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コードバンファスナー長財布、8年もののメンテナンス 504N

コードバンファスナー長財布、8年もののメンテナンス 504N

2025/04/15

「5年くらい使ったかな、、、

と思ってましたが、8年経ってましたか!

それでもこんなにきれいなんですよ。

でもそろそろ

メンテナンスに出す方がいいかと思って、

寄りました。

コードバンってやっぱりいいですね。」

 

海外においでになる途中で

新店舗にお寄りくださったクライアント。

 

 

 

*手入れ後のツヤの良くなった長財布

 

 

 

  

 

 

 

それにしても

コードバンの丈夫さには驚かされます。

どのお写真も、左がメンテナンス前です。

 

革は透明感もそのままに、とてもきれいです。

磨き仕上げのヘリは

ところどころ擦れていますが、本体は

多少色が薄くなっているところがあるくらいで

まだまだ当分使っていただけます。

 

だって磨き仕上げなら、

それはそれはきれいに修正できますから。

 

 

 

  

 

 

 

たっぷりお入れになっていたご様子で、

表も裏もぷっくりと膨らんでいます。

 

この長財布のファスナーは幅広で、

3センチ近くの厚みがあります。

そのうえ全体サイズを

大きめに作っていますから、

量的にはファスナーの厚み以上に

中身が入ります。

 

たくさんお入れになりたい場合には、

幾種類かのアプローチがあります。

それぞれの方法には特徴がありますから、

当店ではそれをご説明して、

どれを採るかをお選びいただきます。

 

 

 

  

*中身は入っていなくても、ある程度の期間
使ったことで、使い慣れた形に定まって行きます。

 

 

 

 

  

 

 

 

このタイプの財布の形状で一番消耗するのは、

底の丸くなった部分。

上のお写真の場所です。

この場所が製品の中でもっとも擦れますし、

糸も一番消耗する部分です。

 

下のお写真は内側です。

どのようにお使いになったか

お尋ねしておりませんが、

擦れた部分はすべて、きれいにお直しました。

当店オリジナルレザーだからこそできる

修繕方法です。

 

 

 

  

 

  

 

 

 

じっくり見ても

いい感じに使い込んだ感じがでています。

 

まっさらの新品を使い始める時もそうですが、

あまりきれいにエイジングしてない革製品には

少し気恥ずかしいところがあります。

でもここまで使い込んだ感じが出れば、

貫禄があって、見る人の目も変わります。

 

当店では、店のオリジナルレザーを頭として

エイジングしていく革を多用しています。

 

また、エイジングしない革には

クリアできれいなお色がたくさんあります。

 

それぞれの特徴の説明を受けながら、

「革ルーム」で革をご覧いただくのも

楽しい経験です。

 

「探すよりオーダー」とお寄りくださる方が

増えてきました。

この楽しい買い物を、一度体験してみませんか?

 

 

ワインカラーのリザードジーヴズ 501N

ワインカラーのリザードジーヴズ 501N

2025/04/11

コンパクト財布のジーヴズは、

45年の月日が経っても

ベストセラーを続けています。

 

これほど長く愛されているお財布は

きっと他にはありません。

 

 

 

 

 

 

この財布の真に評価の高いところは、

みなさまから言われるこんな言葉に

集約されます。

 

「いったん他の財布に変えたんですが、

やはりこれに戻ってしまいます。」

一体どれだけの人に言われたことか…

それは

このオールインワンタイプのお財布は、

たくさん入れても、嵩張らないからです。

ポケットにも入る、小さいバッグにも入る。

 

 

 

 

 

 

こちらのご注文品は、すでに

別色のリザードジーヴズをお持ちの方が

「もうひとつ欲しいと思います。

前にいただいたのもまだまだ全然使えますが、

ワインカラーに目が行ってしまって。

最近リザードの革も少ないようなので

頼み時かとも思いました。

 

現在持っているジーヴズの色の変化が

とても気に入っています。

リザードってほんとにきれいです。」

と、ご注文くださいました。

ありがとうございます。

今回のワインは

前回とは対照的なお色です。

ステキなお写真をありがとうございます。

 

 

 

*左が6~7年前のリザードジーヴズで
右は新しいワインカラーのジーヴズ。
クライアントからのお写真です。

 

 

前回のリザードはとても微妙なお色で

少しグリーンが勝ったベージュでした。

それが時間が経って

お写真のようなお色に変化していきます。

 

色の成り立ちは、

多色を混ぜることから

人の目に一色に見える色ができていますから、

その多色の中で抜けやすい色から

主張を無くし、色が変わっていきます。

たとえば、組成している色には

白っぽくなって抜けやすい色があります。

 

 

 

 

 

 

きれいなお色は月日が経つごとに

ぽつぽつと抜けていき、

残った色でその時の全体色を決定します。

これが変色の正体。

 

日本国内だけでも一色一色に対して

染色会社ごとに異なるレシピを持っていますし、

それがあって、経年変化も変わって行きます。

おもしろいですね!

 

 

 

 

 

 

変化の少ないお色は、

黒やダークブラウンなどの

ベーシック色です。

 

黄色やブルーなどのきれいなお色は

褪色が早いと思ってください。

 

お色を選ぶ時、

経年の色変化にも考慮したい方の

ご参考になれば、と思います。

 

 

リザードバッグのその後と新しい定期入れ501N

リザードバッグのその後と新しい定期入れ501N

2025/04/09

8年お使いいただいた

リザードブラックのスィーベル

お持ちのクライアント。

 

普段持ちとしてはもちろんですが、

出張などもあり

ハード使いになりそうなバッグだったため、

同時期にルバルでも

同じ形を作ってくださいました。

 

 

 

*8年後のスィーベル
(下がリザード、上がルバル)

 

 

 

今回久しぶりに両方をお見せくださり、

どちらも

その美しさにため息が出るほどでした。

ルバルも良いツヤですが、

今ではなかなかこんな大きさの

きれいな革は入手しづらいため、

とりわけリザードバッグには

目が釘付けになってしまいました。

 

「このバッグが、とても役に立つんです。

お財布や必需品がすべて入る大きさに

変えてもらいましたから、

ほんとに便利に使ってます。

 

 

 

*出来上がった直後のスィーベル2点
マチに取り付けた持ち手をはずして
ハンドバッグにすることができます。

 

 

「下のベルトを外して持ち手を上に上げれば、

出張先で夕食に出かける時なども

おしゃれに持つことができますし。

 

このリザードを見た人はみんな

『どこのお嬢様!?』なんて

冗談で言うんですが、じっさいに

驚いていることがわかります。

こんな素敵なバッグを持っている人は

そうそういないですから。」

 

 

 

*サイズ替えをしたので
この方の入れたいものがしっかり入ります

 

 

ずっとご愛用くださっているのは

ありがたいことです。

そして8年経ってもこの美しさ。

たいせつにお持ちくださっていることが

よくわかります。

 

 

 

 

 

 

「こうして持ってみますと

リザードがやっぱりきれいで好きなので、

今度はワインカラーのようなお色で

定期入れを作りたいです。

ジーヴズもこういう色なら欲しいですね。」

ということでお作りしたのがこの定番

「名刺サイズの3ポケットカード入れ」

とジーヴズ。

 

 

 

 

 

 

このコンパクトで軽いカード入れは、

お店の技術者たちもみんな使っている

優れものです。

 

それを今回のリザードでお作りする時に

偶然ですが

おもしろいデザインになりました。

下のお写真をご覧ください。

表面と裏面のお写真です。

 

 

 

  

 

 

それぞれの面で

斑柄のタイプを変えてみました。

普段でしたら同じタイプの斑柄で

表面も裏面もお作りしていますが、

ちょっと変えただけで

この自然の斑柄が何倍も愉しめます。

 

こんな偶然の愉しみ方ができるのも

オーダーメイドの醍醐味です。

ある程度お任せいただきましたら、

こんな遊びもできます。

 

お受け取り時に

とても喜んでいただきました。

このたびもありがとうございました。

こちらも長くお使いいただけることを

願っています。

 

