革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.02.26

小銭入れの浅い、二つ折り財布 2012

 

当店オーダーメイドなら、

毎日毎日「なんだか違和感がある」と

思いながら使っているものから、

その「違和感」を取り除いて

気持のいい道具にすることが出来ます。

 

 

 

例えば本日ご紹介する二つ折り財布は、

小銭入れの深さを浅くして

小銭を取り出しやすくしています。

 

だからパッと開くと、見た目は

人によって

バランス悪く感じるかもしれません。

 

 

 

この二つ折り財布は

カードをタテに入れるタイプなので、

小銭入れをこの向きで付けると、

小銭入れの深さが深くなります。

 

ましてや横幅があまりないですから、

縦長の細いスペースに入れるとなると、

小銭は

下に落ち込む感じになります。

 

 

 

ご相談の段階でそれに気づいたデザイナーは、

横幅を大きくするか、

高さを落として深さを浅くするか、

をお尋ねしました。

 

すると、「小銭はあまり入れないから、

小さくても構いません。」とのお返事です。

また、見た目に小銭入れの高さが

低くなっても特に気にしない、とのこと。

 

そのお返事から、

こういう深さの小銭入れになりました。

 

 

 

こんな細かい内容ひとつとっても、

もし当店が、クライアントの

「ご希望通りにお作りする」だけであれば、

結果として

使いにくい小銭入れになったことでしょう。

 

「ちゃんと使えるモノにする」ことは、

=頭の中で、どれだけリアルに

クライアントに近い人になれるか?

ということだと思います。

 

それをどこまで聞き取り出来るかが

フルオーダーメイドの勝負どころ。

 

だから

細かいところまでお尋ねしています。

店頭では、驚かないでくださいね。

 

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