革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2022.01.30

トートバッグタイプのメンズブリースケース110N

 

分類そのものはブリーフケースですが、

トートバッグを元にしたタイプを

ご紹介します。

 

当初、特にお好みの形があると

伺ったわけではありませんので、

聞き取りをしているうちに、

ブリーフケースなんだけれども

トートバッグのような使い勝手のものを

ご希望なのだということがわかり、

自動書記のようにして出てきた形です。

 

 

 

 

クライアントはこのバッグを

肩から背負うようにしてお持ちになるとのこと。

 

ですから、

ファスナーでパッと開くことができて

場合によっては開けっ放しにもでき、

雨の時には

PCが濡れないように閉められる鞄を

ご希望でした。

 

 

 

 

しかも本体は二層に分かれていて、

厚みのある外ポケットもついていますから、

外縫いのイメージでお作りしますと

ブリーフケースのようになります。

 

このような、

何かと何かを足した形というのは、

製作者からしますとなかなか考えつきません。

すごく珍しいタイプです。

 

 

 

 

フタを開いてどこに何があるかわかるように

外ポケットには

個々の内ポケットをつけています。

 

こういったご注文は

男性のバッグにはかなり多いと思います。

 

クラッチバッグのご注文でもそうですが、

たくさんある小物をどのように収納するかが、

大きな課題です。

 

 

 

 

このバッグのおもしろいところは、

ファスナーマチの付け方にあります。

こうしたファスナーの場合

通常マチの真ん中にファスナーを付けますが、

今回は変則的に片側に寄せています。

 

コロンブスの卵的なアイデアですが、

これをしないと、

こんなにきれいにファスナーを収めることは

できないための、必要な工夫です。

 

 

 

 

当店では、「普通では行わない製作方法」を

一人ひとりのクライアントに合わせて

考え、実行します。

 

みなさまが手にしている私どもの革製品は、

そうした智力の結晶でもあります。

必要に応じて考えられたものなので、

最初から存在したものではありません。

 

 

 

 

 

こちらのクライアントは

このバッグを肩からざっくりと下げるため、

裏面にきっぱりとスマホ入れを

ご希望くださいました。

 

歩く時、脚に引っかかるのではないかと

心配だったのですが、

持ち方が全く違うようです。

 

新しいアイデアを生み出すことができた

興味深いご注文を、ありがとうございました。

 

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