」作る時の

難しさです。

 

 

ご注文の中でもっとも難しい内容は

「ぴったりサイズで作る」こと。

 

それから難易度が高いアイテムは、

ずばり「小物」です。

 

ご希望が精密であればあるほど、

きちんとお作りするためのお時間がかかります。

 

 

みなさまが「オーダーメイド」の

ネット検索で簡単に見つけられるのは、

「パターンオーダー」しかやらない

お店です。

 

先日お出でになったクライアントも

「リアルに何件に足を運んだことか…

でも、一件もなかったですよ、フルオーダー。」と

おっしゃっていました。

 

そしてもしあったとしても、

メンズの鞄を得意とするところや

女性ものの袋物だけを作っているお店です。

 

小物のオーダーメイドをやっているところは、

皆無という状況です。

 

 

 

それは、小物というジャンルの中には

恐ろしくアイテム数がたくさんあるからです。

 

そのアイテムすべてが、

それぞれ独自の製作ノウハウを持っています。

それをすべて網羅するのは

どれほど大変なことでしょう!

 

当店はそういう稀有なお店です。

これが欲しい、ということがあれば

いつでもご来店ください。

 

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