実際のオーダー例
40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。
カテゴリー

カッコいいピンクのリザード、コンパクト財布のジーヴス 412N
2025/02/20再燃してきた
コンパクト財布「ジーヴズ」の人気。
一時は行き渡ったかに見えましたが、
あらためてコンパクト財布としての
間違いのない地位も
得てきたように思います。
もともとコンパクト財布なんですが。
本日ご紹介するのは、
前回バッグをご注文くださった方から
ご依頼いただいた
「かっこいい」ピンクジーヴズです。
ありがとうございます!
ピンクもこんなクールに出来上がる、
という良い見本になりました。
40年以上定番で売れ続けることも
稀有なことですが、
ひとりの人が複数個持ちたくなる、
という現象も珍しいことと思います。
また、複数個お持ちの方が
同時にそれを使ってらっしゃることが、
どれくらい汎用性が高いかを
説明してくれています。
また、ここのところ
リザードの革についても
在庫の有無に関するご質問を
よく頂戴するようになりました。
10年以上前から
トカゲを食べる人たちは
かなり減っているそうで、
原皮を入手するのが大変、と聞いています。
なので最近は
色のご希望をいただいてから
お探しするようになっています。
今はリザードがあまり動かないようで、
出来上がったばかりの時であれば
きれいな革が入手できます。
今回のジーヴズで、ピンクはもう
キズのないきれいなリザードはありません。
革のメーカーさんはたいてい
自社の得意分野を持っています。
ですから、そこでしか作れない革を
作っています。
ひと口にリザード、と言っても
色ひとつ、仕上げひとつとっても、
製作会社によってまったく変わります。
当店の入れるカラーリザードは
色出しがきれいな会社の製品です。
話は少し変わり、牛革についてですが、
自社で革を作らず
どこかから仕入れている問屋さんたちの
最近の入荷傾向を見ますと、
海外の高級輸入革にシフトしているようです。
そういうことになってきますと、
消費しないことには(=製造しないことには)
国内の製造会社も
要らなくなってしまいますから、
大変な時代になったものだと思います。
さまざまな種類の革がありますが、
海外の革にはそれぞれ、特徴があります。
水も違うし気候も違う、それに
染料もそれぞれの国の規格ですから。
日本の革の特徴は?
とデザイナーに問いましたら、
「ステキな経年変化をする
うちのオリジナルレザーがやっぱりいい。
昔からの作り方を踏襲してる革だから。
こういうのはどこも作ってないもの。
日本の革づくりは、海外の革を研究して
良いものが増えてます。」という
答えが返ってきました。
なんかちょっと違うかなという答えですが、
自分が良いと思う革を作ってもらえる
ことは、満足の行くことなのでしょう。
さて、お話を戻しますと、
今回のように甘く華やかなお色であっても、
裏地とファスナー布を黒にすると
こんな異なるイメージのお品になります。
長くお楽しみいただけることを
願っております。

気持ちを表すプレゼント、台本カバー 41201
2025/02/17こんなステキなプレゼントを差し上げたい、
とファンから思っていただける
声優さんは、ほんとに幸せと思います。
ある番組をご覧になって、すぐ
ファンになったというクライアント。
「まだ若い方なので
これからこの仕事を続けていった時
どんなにステキな声優さんになるか、
どんなキャリアを積んでいくのか、
将来を楽しみに見守っています。」
「今年はその方が30歳になるので、
節目としてふさわしいものを
プレゼントしたいと思っていました。
こちらの革の台本カバーだったら
長く使っていただけますから、
変化していくことを、その方と一緒に
経験していってくれると思いました。」
すばらしいお考えです。
クライアントは大切な方の将来を
想像してらっしゃいますから、
デザイナーは
当店オリジナルレザーがどのような
経年変化をするか、お話ししました。
「私たちの革は、持ち主と一緒に歩み、
可愛がってもらえば、どんどん育っていきます。
艱難辛苦、持ち主のすべての経験を知ってくれて
何も言わずに寄り添ってくれます。
10年使っていただいた時に
その声優さんが
どんな大人の男性になっているか、
楽しみですね。
そのころにはこのカバーが
使い込んだカッコいいものになっています。
新品にはないカッコよさです。」
「差し上げるのは
モノという形を取っていますが、
その方を大切に思う気持ちを
差し上げるのですから、
ぜひお相手にこのことをお知らせくださいね。
お話しするのでもいいですし、
お手紙にお書きいただくのも
良いと思います。
その方が有名になってくださるといいですね。」
デザイナーは
革で作るもののことしか知りませんから、
もしかするとお相手の方は
すでに有名になり始めている方かもしれません。
今までプレゼントでお作りした方々は
みなさん有名になっていらっしゃって、
「うちのお店のクライアントって
見る目のある人が多いのね!
みんなすごく有名になってる。」と
デザイナーは特定の名前だけは憶えています。
そして「私も推しに出会いたいなあ…」
と、羨ましそうな顔をしています。

