革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2024.05.12

斑柄のないゾウ革のトートバッグ 40205

「ゾウ革が気になるのですが、

斑柄の無いところが好きなので

そういう部分で作ってもらえませんか?」

親しいクライアントからのご相談です。

 

これまでのご注文では、みなさまから

深い斑柄をご希望いただいていたので

デザイナーは驚きましたが、

「これくらいの淡い斑柄の部分が

入ってもよろしければ…」と

お作りできそうな場所に当たりをつけて

お見せしました。

 

 

 

 

 

 

そうして出来上がったのがこのトートバッグ。

製作途中もさることながら、

出来上がったものを見て、

デザイナーも技術者たちも

おおっ、とどよめきました。

 

「斑柄の無いところもいいですねえ…」

お写真には凹凸が見えますが、

肉眼で見ますと、ほとんど凹凸のない

革の表面に見えます。

 

 

 

 

 

 

以前お書きしたように、店の者一同、

深い斑柄がきれいに入ったものがAランク、

という昔の価値観から完全に脱するには

少しお時間がかかりました。

 

それに貢献してくれたのが

このトートバッグです。

 

まさかこれくらいの大きさのバッグを、

深い斑柄がほとんど見えない部分を使って

作ることができるとは思いもしませんでした。

ご依頼、ありがとうございます。

 

お受け取りいただきましたのち、

ご感想を頂戴しておりますのでご紹介します。

 

 

 

 

 

 

***********

お世話になっております。

以前は象革のトートバッグを

バタバタと受け取って帰ってしまい、

大変失礼致しました。

 

あれから数回、バッグを使いましたが

大きさや使い心地はもちろん素晴らしいです!

これは御社製品では当然でしょうが、

何回でも言いたいくらい

使いやすい製品を作っていただき、

ありがとうございます!

職人さんにもお礼をお伝えください。

本当に素晴らしいものを作っていただき、

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

御社の革は経年変化も素晴らしい革で、

今回の象革も良く撫でて上げてください

と言われましたが……

 

経年変化しないでこのままでいて!

と思うくらいこの象革の今の触り心地が

気に入っているのが今の悩みです。

 

ツルツルとした牛革と違う、ザラザラというか、

少しひっかかりを感じる今の手触りが大好きで、

ずっとこのままでいて欲しいと感じています。

 

今回は斑柄の無いところの革を

リクエストして作っていただいて大正解でした。

 

象革の斑柄が綺麗にあるところが

価値のある部分と言われてるのは分かりますが、

私は今回のバッグを使って正直、

やっぱり斑柄がないところが好きだなぁ

と思いました。

パッと見で象革と分かる、特徴的な斑柄は

素敵ですがやはりワイルドというか……

私が普段お出かけに持ち歩くには

革が力強過ぎます(笑)。

 

 

 

 

 

 

特徴的な斑柄がない分、

どこにでもに持ち歩きやすいですし、

他人から見てもパッと見

なんの革か分からないところが良いと思います。

それに今回は

長く持てるように外縫いで頼んだので、

それが余計斑柄が無い象革に

合っているような気がしています

(自画自賛です)。

今回も素晴らしい製品を

ありがとうございました!

***********

 

こんなに気に入ってくださって

とても嬉しいです、ありがとうございます。

 

今回のゾウ革は

深い斑柄が広範囲にある革でもありましたが、

深い柄の入っていない部分の方が

一般的には少ないです。

それで以前お作りできたオーダー品は、

二つ折り財布でした。

 

貴重な斑柄無し部分で

このような大きめバッグをお作りできたのは、

逆に奇跡的と思います。

 

長くお使いいただくには

「好き」が一番の要素。

 

手触りを変えたくなければ、

あまり触らないでくだされば大丈夫です。

お若いクライアントなので、

持ち主とともに年経ていくゾウ革が

どうなっていくのか、楽しみです。

このたびもありがとうございました。

 

 

関連記事

  • ファスナー式黒革のシステム手帳 83 

  • 外側

    お守りケースのご注文

  • 製作が難しかったタテ型のパスケース 98

同様のアイテムを見る: