革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.03.16

大き目トートバッグに完璧サイズのバッグ・イン・バッグ 2101

 

トートバッグは相変わらず人気ですが、

中味がグズグズになってしまって

モノを探しにくくなることがイヤ、

と思ってらっしゃる方は少なくありません。

 

そしてそのバッグの大きさが

大きくなればなるほど、

モノの探しにくさがストレスになります。

 

 

 

今日ご紹介するのは、

大きなトートバッグの中に

ぴったりと収まるバッグ・イン・バッグ。

 

横幅45センチのトートバッグの容量は

かなりのものですから、

内ポケットがひとつだけでは

到底使いやすさを求めることは出来ません。

 

 

 

「まずこのトートバッグは

自立してくれないし、

中味がごちゃごちゃになってしまいます。

それでバッグ・イン・バッグを

作っていただこうかと。」

 

持ち物もはっきりしていらっしゃるし

方向性も明快なクライアントなので、

とんとん拍子に話しが進みます。

 

 

 

バッグを採寸した後

その場で、ぴったりと思われるサイズを

お決めし、製作に入りました。

 

こちらのクライアントは、

どんなものを入れますか?

というインタビューの後は、

すべてお任せくださいました。

 

 

 

さて、お持ちいただいたトートバッグは、

ご説明いただいたように自立しません。

お作りしたバッグインバッグを並べると

こんな感じでした。

 

バッグに入るであろう

最大の大きさでお作りしたつもりですが、

お受け取りにおいでくださった

最初のひと目の段階では、

 

デザイナー「ええ!?作り直し?」

クライアントも少し心配な表情で、

「まあ、大きかったら

小さくすればいいですよ。」という

会話が交わされました。

 

 

 

横から見ても、

「なんだか入りそうもないですねえ…」

と弱腰のデザイナー。

 

それでもとりあえず入れてみますと、

見事ぴったりでした。

「ああ、良かったです、安心しました!」

 

フルオーダーメイドをしていますと、

この「安心しました。」が

一番言いたい言葉になります。

 

 

 

そんなわけで中身を入れますと

ピンとしっかり

自立するトートバッグになりました。

諸所、使いやすさを追求して

全てのモノの位置を

レイアウトをしておりますので、

 

使えば使うほど

使いやすさを感じていただけるのではないかと

期待しております。

 

 

 

しかし、きっちりと自立する、というのは

形もきれいになりますし、

見ていてもとてもステキです。

 

おまけに、このバッグの閉め方に合わせて

中身をレイアウトしましたので、

小物は驚くほど取り出しやすいと思いますし、

大きなものもきっちり分けて入れられます。

 

厚みのあるバッグの中では、

A4 サイズの書類でさえ

ちゃんと立たないことがままありますから、

それから解放されるのは

かなり嬉しいことと思います。

 

 

 

このようにきちんと立つようになりますと、

「バッグの底に

鋲を付けていただけませんか?」

というリクエストもいただきました。

 

次回その加工をするのですが、

今度はバッグの底が

地べたにつかなくなりますから、

さらに美しく

お持ちいただくことが出来ます。

 

それぞれのご注文には、

クライアントの生き方が反映されているのだと

感じた一件です。

ありがとうございました。

 

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