新店舗がとりあえず整いました。
2025/02/148日(土)の引っ越しから
一週間経ちましたが、
やっと作業にふさわしいアトリエにして、
みなさまをお迎えできるくらいの
店舗空間に落ち着けることができました。
たくさんの人にお手伝いいただきました。
みなさまに感謝申し上げます。
当店技術者たちも
さすが「モノづくりの人」たちですから、
それぞれが得意分野でDIY精神を発揮し
重要な役割を果たしてくれました。
これは
高品質の製品を作ることのできる人たちは
どんなことでもひと通り、
作ることであれば普通以上にできる
という証明になったね、と
デザイナーはあらためて喜んでいます。
*製品陳列棚はほぼ前と一緒
前のお店のレイアウトが
店舗+アトリエにはぴったりでしたから、
ほぼほぼ同じレイアウトです。
変わったのはお色と広さで、
だいぶ変わったイメージを
みなさまにお楽しみいただけると思います。
*さてこのアイコン扉は
どこにつけているでしょう?
フランスの鏡はもうありませんが、
その代わり
みなさまにバッグをお持ちいただいた時
さまざまな角度から見られるよう、
三面鏡を備えております。
これで出来上がり時、オーダー品を携えた
ご自身のお姿のご確認も、容易になります。
ところがなんとなんと、
入り口のドアが
これからの作業となりますので
度々ご迷惑おかけする時が出ると思いますが、
その時はご了承ください。
*お店のPCデスク周り
お時間ある方は
遊びがてら見においでください。
広い空間なので気持ち良いと思います。
この空間をみなさまにご案内できることを
楽しみにしております。
アトリエの様子は
後日ご紹介するつもりです。
教室空間も兼ねていますから
生徒さんも気持ち良いと思いますし、
広くなることで万歩計の歩数も増し、
技術者たちもさらに健康になることでしょう。

