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5センチ幅のベルトmバックル持ち込み  50107

5センチ幅のベルトmバックル持ち込み 50107

2025/03/06

5センチ幅のベルトは

もしかするとメンズでは初めて

お作りしたと記憶しています。

 

これだけの幅のバックルとなりますと、

やはりお持ち込みです。

しっかりしたシルバーの

昔のクロムハーツのお品だそうです。

 

 

 

 

 

 

現在はこのように線の太いアイテムは

ないそうですから、貴重です。

どこのブランドのお品物も

昔の製品はすばらしかったですね。

 

こんなバックルをお持ちになれたのは、

良い時代に買い物ができたということです。

 

 

 

  

 

 

 

「気に入っていたのですが

とうとう革がダメになってしまって…」

作り変えでご来店くださったのですが、

 

なんとラッキーなことに、お店には

厚さ3.6ミリの最後の1枚革ベルトの

材料があったのです。

これでもう、ほんとの最後。

 

 

 

 

 

 

 

当店オリジナルレザーで

3.6ミリの厚みを作ることができたのは

かなり前のことですが、

きちんと保管していたので

長~くお使いいただける状態です。

 

脂をしっかり入れた革なら

保管の仕方ひとつで長保ちします。

 

 

 

 

 

 

こちらのクライアントは背の高い方で、

5センチ幅のベルトをしても

特に幅広のベルトには見えません。

 

同じクロムハーツのチェーンを付けて

オールブラックのお姿にお似合いです。

 

 

 

 

 

 

今回のベルト材料と言い、

どうやらお買い物にツイている方のようです。

お渡し時に

とても喜んで、ずっと眺めてくださり、

作った私たちも嬉しかったです。

ありがとうございました。

 

 

ボストンバッグ→リュックサックへ 

ボストンバッグ→リュックサックへ 

2025/03/04

こちらのクライアントが

以前注文したボストンバッグには、

まるで飾りのように見える金具を

底面にお付けしています。

 

 

 

 

 

 

「後からリュックにできるように

ショルダー紐を付けたいんです。でも、

ボストンバッグとして持っている時には

飾りのように見えて欲しいので、

このデザインが良いのではないかと…」

 

その思惑はピタリと当たり、

このボストンバッグが

まさかリュックになるとは

どなたも想像なさらないでしょう。

すばらしいデザイン力です。

 

 

 

 

 

 

上のお写真の金具が

下のお写真のように使われるのですが、

それに対して付けたショルダー紐は

とてもシンプルなタイプです。

 

ただただ、2本の持ち手に

太めのショルダー紐を通して

左右の金具に留めるだけ、という簡単さ。

これには目から鱗が落ちました。

 

 

 

  

 

 

 

ただし紐幅は広く、なんと5センチ。

それが、背負ってみると

驚くほど楽で、重量を感じません。

 

またこれほどショルダー幅がありますと、

ルバルの革ということも相まって

肩への当たりも柔らかく、

こんなに楽に持てるの!という感覚です。

 

 

 

 

 

 

長さ調節をすれば

ショルダーバッグにも早変わりします。

その時には

持ち手の金具にショルダー紐を取り付けるだけ。

 

いつもいつもすばらしい発想を

ありがとうございます。

 

「このショルダー紐を

どのように作るか決めるのに、

こんなに長くかかっちゃいましたよ。」

とはご謙遜。

きちんと考えるからこそ、

ベストの答えに行きつきます。

このたびもありがとうございました。

 

 

 

アンティーク鏡の新しい居場所

アンティーク鏡の新しい居場所

2025/03/01

本日ご紹介するのは、

アンティーク鏡の新居です。

それは

湘英クリニック 伊勢原医院」。

慢性腎不全の治療をしている医院です。

 

まるでこの鏡を待っていたかのような

白い壁+ダークブラウンの腰板です。

お写真を頂戴して

わあっと歓声が出ました。

 

 

 

 

 

 

置き場所によって

こんなに姿を変えるのも

アンティークのおもしろさです。

 

それにしても腰板との相性には

驚くものがあります。

 

