革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2020.06.14

スマホ用ベルトポケットケース 910

お色違いでご注文いただいた

スマホケースをご紹介します。

 

営業で毎日使うものなので、

一度にふたつ

ご注文いただきました。

 

これにはスマホと定期入れ、

その他小物を一緒に入れ、

機動性を出す、という目的です。

 

 

ふたつ頼んでいただき、

それが色違いであれば、それぞれの

経年変化をお楽しみいただけることが

まず、楽しみとして挙げられますが、

 

もっと実際的には、

ひとつひとつが長保ちします。

 

 

当店がキーケースと小銭入れを

もっとも厚手の革でしっかり作る理由と、

同じ感覚です。

 

毎日使うもので 小物は

特に、頻繁に手で触る関係上、

革が早く柔らかくなっていきます。

 

 

当店のすっぴんお肌の革には

手で触ることが

そのままお手入れに繋がりますが、

良く触る部分は、消耗が早くなります。

 

その消耗を遅くするために、

小物でハードに使う定番では

革の厚みを厚くしています。

 

 

革製品を長保ちさせるには、

いくつか心がけて欲しいことがあります。

かばんなど

まず一番は、水にあてないこと。

端的に言うと、鞄などは

雨の日に持たないことをお勧めします。

 

革が経年変化して

あめ色の被膜ができるまでは、

注意してください。

 

雨に当たったら、なるべく早く

ふき取ってあげてください。

 

 

最近では突然の雨もありますから、

そんな恐れがある時には

雨避けのスプレーを使うことも良いでしょう。

 

当店でお薦めしているのは

コロニル社のプロテクトスプレー

こちらは、まず から拭きしてから

スプレー、の順番で使います。

 

このスプレーなら、

雨から革を護る成分が

毛穴から革全体に浸透していきますから、

使用後のふき取りの必要がありません。

 

ただし、革の色の経年変化は

少なくなっていきます。

ツヤはきれいに出ますが。

 

 

次にお薦めなのは

コロンブス社のアメダスです。

これは、革の表面に

シリコン膜を作るタイプなので、

効果は一回一回です。

 

ですから、から拭き→スプレー

→その日が終わったらから拭き、

を毎回やっていただけると良いです。

 

こちらは一回一回の被膜効果なので、

落としてしまえば

経年変化になんの影響もありません。

 

 

良い機会なので、

「革の汚れ落とし」についてお書きします。

 

「クリーナー」と名の付くものは

革につけてしまった汚れを取るのではなく、

革の上に載せている何らかの

保護クリームなどを取り除く、成分です。

 

基本的にヨーロッパでの

革製品のお手入れに対する考え方は、

使う前にお手入れ(保護クリームなど)

→一定期間たったらクリーナーでそれを落とし

→また保護クリームなどのお手入れする、

と、こんな感じです。

 

イメージでいうと、

女性のファンデーションでしょうか。

毎日ではなく、

ひと月かふた月に一度付けるファンデーション。

だから塗り替える時には、

クレンジングを使います。

 

革のお手入れは、

それぞれの革に対して千差万別。

 

でも共通するのは、最初の時期の雨は大敵

ということ。

この事実をシンプルにお受け取りいただき、

シンプルにご対応いただけたら嬉しいです。

 

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