革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.01.1

ダレスバッグのフルオーダーメイド

「ダレスバッグは作れますか?

長年使った鞄がもうぼろぼろなので、

そろそろ取り換えたいと思いまして。

 

でも最近、いいダレスバッグを

どこにも見かけないので、

そうだ、オーダーしてみよう

と思いました。」

ありがとうございます。

 

ダレスバッグの正面

 

クライアントのご職業は、弁護士。

毎日たくさんの書類を

お持ちになることで、

徐々にバッグの形は崩れ、今では

シャキッとしなくなっています。

 

お話うかがって

いまの鞄のデザインが気に入っている、

ということなので

デザインは極力同じにしました。

 

背面

 

ただし、製法はまったく変えています。

普通のダレスバッグは、

正面から見ますと

4辺を縫っていますが、

これは3辺を縫う構造のもの。

 

もちろん底には、

しっかりとした芯を入れて、

なおかつ、頑丈な底鋲を打ちました。

 

口金部分

 

クライアントの元の鞄を拝見しますと、

どれだけの荷物量を入れてきたかは

一目瞭然でした。

 

ですから、3辺を縫う形に変えて、

簡単には型崩れしないように

このタイプをご提案したのです。

 

一生型崩れしない

革製品はありませんし、

一生保つ革製品というものも、

じつはありません。

いろいろな条件下で

たまたま

そうなったものがあるだけです。

 

内部

 

ダレスバッグにも

幾種類かの製法がありますから、

当店では、

クライアントの使い方や

ご希望に応じて

お薦めするタイプを変えています。

 

 

もちろん製法によっては

外側から見える形が変わりますから、

そこはきちんとご説明いたします。

それと、今回のダレスバッグは、

外からはわからないように、

しかもホックなどを使用せずに

仕切りをつける、という

困難なミッションがありました。

 

口元の留め

 

必要とされていること、

気持ちの上でのご希望を

きちんと伺うことで、

よりクライアントの気に入る鞄に

仕上げることが出来ます。

 

お引き取りの時

「あ、この持ち手はいい感じですね。

全体に軽いですし、

いやあ、これは好いなあ。」

とおっしゃってくださった

嬉しそうなお顔が忘れられません。

 

外観

 

きっとリタイアするまでずっと

このバッグとともに

お過ごしいただけることと存じます。

 

久々にご注文いただいた

きっちりとした紳士鞄を、

思いきり作らせていただきました。

 

クライアントの職業と装いに

とてもお似合いで、

私どもも嬉しくお姿拝見しました。

ありがとうございました。

 

新年からのますますのご活躍を

お祈り申し上げます。

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