革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2018.09.12

お気に入りの金具を再利用した二つ折り財布

見本として持ち込まれたお財布は、

20年近くお使いになったお品。

 

なぜか気に入っているもの、

長く使い続けているものが、

誰にもひとつはあるかと思います。

 

そのアイテムがお財布だという方は、

多いのではないでしょうか?

 

 

良い作りだな、と思っていたら

某有名ブランドのものでした。

あまりに長くお使いでしたので

ロゴはほとんど見えませんでしたが、

革質も良く

飾り金具の質も良いため、

 

「この金具が好きなので再利用したい」

とリクエストいただいた時には

なるほど、と思いました。

昔のモノづくりの良さを

ここでも感じています。

 

 

ブランド品の良さを

ひとつ挙げろと言われたら、

何よりまず金具、とお答えします。

 

世界中に自分たちの既製品を

売る場所を持っているブランドなら

多数を販売できますから、

もっとも高価な金具づくりを

いとも簡単にやることができます。

 

ブランドごとの特殊な素材と同じく、

高級感のある金具のおかげで

特別感がより漂います。

 

 

金具を作ることには、

革以外のどの材料よりも

時間とお金がかかり、

製品を作らなくなっている日本では

とくに難しいことになっています。

 

極端な話

良い金具を作るための工程を考えますと、

一個作るも千個作るも

同じ値段になってしまうくらい…

 

いずれにせよ、

そうしたお手間のかかった上質な金具を

理解し

気に入ってずっとお使いになり、

こうしてまた新しいものとして

再生させるなんて、

すばらしいご注文と思います。

ありがとうございました。

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