 

お気に入りのトートバッグ 50203

お気に入りのトートバッグ 50203

2025/04/07

「このバッグが気に入ってますが、

合皮なので、もっと丈夫で

品質の良いものにしたいと思います。」

はっきりしたご要望です。

 

見本はちょっと変わったデザインで、

くたくたになったところが気に入ってる

ということなので、

当店オリジナルレザーのルバルを

お薦めしました。

 

 

 

 

 

 

ルバルの革は、ある程度厚みがありますが、

芯のある、柔らかいふっくらした素材です。

使っていくとどんどんくたくたとして行って、

とても良い手触りになっていきます。

 

その、くたくたになり方がちょうど良い、

というか、

カッコよくなっていくのでお薦めしたい

すばらしい素材です。

外縫いの場合、端(コバ)処理も

磨きでできますから、

牛革としては消耗も少ないことも良い。

 

 

 

 

 

 

このバッグはパッと見

普通のトートバッグですが、

ちょっと変わった作り方をしています。

 

本体のパーツとしては2枚だけで、

まったく同じパーツの2枚ですから、

製作方法としては「超合理的」です。

 

 

 

 

 

 

 

見本バッグは

縫い方が布や合皮に向いた作り方で、

量産前提の製作に特化していますから、

これを上質な革で作ることは

まずしない、あるいはできないタイプの

製作方法になっています。

 

安価な牛革であれば

合皮と同じ性質ですから、

無理な製作ではありませんが。

 

そういう加工もできる

高品質素材であることが、

この「ルバル」の真骨頂です。

 

 

 

 

 

 

 

内側の内装は

ほぼ見本と同じにしています。

プラスしたのは、携帯電話用のポケット。

バッグがくたくたになった時のことを考えて、

鞄の上部、真ん中にお付けしています。

 

いろいろな面で

「珍しい作りのバッグだったね。」と

製作方が勉強になったオーダー品です。

このたびはありがとうございました。

お使いいただいて何かありましたら、

いつでもご相談ください。

 

 

クロムハーツのバックルにベルト 50207

クロムハーツのバックルにベルト 50207

2025/04/05

重量ある独特のベルトバックルは

クロムハーツの昔のお品。

気に入ってらっしゃるベルトでも、

10年ほどお使いになって

革の方はそろそろかな…と、

ご依頼者は感じたようです。

 

 

 

 

 

 

件のブランドには現在も

同じバックル製品はあるようですが、

無茶苦茶高額になったとのこと。

「それは…信じられない値上がりで、

昔お買い求めになって良かったですね。」

ということで、このバックルを活かして

同じ形のベルトを作りたい、

というご依頼を頂戴しました。

 

ベルト幅はむしろ狭い方なのですが、

バックルの存在感に合わせて

厚みはかなり付けています。

さすがバランスの良いデザイン。

 

 

 

 

 

 

また、ベルトの中央からヘリへと向かう

厚みの傾斜が、変わったデザインです。

 

下の2枚のお写真をご覧いただきますと、

その意匠をお分かりいただけると思います。

 

 

 

  

 

 

 

お引き取りでご来店いただいた時に、

「今日はこのベルトを着用しようと

ベルトなしで来ました!

うん、さすがにぴったりです。

それと、

端っこの処理がこちらの方がいいですね。」

 

さすが良くご覧になってらっしゃる。

元のベルトの端(コバ)処理は

色を載せるタイプで剥げてくるタイプです。

「これだと直せないですよ、

だから禿げっぱなしになってしまって。」

 

当店オリジナルレザーは

染色→磨き→という仕上げ方なので、

あとで擦れて色が薄くなってきても

持ち主の方でもさっと直すことができます。

それもまた楽し。

 

きれいな酸化の仕方をした

クロムハーツの製品についてお尋ねしたら、

「この酸化は、自分で行うんです。」

という驚きの答え。

この方でしたら、きっと20年でも

当店ベルトをお使いいただけると思います。

このたびもありがとうございました。

 

 

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