革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2022.07.4

ベルトに取り付けるスマホケース 20505

 

久々ご注文いただいたのは、

ベルトポーチ式のスマホケース。

 

「ガンベルトのようなスマホケースを

作ってください。」というご依頼でしたから

肩から下げるタイプを想像していました。

 

ありがたいことに

見本をお持ちくださったので、

想像とは違うことがひと目でわかりました。

 

 

 

 

「ぱっつんぱっつんの大きさが良いので、

いま持っているケースと

同じサイズにしてください。

いまのケースも最初は

きつくて入れづらかったくらいです。」

と、見本のケースをお見せくださいました。

 

 

以前よそで作ってもらったそうですが、

そこがもう止めてしまったので

当店をお探しくださったようです。

 

 

 

 

「金具も

全体の大きさも同じにしてください。」と

出来上がったのが、お写真のスマホケース。

 

お引き取り時スマホを入れようとしましたら、

シリコンケースの表面が摩擦で引っ掛かって

うまく入りません。

 

表裏両面が革製ですから、

全体の革を微妙に伸ばす作業をその場でして

再トライする、

というアクシデントがありましたが、

もちろん無事ピタッと入りました。

 

 

 

 

「最近では珍しいタイプですよ、

今回のベルトポケット式は。」

と水を向けますと、

「アメリカに仕事でよく行くのですが、

『アメリカでそれを使う時は

気を付けなさい。』と

真面目に注意されますよ、これは。」

 

とおっしゃって

さっそく取り付けたベルトから

サッと取り出したその姿は、

まさに

ガンベルトからガンを取り出す動作そのもの。

ビックリするほどスムーズです。

 

お店にいながら

ご注文者と思い切り笑うことは、

この店ではしばしばあります。

 

 

 

 

ベルトに留めるループの角度も

以前のものと同じですから、

使い慣れた感じで動作がサクッと決まります。

 

もうこうなると

身体の一部になっているイメージです。

道具とはこういうものだという

ひとつの典型でしょう。

 

 

 

 

とにかく楽しい方で

ご注文時からずっと笑いっぱなしでした。

 

フルオーダーメイドは

受ける側にとっても愉しい仕事だと

あらためて認識しました。

このたびは、ありがとうございました。

 

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