革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2024.06.29

海外で活躍するエレガントなブリーフケース 40401

久しぶりにお作りしたブリーフケースは、

外縫いできっちり仕上げた

エレガントなメンズバッグです。

 

現在使っている

内縫いで柔らかなバッグを通じて

聞き取りを行い、

どんなバッグをお望みかを引き出して

具現化したものです。

 

 

 

 

 

 

クライアントは

アメリカと日本で働いていらっしゃる方で、

おいでになった時の服装は

カジュアルでしたが、

かなりピシッとした服装で

お仕事をしている方のご様子です。

 

 

 

 

 

 

お選びになった革はハイブランドの革で、

絶妙なお色の「トルティエール」。

これなら柔らかいイメージを演出できますが、

お仕事上それが必要かどうかは

お尋ねしていません。

 

なぜなら

これまでお持ちのバッグのお色が好き

ということでお見せしたところ、

ばっちりとハマったお色でしたから

すんなりと決まりました。

 

 

 

 

 

 

かっちり仕上げた鞄ですが、

じつはこの鞄、

要所要所が少し柔らかく

ゆとりができるようお作りしています。

 

このような工夫が

お写真で判らないのは残念ですが、

そのようにお作りしたことには

理由があります。

 

このタイプの外縫いのバッグは

面が堅いため、ポケット自体が

外側に出っ張ることはできませんから、

もし外ポケットに入れたいものが

厚みのあるものであれば、

入れることができなくなってしまいます。

それを避けるための工夫でした。

 

よく知られている例を挙げますと、

ダレスバッグの外ポケットです。

硬い面をしたダレスバッグに

平らな面の外ポケットがあっても、

よほど薄い紙くらいしか入れることができません。

 

 

 

 

 

 

この鞄の正面には大きい外ポケットが付き、

上のお写真の裏面のこのベルトは、

キャリーバッグの持ち手を挟むための

ベルトです。

 

かっちりしたデザインのバッグですから、

それに似合うエレガントな仕様にしました。

このベルトは伸び縮みして、

不要な時には折り畳むことができます。

 

 

 

 

 

 

本体のファスナーはダブルの引手で、

広く広がるようにしています。

 

バッグを開いて見えるのは、

ダークブラウンの裏地のお色。

ところどころに表の革を使って

中もエレガントに見えるよう仕上げました。

 

 

 

 

 

 

お忙しい中を縫って

取りに来てくださいましたが、

ひと目見て「ああ、いいですね、

それにとても軽い。

大事に使わせていただきます。」

とご感想をくださいました。

 

「今日はこんな格好だから似合いませんが、

ちゃんとジャケットを着た時にはいいですね。」

 

 

 

 

 

 

キャリーバッグにこの鞄を載せて、

颯爽とNYを歩くこの方のお姿が

目に浮かびます。

 

多くの日本人が

海外で活躍していらっしゃることに

店頭で接するたび、

どうぞ頑張ってください、と思います。

 

このたびはありがとうございました。

ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

 

 

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