革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2021.11.12

10年ものの二つ折り財布から長財布へ

 

久しぶりにお訪ねくださったクライアント。

お会いしたのは、以前ふたつ折り財布を

お求めくださってから、10年近く経ちます。

 

「近くを通りかかったんで

寄ってみました。3代目のお財布がね、

とても良い感じになって。」

 

 

 

 

こちらのクライアントは

10代の頃からおいでくださって、

ずっと当店のお財布を持ってくれています。

 

「今回も、どこも直さなくって

ここまできれいなツヤが出て、

この間ひどくキズ付けたんですが

何となくもう黒く戻っちゃって。

嬉しいけれど、

どこで買い替えようかと…」

 

 

 

 

お写真は、革のテリをお目に掛けようと

スマホのカメラで撮ったものですが、

すばらしいツヤです。

 

話しているうちに、

「最近長財布に目が行くようになって。

そういう年齢かな?」と

苦笑いしてらっしゃいます。

 

店頭を見ているうちに、

「これ、この長財布の軽さは何?

それにすごく薄いですよね。

今まで見たことなかったです。」

 

 

 

 

そういえばこの方は、

だいたい10年くらいで

財布を変えてらっしゃいました。

 

今回は長財布が気になるところで

おいでくださったのですね。

 

お写真は、その方が気になった

定番長財布です。

 

考えて見れば、

お店の製品に軽さと

見た目以上にモノの入ることを目指し、

製作方法を変え出してからすでに

30年ほどが経ちます。

 

この感覚を持つのはちょっと早すぎたようで、

当時からしばらくの間

きちんと理解されることはなかったですが、

いまはほとんどの人がわかってくださいます。

 

 

 

 

「この長財布、片方の札入れに、

新札なら40枚は入るんですよ。」

実際に入れて見せますと、

「とても薄いから、

こんなに入ると思わなかったです。

ビックリしました。」

 

当店にある定番製品はすべて、

市販品と比べますと

軽量で、見た目以上にモノが入ります。

 

 

 

 

ずっとそんなことを目指してきますと、

ついついそれが当たり前になります。

 

ですから、外から訪ねてきた人から、

素直に「すごく軽くて薄いし、

たくさん入りますね。」と言われますと、

とても新鮮で、嬉しく感じます。

 

今回の4代目のお財布、

また10年お使いください。

ありがとうございました。

 

最後にこの方が驚いてくださったことは、

「スーツのポケットに入れても

ぜんぜんラインが崩れませんね。」

当店のモノ作りからすると当然ですが、

それをちゃんと感じていただけて

よかったです!

 

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