革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2019.01.1

クロコの型押しセカンドバッグ 92

イタリア製のクロコの型押しでは、

ずいぶんと素敵なご注文品を

お作りしています。

 

本日ご紹介するのもそのひとつ。

ロックの香りのするクライアントに

お作りしたセカンドバッグです。

 

グリーンがかったブラックで、

少しデザインを入れ込んで

お作りしました。

 

 

リアルクロコの型押しを

中央→外側へ向かって、腹→横腹と、

端正な革の使い方をした

クラッチバッグです。

 

片面には外ポケットがあって、

その柄もきちんとそろえています。

型押しはこういった面で

キレイに合わせることが出来ます。

材料に無駄が出てしまうのが

ちょっと残念ですが…

 

 

そんな内容に及びましたら、今日は

「見える材料費」と

「見えない材料費」について

お書きしようと思います。

 

通常、革販売は布とは違って、

タテxヨコが10㎝x10cmという単位で

値段がつけられ、売られています。

 

布を扱っていた経験のある当店技術者が

「革って、ほんとに高価ですね。

使えない部分がこんなにあるなんて、

想像したこともなかったです。」

 

 

使えない部分、というのは

革の表面についてですと、

言わずと知れた

目立つキズや擦れの部分。

 

そしてその他で使えない部分は、

革が伸びてしまう箇所です。

革の表面からは

わかりづらい場合があります。

 

 

プロなら、表面から見て

「ここはクサいな…」と気づきますが、

高価な革を無駄なく使おうと

意気込んでいると、

そんな場所まで使ってしまいがちに

なってしまいます。

 

そういう場所は、使っていると

妙なシワが出てきたり、

極端な場合、

伸びてゆがむこともあります。

 

そういう部分が

見えない材料費、という意味です。

 

一枚の革の値段には

そういった

使えない部分も含まれています。

 

 

牛革の場合

背中とお腹で割きますから、

右半身の革、左半身の革、

ということになりますが、

 

お腹の部分はほぼ無条件で

使いません。伸びてしまうからです。

 

背中や尻などは

きちっと目の詰まった丈夫な部分なので、

そこにキズなどがあると

ほんとに残念な気持ちになります。

 

 

本日ご紹介しているセカンドバッグは、

型押しで作られている分

キズは気にしなくても良いのですが、

 

柄を合わせる、というところで

これまた

使えない部分が出てしまいます。

 

ですから中途半端な柄が残り、

それがおもしろいお品にできる時には、

お店用としてリーズナブルに

お出ししています。

 

ご注文者のご意向に合わせた

カッコいい革製品は、

細かいところまで気づかって

製作されています。

 

お店用はアヴァンギャルドにして、

二度とできない一点物としています。

そんなおもしろさを、どうぞ

ウェブショップでお愉しみください。

 

 

 

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