革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2022.06.1

ご夫妻でお揃いの社員証入れ 204

 

クライアントご夫妻に

お揃いの社員証入れをご注文いただきました。

 

でもまったくのお揃いではなく、

お色も形も少しずつ違うもので

そこはかとなくお揃い感のあるタイプ。

 

「いろいろなお店を探したのですが、

気に入ったものが無くて…

それでこちらに入りました。」

 

 

 

 

なんと、オーダーできるから

おいでくださったのではなく、

社員証を探して、その結果

ウェブで探して当店へ来てくださいました。

とても珍しいケースです。

 

「この写真証入れはステキです。

あ、オーダーができるんですか。」

店頭にある社員証入れをご覧になったので、

オーダーシステムをお話ししました。

 

 

 

 

この形は定番ですが、

じつは最初の時よりも

デザインをもっとデリケートにしています。

 

どこが違うかと言うと、

正面カード入れにある窓の四角です。

定番よりも少し丸くして、

社員証を入れる時

角の引っ掛かりがないようにしました。

 

細かい話ですが、

こういうマイナーチェンジのひとつ一つが

製品全体の印象をかなり変えて、

デリケートでうつくしい印象を与えます。

 

 

 

 

糸の色、ステッチの幅、縫い代の幅…

こういったディテールすべてが

全体のイメージを作っていきますが、

製作上、ここで気を付けたいことは

「ディテールにこだわりすぎないこと」。

 

製作者たちの中には、

「ある部分」だけに

注力する人は、多いかもしれません。

でもそれは

全体のバランスを見ながらでないと

空回りして、

せっかくの努力も効果が得られなくなります。

 

当店では

「う~ん、もうひとつ!」と思う定番でも、

骨子が良いものは

ディテールを変えてさらに進歩させています。

 

今回のこの変更は

やっと日の目を見ることができました。

当店を偶然見つけてくださって、

ありがとうございました。

 

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