2014.04.04

パターンオーダーメイドのお財布、修理編

 

「革製品て 一生ものですよね。」

という認識は、じつは正しいものではありません。

私はよく、

それはケース・バイ・ケースのことなんですよ、と申し上げます。

 

また、革には革だけの特徴がありますので、

それをご存じの上でお使いいただきたい、

ということも含め、この記事を書いています。

 

ある日、2年と少し前にお財布をお作りしたお客様から、

ご連絡をいただきました。

 

************

大変ご無沙汰しております。

2011年7月頃に

カートだくさん2つ折り札入れを注文したものです。

今の夫へのプレゼントでしたが、

一番内側のカード入れにカードを入れすぎて革が伸びてしまい、

困っているといっています。

これを縮めてもらうことは可能かどうか???

メンテナンスの意味で一度見ていただきたいのですが、

お伺いしても大丈夫でしょうか?・・・

************

 

お財布修理

 

ということでお直ししたのが、上のお写真の下のもの。

 

革の一番大きな特徴として「伸ばせば伸びる」があります。

それなので、どんどん中身を入れると

どんどん入りますが、どんどん革は伸びていって、

もう縮めることは、できなくなります。

 

そうすると、この度のご指摘のようなことが起こります。

一枚一枚のカード入れ一カ所に、何枚も入れることはできますが、

あとから、やっぱり1枚しか入れないことにしよう、

となった場合には、

何もしなくても、カードがスカッと飛び出てしまうのです。

 

それはもう、革の特徴と思ってあきらめてください。

逆に考えますと、

特徴を知ったうえでお付き合いいただきましたら、

革を使いこなしたことになります。

 

牛革財布のメンテナンス

 

そして、同時にオイルメンテナンスをしたものが、右の方。

ちょっと油分が足りない感じでしたので、

たっぷりとオイルをお入れしました。

 

毎日人の手で扱う小物は、小さいサイズなので

比較的 手あぶらだけで油分が補われます。しかし、

人によって手の油分が多い人、少ない人がおりますので

 

ちょっと油分の少ない手かな~と思う人には、

天然成分のハンドクリームを、少し多めに手に付けてから

革をなでていただくことをお勧めしています。

これは、ぜひお試しくださいね!

 

最初にお書きした「一生もの」の革製品については、

ちょっと長くなりそうなので、

次回お書きします。お楽しみに!