革製品のオーダーメイド 銀座 オーソドキシー

Order example

2023.10.23

お持ち込みのヘビ革を使ったキーケース 30714

よく当店をお使いくださるクライアントが、

「母のヘビ革のスーツがあるのですが、

それがきれいな色のヘビ革なので

キーケースを作ってもらえませんか?

スーツとしては私は着られないので。」

 

ご自分のお好きなお色や素材が

はっきりしているクライアントは、

さまざまなお持ち込みをしてらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 

今回の素材を拝見しますと、

淡いきれいなベージュ色。

きちんと裏打ちがしてあって

しっかりした仕立てをしていますが、

いったいどこでこんな製品を

作っているのでしょう?

かなり特別なものと思います。

 

お尋ねしますと

やはり、オーダー品とのこと。

「でもこの色だと私はちょっと…」

と言いながらも、

こうして生かすためのご依頼をいただけるのは

嬉しいことです。

 

 

 

 

 

 

このご注文では、鍵が絶対に外れることのない

amiet社のキーホルダー金具を使って、

定番キーケースをお作りしました。

 

最初、内側のお色のご指定を

牛革のベージュでいただき、

デザイナーもうんうん、柔らかいイメージですね、

と賛成だったのですが、

 

いざ作り始めてみますと、

「この色合わせでのご注文ですが、

このままでいいですか?」

という技術者の意見を受け、見て見たところ

「あ、これはちょっと生っぽ過ぎるね!」

となりました。

 

 

 

 

 

 

それをクライアントにご報告しますと、

「あ、それ言われて想像しました!

たしかに濃いお色の方が良いかも。」

ということで今回のお色合わせに。

 

同系色でお作りしていたら、

出来上がってご覧いただく時

どなたもがきっと、革の元が

生きている姿を想像したことでしょう(笑)

 

 

 

 

 

 

表の革をどのように採るかは

お任せいただきましたから、

出来上がりは、上のお写真の感じです。

 

こういう柄の取り方もすべて、

一つひとつのオーダー品に対して

デザイナーが真剣に決めていきます。

 

今日はお電話で、他のクライアントから

「ほんと、お宅は

そこまで真剣にやってくださるから、

頼む方も、出来上がった製品を

あだやおろそかにするような

使い方はしないでおきたい、と

思うんですよね。

とてもありがたいことです。」

 

そのように思っていただけるのは、

こちらこそありがたいことです。

こちらのクライアントも

お店を信頼して頼んでくださるので、

ありがたく思います。

いつもありがとうございます。

 

 

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