革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

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2022.09.29

愛着湧く長札入れへの定番のデザイン改定

当店ジーヴズ

コンパクト財布の銘品として

35年以上のベストセラーを誇っています。

 

ですが如何に便利な財布とはいえ、

コンパクト財布である限り

ジーヴズにピン札を入れることはできません。

 

時にピン札を必要とする場面のあるデザイナーは

最初封筒に入れてお札を持っていましたが、

持ち歩いているうちに

封筒がどんどん汚くなってしまうことに

腹を立てていました。

そこから生まれたのが、

この「バーティ」という長札入れ

 

 

 

 

一枚目の写真は外から見たところで、

初代バーティも今回改定した新バーティも

何も変わりませんが

(サイズ等はちょうど良かったので変化なし)、

 

お札の見える部分を変えて、

よりお札を出しやすくしました。

 

初代はお札の数字が見えるようにして

お札を数えやすい深さにしたところ、

おもしろいことに風水をやっている方から

「この数字とお顔の眼が見えるところが

すごく長財布には良いんですよ。」と言われ、

そんな気になっていました。

 

 

 

 

2枚目のお写真が初代で

3枚目が今回の新デザインです。

別に風水を意識したわけではありませんが、

お札をつまんで数えやすくしたい、

と思ってたら、こんなデザインになりました。

 

たまたまこの曲線ラインは

当店がバッグで多用しているラインなので、

当店特製牛革の作り方が同じこともあり、

バッグと一緒に持っても統一感があります。

 

 

 

 

クライアントの中には逆に

「お札が見えるのはイヤですね。」という方も

もちろんいらっしゃいますから、

そういう方にはお札を覆う深さでお作りします。

 

いずれにしても、

これだけコンパクトで軽く、20枚の新札が入る

長札入れは、そうそうありません。

封筒からお札を出すよもずっとステキですし。

ジーヴズと同じお色で作って

お揃いの2コ持ちをしている方もおいでです。

 

 

 

 

いろいろな理由から

定番のデザインを変えることがありますが、

柔らかいラインでお札を出しやすいこの財布は、

プレゼントとしてお使いいただくこともあります。

 

日々使うものにもっと愛着を持っていただきたい、

と今回のデザイン変更に至りました。

どんな時にどんな革製品を使いたいか、

ひとつの例としてご覧いただければ幸いです。

 

ちなみにジーヴズという名前は

イギリスのウッドハウスという作家の

シリーズ小説に出てくる

デキる執事の名前を頂戴しました。

さて、このバーティはと言いますと、

ジーヴズの愛すべきご主人様の名前です。

読みながら思わず顔が笑ってくるこのシリーズは、

雨の日や月曜日にお奨めかもしれません。

 

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