 

 

 

 

 

鏡は大事に取り外され、運ばれました。

当初心配していた、

枠はうまく外れても

鏡自身を壊さざるを得ないのではないか

という心配も杞憂に終わり、

めでたく新居に移ることができました。

ありがたいことです。

 

 

 

*こんな感じで作業をしたようです。

 

 

 

 

 

 

モダンな天井燈ともぴったり合い、

こういうアプローチもあるのだという

良い見本となりました。

持ち主の感性ですね。

 

これからはこの場所で

たくさんの人を見守ってくれることでしょう。

 

新しい鏡の持ち主さんは、

たまたま当店に依頼したいものがあって

おいでになりました。ご縁です。

今までに作ったことのないアイテムを

そのうちご紹介できると思います。

どうぞお楽しみに!

 

 

 

銀座のお話

銀座のお話

2025/02/27

 

「ここのこの場所がね、

本当の銀座なんですよ。」

同ビル6階にご挨拶に行きましたら、

社長が銀座のお話を

してくださいました。

とても興味深いお話です。

 

40年以上この三木ビルで

会社を営んでいらっしゃり、

お父様も銀座がお好きだったことで

子供の頃から

銀座に親しんでおいでの方です。

 

三木ビル本館は、

4階までが戦前の建物で、

5階からは戦後建て増しされたもの。

どうりで建物のそこここに

本物のクラシックがあるわけです。

 

 

 

*右が三木ビル本館

 

 

「もともと、

この『並木通り』の1~4丁目だけが

『銀座』エリアなんですよ。

今はそれを

ご存じの方はあまりいないですが。

 

ただ昔は、消防署や電通が

現在のLOFTや無印のところに在って

お店はほんの少しでしたから、

人通りのない寂しい通りでした。

三木ビルさんが映画館の『並木座』

やってらして、

名画座として有名でしたね。

 

 

*現在のこのお店が、昔の「並木座」

 

いまでこそブランド店で有名な

5丁目から向こうですが、

昔はクラブがたくさんある夜の街

という感じで、そのエリアは

『尾張町』と呼ばれていました。

 

また、昭和通りを超えると

歌舞伎座もありますが、

『木挽町』と言って、

父は銀座とは言いませんでした。」

 

あとから調べてみますと、明治2年に

1~4丁目が最初に

「銀座」と命名されたとのこと。

なるほど、ここが

銀座という名前の発祥の地です。

江戸期の銀座はこちらでどうぞ。

 

30年ほど前ですと

銀座に勤めている人びとは、

1~5丁目までを、そして

外堀通りから昭和通りの手前までを

「銀座」と呼んでいた記憶があります。

それ以外の地は銀座と呼ばない、

と何かの建物について述べた時に

訂正された記憶があります。

 

当時銀座を歩く人たちは

働く人も買い物客も

きちんとした服装をして、

すっとした姿勢で

颯爽と歩いていました。

カジュアル化の進んだ現在からは

想像できない、銀座人の姿です。

 

三木ビルの1階、メンズジーンズ店

「G-STAR RAW」が

あの並木座だった…なるほど

「並木座」を思い起こしてみますと、

店舗のありようは似ています。

 

 

*エレベーターからのクラシカル通路

 

 

由緒あるビルに入ったとも気づかず、

でしたが

昔から銀座を知る人のお話を聞いて

銀座発祥の地に

恥じぬお店であらねば、と思います。

 

また、社長がお話をなさる時の物腰は

まさに当時の銀座の人、で

伺うこちらの背筋も伸びました。

 

このたびはすばらしいお話を

ありがとうございました。

また機会があったら

いろいろなお話を伺いたいと思います。

 

 

小さなボストンバッグ 41116

小さなボストンバッグ 41116

2025/02/25

このボストンバッグは

ヨコ幅30センチ、厚みは9センチ、

という可愛らしいサイズです。

 

クライアントはこの形がお好きで、

まず最初にご注文いただいたのは

もっと大きめで容量の多いサイズでした。

 

 

 

 

 

 

今回もお渡し時、ご感想をいただきました。

「いや~、こんなにかわいいんですね!

