2023.02.1
ふたつ目の定番「ディクスン」トートバッグの変形 212N
こちらのクライアントに、最初に
ご注文いただいたディクスンは、
2009年5月でした。
「10年ほど使ったのですが、
まだまだ使えるとは思います。
でもそろそろ
新しいものも欲しいと思いまして。」
嬉しいお引き合いです。
当店では、
定番品の作り方も
つねにブラッシュアップしていることは
こちらでお書きしていますが、
このディクスンも然り、です。
それは、この製品が定番になったのは
30年近く前のことで、
当時は驚くほど軽かったのですが、
時間が経ったいま
デザイナーの年齢とともに
「もっと軽く、快適にしたい」という
思いから、
さらに軽さを追求するようになりました。
ただし、軽くすることで
どうしても保ちは前のものより短くなります。
ここから先は究極の選択になるのですが、
より快適な7~8年と
重さを我慢する10年ではどちらが良いか、
という問い掛けになります。
性別や体格によって違うと思いますが、
今回のように前のものをお持ちの方で、
以前より年齢を重ねた方には
より軽く、快適にお作りしようと思います。
鞄の容量によっては
軽くしない方が良い場合もありますが、
定番バッグに入る程度の容量でしたら
軽い方が良いものばかりです。
フルオーダー品となりますと、
中に入れる容量を鑑みて
さまざまな角度からご説明をして
何を優先するか、お選びいただきます。
前回は、裏地のお色は黒、
と、ご自身でお選びになりましたが、
今回はクライアントの年齢を考えて、
明るいお色をお勧めしました。
このお色なら、
暗い場所でも中身を探しやすくなります。
お使いいただいてからの再注文は、
さらに嬉しく感じます。
新しいこのバッグをお持ちいただき、
また新鮮な思いをしてくださることを
心から願っております。
また長くご愛用ください。