2023.07.18
酸素ボンベを持ち歩く方のためのショルダーバッグ 304N
「酸素ボンベを
持ち歩かなくてはいけなくなったので、
持ち運び用のバッグを作って欲しい。」
これまで、身体に関するアイテムでは
お作りしたことはありますが、
酸素ボンベ用バッグは初めてです。
拝見しますと、ボンベは
大きく、重く、持ち歩くにも
体力が要りそうです。
なるべく軽く感じるように
お作りしたいと思いました。
*右のボトルの上部に、
四角くて厚みのあるパーツが付きます。
「今使っているナイロンバッグでは
大きすぎますし、
中身が見えてしまうので、
中身を見えないようにして、
見た目の良いバッグにしてもらいたい。」
というご依頼で、酸素ボンベ本体は
お借りできたのですが、
上に載っているアジャスター部分は
さすがにお借りすることができません。
こういう場合、
中に入れるものと同じくらいのサイズで
模型を作ってから、
ダミーサイズのバッグを作ります。
とにかく小さく小さく、というご要望で、
ご指示に基づいて、
最初にこちらでご用意した
ダミーバッグよりも随分小さくして
高さも落としたのですが、
結果としては
もう少し高さを高くしたい、とのことでした。
今回のように複雑な形の中身の場合、
あまりギリギリまで
小さくしてしまうのは、
ちょっとリスキーです。
また
中身が収まった時のことだけでなく
出し入れするゆとりも考えませんと、
使い勝手は悪くなってしまいます。
このバッグは柔らかい手触りですが、
中には、硬いけれども
ふわふわの芯材をお入れしています。
そのおかげで自立し、形が取れます。
遠方の方で
宅配便でのお渡しとなったので、
まだ実際に入れたところは拝見してませんが、
「高さを2~3センチ高くして欲しい。」
とのご連絡を頂戴しています。
「ふたつ目に爬虫類で作りたいから、
ひとつ目は試しと思って注文します。
ヨコのマチ部分が出っ張らないように、
留められるホックをつけてください。
また、中が見えないようにもして欲しい。」
そのようなリクエストから、
下のお写真のように内ブタを付けています。
ご希望内容に沿って
内側の一番上には、ホックを留めて
手で持つタイプの持ち手をお付けしましたが、
これは中身が重いために
うまく作動しなかったと伺いました。
次回は、最初にお話ししたタイプの
持ち手を2本、
本体に付けるお話をしています。
また、時にペットボトルを
お入れになるとおっしゃいましたが、
スペースがギリギリなので
もしかすると入れる時には
大変だったかもしれません。
このペットボトルについての扱いは
ご相談時にご注文者が揺れていて、
入れるか入れないか
はっきりしないこともあり、
大きさを決める時にお悩みになりました。
「ペットボトルは斜めに入ってもいいから
もっと小さくしたい。」
というご希望をいただいた時には、
バッグの入れ口に
四角い厚みのあるパーツが来ますから、
最終的にはペットボトルが入らなくても良い、
というスタンスで決めていただきました。
*実際には四角い大きな部品が
上部いっぱいに入るので、
上はその部品で覆われます。
今回のご注文品は
ご指示いただいた寸法でお作りしました。
通常のオーダーでは滅多にないことですが、
細かいアドバイスが必要ない方には
ご指示に沿ってお作りします。
当店が望むのは、
お作りした製品によって
ご注文者の生活が楽になること、です。
もちろんお身体が楽になること、も
心から願っております。
また、ご注文時に
みなさまが納得する方法であることも
重要と思っておりますので、
ご希望はどんなことでもまずお話しください。