ORDER WORKS

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オリジナルのイメージを再現させたキーケース 203

オリジナルのイメージを再現させたキーケース 203

2022/07/10

 

20年ほど前のクライアントが

久しぶりにお訪ねくださいました。

プレゼント品のご注文のようです。

 

お写真をご覧いただくと、

いつもの当店の雰囲気とは違うお品と

お判りいただけると思います。

キーケースです。

 

 

 

 

それは当然で、

この方は趣味でレザークラフトをやっていて、

その昔プレゼントで作ったキーケースを

再現して欲しい、というご依頼でした。

 

手縫いで作ったお品なので、

当店のいつもの革の作りより厚みもあり

作り方もかなり違います。

ステッチの幅も大きめで

しっかりした糸の太さです。

 

 

 

 

長年お使いで

途中修理をしたこともあって、

最初の製作時には入れないようなステッチも

入っていました。

「なるべくこのオリジナルを再現したい、

ということですね?」

 

 

 

 

キーホルダー金具は

現在このタイプは廃版になりましたので、

オリジナルの金具を取って使えるのなら

使ってください、となりました。

 

 

*左がオリジナルで
右が当店でお作りしたものです。

 

 

*上がオリジナル、下が新品です

 

 

お写真を見ますと、採寸して

ほぼ同じ大きさでお作りしたのですが、

やはり新しい方が大きく見えます。

 

革製品は使っていくと小さくなります、

というのはほぼ間違いないかと感じます。

 

それにしても

現物を忠実に再現する、という作業は

想像以上に難しいことです。

 

この作業で、ご注文者はもちろん

プレゼントされた方も

バッグ・トゥ・ザ・フューチャーの旅を

愉しんでくださることを願っています。

ありがとうございました。

 

フルートケース用バッグ 20405

フルートケース用バッグ 20405

2022/07/08

 

めずらしいアイテムでも

ご注文が続く時は続くものです。

本日ご紹介するのはフルートケース用バッグ。

 

下北沢店の時にご注文くださった

お嬢様のお父様が、

「そろそろかなり傷んできたので

まったく同じものを

もう一度作って欲しい。」と

ご来店くださいました。

 

 

 

 

聞けばお嬢様のお誕生日とのこと。

30年ほど前のお品ですから、

裏地の付いていない、厚みのある1枚革で

お作りしたお品です。

お写真では右側のバッグがそれ。

 

 

 

 

これだけ年月が経ちますと、

当店の製作方法がいかに変化したか

如実にわかります。

 

今は裏地を革にしていますから、

当時よりもきちんとした表情でいながら

自重が軽くなっています。

 

 

 

 

すごく気に入って

ずっと使ってくださっていると伺いましたので、

見た目は

なるべくオリジナルに近づけています。

 

しかし、オリジナルを再現するという作業は、

ほんとに難しい作業と感じます。

 

 

 

 

革も当時とは違ってきていますし、

革の裏地を付ける方法が確立しましたから

それだけでも質感の感じも変わります。

 

年月とともに人も変わっていきます。

それまで何も感じなかった持ち物に対して

「重い」と感じることが出てくると、

少しずつその持ち物を変えていきます。

 

当店のバッグは、年齢が上がった時に

気持ち良く持てる軽さを、

という追求をしてきました。

喜んでいただけることを願っております。

 

上品で個性的なネイビーカラーのゾウ革長財布 206

上品で個性的なネイビーカラーのゾウ革長財布 206

2022/07/06

 

ワシントン条約で

捕獲がクローズドになってから、

ゾウ革もまた

かなり希少になってしまいました。

 

今日は「品質の良いゾウ革で

長財布を作りたい。」というご依頼です。

 

お写真を通して

今回の革には深い斑があることに

ご注目ください。

 

 

 

 

メールのやりとりをしていましたところ、

どうやらクライアントは

深い黒で、しっかりした斑のある部分で

長財布を作りたい、というご要望のようです。

 

最近のゾウ革ですと、

深い斑柄で

柄がたくさん入っているものは少ないですが、

それとは真逆で、斑柄のない

平らな部分だけのものもあまりない、

という状況になっております。

 

それで今回は、良質な斑柄を

均等にパーツの中に入れるために

1枚革を入手し、その中から

この製品サイズに似合う柄部分を選ぶ、

という方法を採っています。

 

そうしなければ、

これだけの斑柄を選んで

製作することはできませんでした。

 

 

 

 

ですがみなさま、お気づきでしょうか?

この革の色はネイビーです。

デザイナーが革を見に行ったところ、

黒よりもこのネイビーの方が

良い状態で、お色も良かったため、急遽

こちらをお借りして、お見せしました。

なんと印象的なお色であることか!

