革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2021.03.23

スッキリしたメイク用ポーチ 011

 

大きさが小さくても、

シンプルな作りのように見えても、

お作りするのにすごく大変、という

強者オーダー品は多々あります。

 

オーダーをお受けした時に

想像してシミュレーションした以上に、

製作の困難なものがたくさんあるのが

フルオーダーメイドの宿命だ、と

最近では思います。

 

 

 

その理由は、革製品というのは、

「使うものだから」です。

 

ただ置いておくものでもなければ、

形状の決まったものをくるんで、

一定の決まった法則に沿って動かすだけの

もの(例えば洋服とか靴や帽子)

ではないからです。

 

 

 

フルオーダー品の革製品の

中に入れるモノは、

アイテムも、大きさも、何もかもが

すべて違います。

 

おまけに、運よく

同じアイテムを入れるご注文であっても、

人によって使い方が違う、

という変数ばかりがどんどん出てくる

製作になります。

 

 

 

今日ご紹介するのは化粧ポーチです。

そしてこれは、バッグの中に入れて

倒れないようにして使うものです。

 

バッグの中にあって、

バッグに手を入れたら、暗闇の中でも

リップやハンドクリームなどが

見ずに取り出せる、という目的のポーチ。

 

しかも、バッグに入れるためには、

そのバッグに合わせて、

ものが入るぎりぎりまで

小さくなくてはならない、

そしてポーチの中身をホールドしてくれて、

中がカオスにならないよう

中身の数だけホルダーを付けなくてはならない、

という使命を持っています。

 

 

 

 

このポーチの製作に当たって

今まで知らなかった恐怖の元は、

ヨコ入れで各化粧品を入れれば

気持良く入るのに、

ポーチを立てたら

あらあら、入れるのが大変…と

なってしまったことです。

 

毎回恐ろしいことが起きますが、

それを乗り越えられるのは

積み上げたキャリアと、

クライアントへの愛情です。

 

「ほんとにすばらしいものを

作ってくれました!

想像してた通りです。」この言葉を

聞くことが出来て、胸をなでおろしました。

ありがとうございました。

 

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