革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2023.03.22

複雑ながま口小銭入れ付き二つ折り財布 30107

「このキャッシュレス時代に

がま口財布を探さなくてはならないって、

まったくどうした話でしょう?」

と言いつつ

「別のタイプもいくつか買いましたが、

やっぱりこの財布が良いのです。

他のを使うと、ストレスを感じます。」

 

 

 

 

 

 

クライアントが

説明のためにお持ちくださったのは、

下のお写真の右側にある

黒い紙で作った試作品。

 

「現在の見本財布に

もっと機能が欲しいと思ったのですが、

どうやって説明して良いかわからなくて

紙で作ってきました。」

すばらしい発想で、ありがたいことです。

おかげさまで

ご相談はあっという間に進みます。

 

 

 

 

 

 

また、ご来店前に

メールでお問い合わせくださったので、

「がま口財布は希望の寸法金具を探すのが

第一関門で、

もしなければお作りできない場合も

あります。」

とお書きしましたら、

ご自分で金具を探し、お買い求めくださり、

持ち込んでくださいました。

 

それを愉しんでやってらっしゃるのも

わかりまして、感謝感謝です。

この方のご職業が

ものを作る仕事に関係しておりますから、

金具だけでなく、いろいろな説明も

あっという間にご理解くださいました。

 

 

 

 

 

 

見本財布と同じ幅の金具が

よくぞあったものだと思いますが、

やはり少しサイズの違うところがあり、

そのために

全体サイズは少し大きくなりそうです。

それを快く受け入れていただき、

今回の製作に至っています。

 

 

 

 

 

お受け取り時に

「いやあ、

どこまで思ったとおりできるかな、

と、多少は思う気持ちがありましたが、

完璧に作ってくれましたね!」

とおっしゃってくださったのは、

ほんとに嬉しい反応でした。

 

出来立てで、まだピンシャンしていて

硬い革の感じですが、

使っていくことで

どんどん柔らかく馴染んで行きます。

そうすると、サイズも小さくなってきます。

 

 

 

 

 

 

「そうですか、小さくなるんですか。」

嬉しそうなお顔が忘れられません。

 

がま口財布の製作には

さまざまな落とし穴が必ずありますが、

これも例外ではありませんでした。

納期は少し過ぎてしまいましたが、

こういうストレートな

嬉しい反応をいただけますと、

心から「良かった…」と思えるのが

技術者です。

 

お礼のメールまで頂戴し、

ありがとうございました。

何かあったらいつでもご相談ください。

 

 

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