ナイルクロコダイルのファスナー長財布 41113
2025/02/12「こうして形になると、
革で見る以上にきれいですね!
完璧です。」
と喜んでくださったクライアント。
ナイルワニでお作りしたこの長財布は、
ポロサスワニで作った財布に対しての
替え財布です。
最初に作ったポロサスをなるべく長く
良い状態で持ちたいということで、
今回はナイルワニでご注文くださった
クライアントです。
貴重なポロサス革を大事に考えてくださり、
ありがとうございます。
ポロサス革には
なかなか良い斑柄が見つからないため、
前回は半年近くお待ちいただきました。
良い斑柄をご希望いただきましたから、
最後は革の状態でご覧いただき、
ご注文に進んでいただきました。
そういうポロサスをお持ちですから、
今回も事前に革をお見せしています。
ポロサスとナイルの違いは、プロでも
よほどよく見ないとわからないくらいです。
そして今回のナイルは、タイミングよく、
ちょうど出来上がった時に
選びに向かいましたから、やはり
すばらしい斑柄の革を
持ち帰ることができました。
ところが、たまたまですが、
持ち帰った革の下の方に
穴ひとつ空いていました。
ですから、ひょっとしたら…と思い、
以下のご説明をしたデザイナーです。
「3枚ほど候補があったのですが、
下に穴のあるこの革が
いちばんきれいでした。この穴は、
パーツに関係ない部分ですから
問題ありません。」
仕入れには、特別な型紙を持って
斑柄を確認しますから、
自信を持って言えることです。
そして
「穴があっても
革のお値段は変わらないんですよ、
驚きますでしょ?」と付け加えましたら、
「え、穴があっても
革の値段って下がらないんですか?」と
率直なご感想をいただきました。
そのように思ってらっしゃる方は
きっと少なくないと思います。
この欄で何度か
「見える材料費」と「見えない材料費」
という表現をしたことがありますが、
まさにこの「穴のあるなし」は
その格好の例かと思います。
革のお値段は、牛革なら10センチ角、
クロコダイルならタテ寸法で1センチ単位で
決められます。
1枚の革の中に、
穴がいくつ空いてようが、
どれだけキズがあろうが、
牛革なら、1枚まるまる÷10センチ角、
クロコダイルなら
1枚の一番広いヨコ幅÷1センチ、
で、無情にお値段は計算されます。
ですから、残り物に福がある、という
言い回しは、革に対してはあり得ません。
そんなわけで、1枚の革から
なるべくたくさんのパーツを取りたい
量産品の製作では、
昨今のキズの多い牛革には、
顔料塗装の仕上げをすることが
必須となっています。
実際その加工のために、表面加工の
いろいろな新技術が生まれたことは、
すばらしいことと思います。
当店のオリジナルレザーや
エキゾチックレザーですと、
その加工をしてしまうと
経年変化が無くなり、「その革」としての
本来の価値も失われてしまいます。
以前書いたように、顔料塗装しますと、
ツヤは出ますが、色の変化はしません。
そしてそのつやの出方は
塗装なしの革とはまったく違います。
塗装なしの革は、透明感と同時に
深みのあるツヤになります。
これがナチュラルレザーのおもしろいところ。
話は脇に逸れましたが、
このたびのナイルファスナー長財布は
とてもうつくしい仕上がりになりました。
このたびもありがとうございました。
当店オーダー品をいくつも、
たいせつにご愛用くださることに
感謝申し上げます。

ストロベリーピンクのリザード システム手帳ミニ6穴 412N
2025/02/10遠方にお住まいで、当店製品を
ご愛用くださっているクライアントから
ご連絡をいただきました。
今回はミニ6穴のシステム手帳をお考え、
とのことです。
仕様とお色について、とても
分かりやすくお知らせくださいました。
お考えのはっきりした方で、すばらしいです。
そしてそのメールの最後には、
このようにお書きくださいました。
「なお、貴店のジーヴスを2つ、
バッグを2つ、愛用しておりますので、
細部はある程度お任せしても、
イメージが違うというようなことには
ならないと思っています。」
こういう認識していただけることが、
当店にとってもっとも嬉しいことです。
ありがとうございます。
エキゾチックレザーは毎回、
製作物に合わせた大きさの革で
もっとも美しい革を選ぶために、
特別な型紙を作って持って行き、
それを革に当ててじっくり見てきます。
ミニ6穴とは言え
ある程度の大きさですから、
キズがないように…と祈りながら
見に行ったところ、
良い革がありました。ラッキーです。
内側は当店オリジナルレザーのヌメで
ネイビーをお選びになりました。
この色になったポイントは、
ゴールド金具があれば内側はダークブラウンに、
というご指定をいただいていたのですが、
残念なことにそれが無かったからです。
でももうひとつのご希望、
シルバー金具であればネイビーで、
というのは想像以上にすてきで、
却って若々しい感じがすると思います。
さてさて、気に入っていただけたでしょうか?
とても軽くできておりますから、
20年くらいはお使いいただけると思います。
ご愛用頂いているバッグは
2015年にお作りしていますから、
長くお使いいただけて、ありがたいです。
遠方の方には
一度お目にかかる機会があれば嬉しい、
と思いますが、果たして機会はあるでしょうか。
この方のように
一度もお目にかかったことのない
クライアントがたくさんいてくださることは
嬉しくもあり、でもお会いしたくもあり。
このたびもありがとうございました。
どうぞお元気な毎日をお過ごしください。