革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2022.10.25

15年ほど前のA5システム手帳の修理 21007

「もう15年ほど使っているんですが、

ペン挿し以外は何ともないですね。

とても丈夫です!

それで今日は、それを直していただこうと思って。」

 

 

 

 

 

当店ヌメ型押しのブラックでお作りした

A5サイズ、直径16ミリのシステム手帳は、

内側も同じ革でお作りしたお品で

どこもなんともありません。

 

 

 

 

 

ペン挿しはペンクリップ用のサイズにしていて

二重に重ねた革で作ってありますが、

さすがに15年はちょっときつかったようです。

 

ちなみにこのペン挿しは

当店が考案したもので、

どんな太さのペンでもホールドできるところが

みなさまからご好評いただいています。

 

 

 

 

 

 

修理時に再点検しますと、

もう一箇所糸のほつれがありましたので

そこもお直ししてお送りしました。

 

それが下のお写真の部分です。

この部分はスレることが多いので、

どの部分より先に革が切れることがあります。

それと同時に糸が切れることも…

 

どんなに高価な製品でも

使うことによって起こる摩耗を避けることは

出来ませんが、

 

みがき仕上げで製品を仕上げることで、

かなり寿命を伸ばすことが出来ます。

 

 

 

 

 

 

裏地を革にすることで

みがき仕上げが可能になり、

結果として、内側も丈夫になります。

当店の製品製作は、このように行われています。

 

お預かりしたシステム手帳は

まだまだ使えますし、

革の状態も良かったのですが、

「もうひとつ頼みたくなって。」

と、このたびもご注文いただきました。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

お直ししたお写真は上下の2枚です。

このお直しで新品のようになりましたが、

使ってくださっていることで

新品より馴染んで、革の様子も迫力があります。

 

あらためて当店の革の力を感じることが出来ました。

新しい手帳をご覧になったら、

「こんなふうでしたっけ?」と

おっしゃるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

私どもも、今から

新しいシステム手帳の出来上がりが楽しみです。

どうぞ楽しみにお待ちください。

長くご愛用くださったことに感謝申し上げます。

 

 

関連記事

  • 革製品の製作に欠かせない、「革漉き」という工程 

    革製品の製作に欠かせない、「革漉き」という工程 

  • クリスマスプレゼントのキーケース

  • 見本のある筆箱(ペンケース、筆入れ) 2010

同様のアイテムを見る: