革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2022.09.8

たくさんの枚数を入れるカード入れ 20701

「カード入れを作りたいです。」

ご来店のクライアントは

ぼろぼろになったカード入れをお持ちです。

 

「たまたま景品でもらった

布のカード入れなんですが、

使いやすくて10年以上になりました。」

 

 

 

 

「さすがにもう

布も切れてきたんで、革で作ろうかと。」

ご相談嬉しいです。ありがとうございます。

 

かなりハードユースなさる方のようですから、

本体は少し厚手でお作りすることにしました。

男性クライアントなので、

多少厚みがあっても使いこなせそうです。

 

 

 

 

ある程度年齢が行った方の多くにとって

革製品の在り方は

軽いことが一番の優先順位になりますが、

同じ年齢であっても

体格の良い方なら、優先順位は

変わってきます。

その辺り、デザイナーは抜かりなくお尋ねします。

 

 

 

 

布でできた見本品は

たくさん入れることを前提としておりませんから

かなり形が崩れますが、

驚くほどたくさんカードが入っています。

 

長年使ってきたものというのは、

素材はどうあれ

ほんとうに使う人の使い方に馴染んで行きます。

 

 

 

 

革の馴染み方というのは、

みなさまご存知のように

伸びてくれることで、フィット感が出てきます。

布の場合は、無理やり入れた感じがするのは

素材の違いで、仕方ありません。

 

素材がさまざまであっても、

長年使ったものが持ち主の身体の一部になるのは

愛着持って使われるからに相違ありません。

 

 

 

 

当店革のお手入れは、

手で撫でて、手あぶらを入れ込んであげることです。

小物でしたら、他にすることはありません。

 

お尋ねしましたら、

「最近は手が乾く感じで

あまり脂は出ないかもしれません。」という

お返事でしたから、

アメリカンのヴァセリンを差し上げました。

 

「ハンドクリームがわりに手に塗ったら

(余分に塗らないでくださいね)、

その手で撫でてあげると良いですよ。」

きっと大切に育ててくださると思います。

ありがとうございました。

 

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