革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2019.09.21

薄いメガネ拭きケースとお揃いのフセン入れケース 95

黒い「タシ」を使って、

お手持ちのそれぞれの小物に

パリッとしたケース類を

ご注文くださるクライアントが

いらっしゃいます。

 

パリッと表現するのは、

なるべく平らに

なるべく四角くすることを

目指してお作りしているからです。

 

平らにするために、

マグネットも薄い革の中に入れ込むという

特殊な作り方をしています。

 

 

このクライアントにはいつも

まず1点目をお作りし、

それを試しで使っていただいてから、

2点目をお作りしています。

 

「だって

どこにも売ってないものだから、

使い勝手が

どんな風に出るかわからないでしょ。

 

そこを試してから

もう一個作るって、当然でしょう。」

 

 

「家具やズボンやシャツとか

オーダーで作ってもらってるけど、

1回目で

自分の求めるものになることなんて

絶対にないよ。

 

でもここはすごいね、

1回目でも

ほぼ理想通りに出来上がる。

他にこんなところは知らないよ。」

 

 

同じものを

必ずふたつお持ちになる方なので、

ほぼほぼ2回目も同じようにお作りします。

 

しかし初期の頃は、

使い方の定まってないものは

全体の大きさを

タテ寸法だけ2~3ミリ変えたり、

 

少し丸い角をなるべく角ばらせたり、と

こだわりの寸法や

お好きなラインを

一緒に探し出していきました。

 

 

本日ご紹介するのは、

メガネ拭きを入れるケースと

フセン入れケース。

 

前者は初めてお作りしましたが

後者は2点目です。

「フセン入れは

すごく良かった。

一発でパーフェクトだった。」

ということでお作りした2点目。

 

 

ところが ご覧になるなり

「少し大きくない?」。

 

当店の革製品は

使っていくと小さくなっていくので、

1年近く使っていただいたものと

新品のものとでは

大きさが違って感じられます。

 

特に使い込んでいるものだと

見た目も、触った時も

同じものと思えません。

 

 

「革が馴染む」とは

そういうことで、

すばらしいことだと思います。

 

最初はぴんと張りがあって

大きく感じるものが、

手の中に納まるような

気持の良いものに変わっていきます。

 

前にご紹介した

メガネケースのクライアントも

おっしゃってくださいましたが、

「こんなにも馴染むんだ」というものです。

 

それが、当店革製品を使う時の

常識と思ってください。

時が経てば経つほど

どんどん良くなって、

手放せなくなっていきます。

 

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