このお色に抗える方はいらっしゃらないでしょう。

 

このゾウ革はジンバブエ産で、

サバンナの木を守るために

毎年ある頭数間引かれる

個体のものだそうです。

 

今回の仕様は、

前回お作りした長財布の仕様と同じです。

気に入っていただけて本当に良かった。

 

 

 

 

現在お使いのお財布を

計測させていただきましたら、

やっぱり小さくなっていました。

 

革は伸びますから

使ったら大きくなりそうなものですが、

豈図らんや、ほとんどの革製品が

小さくなっています。

どうやら

使って大きくなる革製品はなさそうです。

 

 

 

 

 

最初のご注文長財布は

とてもきれいな仕様でしたから、

今回外側素材がゾウ革になったことで

強さと繊細さのある

なんとも個性的なひと品となりました。

 

内側をブラックにしたことで

ご注文者にぴったりとお似合いです。

 

人の個性は十人十色ですが、

当店で製作したオーダー品を

店頭でご注文者にお持ちいただく時、

個性が引き立ったところを拝見するのは

とても嬉しいことです。

ご注文、ありがとうございました。

 

ベルトに取り付けるスマホケース 20505

ベルトに取り付けるスマホケース 20505

2022/07/04

 

久々ご注文いただいたのは、

ベルトポーチ式のスマホケース。

 

「ガンベルトのようなスマホケースを

作ってください。」というご依頼でしたから

肩から下げるタイプを想像していました。

 

ありがたいことに

見本をお持ちくださったので、

想像とは違うことがひと目でわかりました。

 

 

 

 

「ぱっつんぱっつんの大きさが良いので、

いま持っているケースと

同じサイズにしてください。

いまのケースも最初は

きつくて入れづらかったくらいです。」

と、見本のケースをお見せくださいました。

 

 

以前よそで作ってもらったそうですが、

そこがもう止めてしまったので

当店をお探しくださったようです。

 

 

 

 

「金具も

全体の大きさも同じにしてください。」と

出来上がったのが、お写真のスマホケース。

 

お引き取り時スマホを入れようとしましたら、

シリコンケースの表面が摩擦で引っ掛かって

うまく入りません。

 

表裏両面が革製ですから、

全体の革を微妙に伸ばす作業をその場でして

再トライする、

というアクシデントがありましたが、

もちろん無事ピタッと入りました。

 

 

 

 

「最近では珍しいタイプですよ、

今回のベルトポケット式は。」

と水を向けますと、

「アメリカに仕事でよく行くのですが、

『アメリカでそれを使う時は

気を付けなさい。』と

真面目に注意されますよ、これは。」

 

とおっしゃって

さっそく取り付けたベルトから

サッと取り出したその姿は、

まさに

ガンベルトからガンを取り出す動作そのもの。

ビックリするほどスムーズです。

 

お店にいながら

ご注文者と思い切り笑うことは、

この店ではしばしばあります。

 

 

 

 

ベルトに留めるループの角度も

以前のものと同じですから、

使い慣れた感じで動作がサクッと決まります。

 

もうこうなると

身体の一部になっているイメージです。

道具とはこういうものだという

ひとつの典型でしょう。

 

 

 

 

とにかく楽しい方で

ご注文時からずっと笑いっぱなしでした。

 

フルオーダーメイドは

受ける側にとっても愉しい仕事だと

あらためて認識しました。

このたびは、ありがとうございました。

 

ホーウィン社コードバンのライセンス入れ 205M

ホーウィン社コードバンのライセンス入れ 205M

2022/07/02

 

「ライセンス入れを

コードバンで作っていただきたい」

というご依頼をメールで頂戴しました。

 

ライセンスの大きさを伺ってから

コードバンについてご説明したところ、

「ホーウィン社が良いです」

というお返事を頂戴しました。

 

ホーウィン社のコードバンは評判が高く、

裏面に押した社判を見えるように出すことを

ご希望いただくことが多いでしょうか。

今回も同様のご指定をいただきました。

 

 

 

 

 

 

ところが…

まず驚いたことに、革がほとんどありません!

コードバンはここしばらくの間、

大量のお財布を

大手の2社が売っていた(いる)とのことで、

かなり品薄になっていたそうです。

そこへプラスコロナで

海外からの流通が止まっていたことが重なり

今までにないほど

希少性が高まってしまったという話です。

 

当店では、どの革も

ご依頼があってからいつもの取引先に連絡して

現物を見ながら選ぶ方式なので、

しばらくご注文のなかった革については

いま現実に陥っている状況を知って

愕然とすることがあります。

 

 

 

 

 

 

コロナの流通ストップの中で、

今回入手できたものは最後の1枚でした。

次回の入荷は

まったく予想がつかないそうです。

 

ホーウィン社の革は

量産には向いていませんが、

今回の革は面積の大きな革にも関わらず、

よりによって良い場所に

2箇所のヨコ長の穴付きでした。

 

ただでさえ、1枚の革のすべてが

製品製作に使えるのではありませんし、

品質の良い場所で

使える部分が少なくなると悲しくなります。

単位面積あたりのお値段が高いことはもちろん

こうした瑕疵も含めての革のお値段です。

 

 

 

 

 

 

でもとにかく!現段階で最後の1枚という

きちんとした品質のホーウィン社の革が

見つかったことに、感謝です。

昨今の円安がありますから、

次回はまた革のお値段もかなり変わるでしょう。

 

コードバン製作の難しいところは、

全体にかなりの厚みがあり、

それだけでなく、一枚の中でも

部分によってバラツキがあることです。

 

そのままの厚みでは小品には向かないので

何段階かにパーツを漉いていくのですが、

今回は、裏面をそのまま見せるという

難しいミションがありますから、

失敗は許されません。

社判は1枚の革に1つしかありませんから。

 

単純なものに見えるお品ですが、

デリケートに見えて、かつ

本体はしっかりと厚みのある

元のままの厚みを生かしたカバーにするために、

幾重もの試験漉きを経て、本漉きをします。

成功にはホッとしました、とにかく感謝。

この度のご注文、ありがとうございました。

 

ホーウィン社のコードバンですが、

小物を作るくらいであれば

革はまだあります。

ご興味ある方はお知らせください

(刻印のところはもうありませんが)。

 

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