もっと大き目になるかと思ってたら…

でもこれならちょっと良い場所へも

持って行けるから、ちょうどいいです。

ステキですね!」

 

新店舗の三面鏡の中で、

嬉しそうにバッグをお持ちくださる

クライアントのお姿に、似合います。

 

 

 

 

 

 

ひとつ目のバッグから大きさを出して

ご指定いただいたサイズなのですが、

デザイナーは出来上がりサイズを見て

「ほんとにこの大きさで良いのかしら?」

と少し心配していましたので、

お似合いになることと

おしゃれバッグとしてステキなので、

クライアントがお持ちになったところを見て

安心していました。

 

三面鏡があれば、さまざまな角度から

お持ちの時のお姿を確認していただけますから、

新店舗に取り付けして良かったと思います。

 

 

 

 

 

 

前回の記事でお見せいただいた

6年後の初代バッグと比べていただきますと、

ほぼ同じデザインで出来上がっていることに

気づいていただけることと思います。

 

「・・・えっ、

小さい方が製作が大変なんですか?」

これはクライアントとお話ししていて

驚かれた内容です。

 

製作時のあまりの大変さを見ていて、

ついついデザイナーが漏らしてしまった

危機的状況があったからです。

 

 

 

 

 

 

最後の最後で見舞われた

とんでもないアクシデントでした。

「こんなことがあるんだ!!」と

これほど恐ろしいことが起こり得るのだと、

技術者全員が青くなった出来事でした。

 

ものを作る人には信じられない出来事で、

こんなことがあるなら

どんなに想像し難いトラブルも起こりうるだろう、

と思ってしまうほど、大きな衝撃でした。

 

具体的な内容は

説明が複雑になるので割愛しますが、

なぜその事象が起きたかと言えば、

それはこのバッグが小さかったから、

ということなのです。

 

 

 

  

*このアイデアは喜んでいただけました。
ショルダーストラップを付けるDカンです。
当初のまとめ方と変わったのは、
フルオーダーメイドの製作では、紙の上で
考える以上の不具合が多々発生するからです。

 

 

 

以前もお書きしたように、

フルオーダーメイドでは

どこにもないものを作るわけですから、

幾多の苦難を乗り越えて製作します。

 

毎回が思索と実験を通して

最良のデザインと使い勝手に

作り上げていく、という印象です。

 

どこにもない=量産しない製品、は

それが作りにくい製品だから、

という理由が、まず第一に来るでしょう。

 

理に適っていて

さっさと作れるものでなければ

量産体制に嵌めこむことはできませんから、

当然と言えば当然ですが、

あらためてそれを知る機会をいただきました。

 

 

 

 

 

 

「私は、この初代ボストンバッグも

とても大切にしています。通常は

ウィークディの働く日には持ちません。

特別なことのある日や、休日に持ちます。

気分が変わりますし、

いい鞄を持っていることが一目でわかりますし、

気分がアップして、とても嬉しいです。」

 

この方のお勤めが、イタリアの

有名バッグブランドであることを知っていますと

この方に褒めていただくのは

これ以上ないくらい嬉しいことです。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

さすがなのは、お好きだという理由から

ブランド製品もたくさん

ご覧になっている方ですから、

そこからさらにご自分の欲しい小物や

鞄についてのアイデアをお出しくださいます。

 

上のお写真にある

底面から出ているストラップ&金具も

この方のアイデアで、

じつはこの金具が

バッグ→リュックに変えるショルダー紐を

取り付けられるようになっています。

ただの飾りではありません!

 

「このお店で、自分が考えているものを

実際に作ってもらえる、って

すばらしいことです。

 

色を選ぶだけ、や

単なる大きさのS,M,Lじゃなく、

自分が考えたアイデアが

実際に形になるって、すばらしいことです。

このお店があってよかった!」

ありがとうございます。

 

見る目のある方から

最高の誉め言葉をいただき、

ますます頑張りたい、と

気持ちを新たにしました。

 

 

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