2023.10.28
ショルダーバッグ、そしてその中の、財布などオーダー革製品
たくさんのオーダーをして
ご自分に必要な製品をすべて
当店で揃えてくださっているクライアントが
何人かいらっしゃいます。
「そろそろ必要なものは
ほとんどそろった感じがあります。」
ありがとうございます!
「こちらのバッグも
先日マチをつけていただいたおかげで、
普段持ち歩くものなら
なんでも入るバッグになりました。
他のバッグのために作っていただいた
ショルダーベルトもぴったりで、
楽しい雰囲気になりました。」
このバッグはずいぶん前のもので、
ベージュの革質が最高の時期のものでした。
それを見つけてくださって、
普段使いできるように変更してくださったのは
ほんの少し前のことですが、
こうして実際に使ってくださっているのを
拝見できるのは、とても嬉しいことです。
「今日は中にこれだけ入れていますが、
気づいたらこちらで全部
オーダーしたものばかりです。
どれも良く使っています。」
当店の革製品は、
使うことによってどんどん良くなります。
「お手入れというのは、
使って手を入れる、ということですよ。」
その言葉どおり
生きた使い方をしてくださっていますから、
どれもつやつやと生き生きしています。
こちらはお仕事の道具で
外側の革はヌバックという起毛革ですから
つやつやというわけにはいきませんが、
クライアントの個性がよく出ていて、
とてもお似合いです。
これはきっとお仕事しているときにも
とても楽しいだろうと、容易に想像できます。
内側は現在のヌメベージュですが、
なんとうまく育ててくださっていることでしょう。
「よく手でなでているので、
なかなかきれいに育ってきたと思います。」
なかなかどころか、とてもきれい。
手を入れることがどんなに大切か、
この方の革が物語ってくれます。
今では、私どものこの品質の革は稀少です。
私どももいつまで提供できるか、
はっきりと言えない状況です。
「出来上がったときはもちろん
100%の出来でお作りしていますが、
当店の革は、手を入れることで
さらに革の性質が伸びていきます。
ですから、出来上がり時以上に
触り心地や見た目の印象も良くなります。」
というデザイナーの言葉を
体現してくださっているクライアント。
ありがたいことです。
こんなに育った製品を
皆様にお見せできるなんて、すばらしいことです。
ありがとうございます。