実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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24年目の修理 一点ものの手提げバッグ
2021/11/09きっちりと自立するこの手提げバッグは、
なんと24年ほど前の1点もの。
20歳の記念にお買い求めくださった
クライアントが、
「思い出深いバッグでもありますし、
どれくらい使ってもまだ好きなので、
ここらへんで総点検をお願いしたく…」
とご依頼くださいました。
残念なことに
修理前の状況を写真に収めず、
お見せすることができませんが、
黒いルバルの革は、
かなり白っぽくなっておりました。
今回、丁寧なオイルケアをしたことで、
お受け取り時クライアントが
「これ、お色もつけてくださったんですか?
新品みたいになりましたね。」と
驚いたほど、革の色・ツヤが生き返っています。
今回は、このバッグを丸っとバラして
角の補強をするのがメインの修理で、
その他、裏地はすべて取り換え、
必要に応じて随所に当て革をするという
細かい補強をしています。
底鋲もすべて取り換えています。
特に喜んでいただけたのは、
以前にお付けしたネームパッチを
そのまま再度お付けしたところ。
20歳の記念と聞きましたので、
そのお気持ちを大切にしたいと思いました。
それにしても、当店特製牛革には
私どもでも驚くほどの
再生力があります。
これは黒、だったの?という感じから、
クライアントが喜んでくださったように、
染色すること無しに、
ここまでツヤのある黒になりました。
これが
当店特製革の持つポテンシャルの高さです。
「20歳の時に思い切って買ってから、
気に入ってずっと持ってます。
たまに
1年ほどお休みさせていた時期もありますが、
持っていると、特に男性から
良いカバン持ってるね、と言われてきました。
不思議ですが、
白っぽくなっていた時でも
やはり褒められていました。
「良い靴を履くと、その靴が
良い場所に連れて行ってくれる、
と聞きましたが、
バッグも
良い場所に導いてくれている、と思います。」
すてきな言葉を頂戴しました。
「こんな風に蘇る革であれば、
これからはきちんとお手入れして
良い状態に保ちたいと思います。
革がこういう素材だと知って、
ますますこの鞄が好きになりました。
大切にします!」
ありがとうございます。
背筋をスッと伸ばしたお姿が
とてもステキなクライアントです。
長い時間を通して、
当店製品をお持ちになる方が
どんな風に年齢を重ねていくのか、
こうして拝見することは
少なくありません。
そんな時、すばらしく
魅力的な人になっているクライアントに
お目にかかりますと、
私どもも背筋が伸びる思いです。
バッグや財布にお薦めのキレイ色の革見本
2021/11/07本日お目にかけるのは、
きれいな色の革の見本帖。
色落ち無く、
雨にあたってもシミにならない革で、
フランスで作られた革です。
しなやかなので、革を手に持つと
「いい感じ」の繊維感があって、
しっかりした良い革だと感じることが
できる高品質のものばかりです。
写真が曲がっているのを
ご勘弁ください。
なかなか見本帖通りの色が出ないので、
苦心して角度を変えた結果です。
かなり見本の色を出せたと思いますが、
曲がっていることで
少し気持ち悪いかもしれません。
ご勘弁を。
こんなきれい色もご用意できますので、
バッグや財布を「色」中心にお考えの方、
参考になさってください。
すべて牛革です。
メガネ拭きケースを通しての「ラグジュアリーの体験」考 10608
2021/11/04「自分にとっての
気持ち良い道具」として
クライアントがご注文くださったのが、
この「メガネ拭きケース」です。
カバンの中でぐちゃぐちゃになるのが
とても嫌だということで、
ふたつ目のご注文です。
カバンの中の
違う場所へお入れになるそうです。
ただの四角いケースに見えると思いますが、
サイズはギリギリでタイト、
四隅の角はきっちり90度、
全体が薄く、
見えないマグネットでフタが留まる、
という、針の穴を通すようなご依頼内容です。
当店では、
自分が気持ち良く感じて
気分良く過ごせる道具としてのご注文が
ほとんどかもしれませんが、
それにはもちろん
「うつくしい外観であること」は、
当然のように、同時に要求されています。
すべてのご希望を満たすことこそ
まさしく特別で、
「ラグジュアリー」の体現と思います。
いつもこうしたハードルの高いご依頼を
ありがとうございます。
革は使っていってさらに変化していきますから、
それも踏まえた作り方をします。
ですから、最初よりも
使っていって本領を発揮できることも
ご説明したうえで、お作りしています。
今頃はかなり慣れて
ちょうどいい堅さの
ケースとなっていることでしょう。
先日「ラグジュアリービジネス」というテーマで
お話を聞く機会があり、
お話をしてくださった方は
フランスで日本の事業を
紹介している人だそうですが、
「ラグジュアリー」という言葉について
あらためて考えさせられることがありました。
私どもとしては、
「ラグジュアリー」という感覚は、
それぞれの人の
パーソナルな価値観にも基づくもので、
「その人の気持ちに沿って提供された、
特別なサービスに対して、
嬉しい思いや快適な気分を味わいながら、
誇り高い気持ちを持てる状況」
ではないかと思っています。
お話しする方から出た
「ラグジュアリーとは何だと思いますか?」
という問いに、何人もの人が
「ブランド品を買ったり、
ブランドショップで大切に扱われたりすること」
という例を挙げていました。
その答えを出した方々は、ラグジュアリー
=ワールドブランドでの品物と買い物、
という考えのようです。
それをラグジュアリーと呼ぶのであれば、
一人ひとりが大切にされ、
心からのコンサルティングを受け、
様々なテクニックを使い分けた
フルオーダー品を、世界にたったひとつ、
自分のためにだけ作ってもらうことは、
「ラグジュアリー」そのものだと感じた次第です。
みなさまは「ラグジュアリー」とは
何だと思われますか?
当店ではこうした内容を
当たり前のように提供していますが、
ほんとうに特別なことなのだと、
誇りをもってご来店いただけると
嬉しいです。
九年後、二代目の手帳カバー 109N
2021/11/02
9年ほどお使いいただいた
当店謹製のオーダー手帳カバー。
「持ち主が
とても気に入ってくれていたのですが、
そろそろ少し色褪せてきた感があるので
新しいものを作って欲しいです。
資料は残っていますか?」
と、プレゼントする方から
二代目のご注文をいただきました。
サイズ等はすべて残してありましたが、
確認のため
一辺のサイズを測っていただきました。
「きちんとした数字を残してくださるなんて、
感激です。すばらしいです。」
ただ、前回お作りしたのは、
当時特別に作ってもらっていた「フォルテ」
というタシとは真逆のキレイ色の革。
今回はもうありませんから、
同じようなお色の
イタリア革をお写真でお送り、
ご決定いただきました。
信用してくださり、ありがとございました。
内側にお入れしたのは
その革のフランスブルー。
このお色も最近廃版になってしまい、
これからはどうしよう?というところですが、
今回はギリギリ入手することができました。
コロナのせいで
量産会社が以前のように動かなかったため、
革の世界にもいろいろな変動が出てきています。
これからもきっと
なにか変わったことが出てくることでしょう。
そんな中で出来上がった
うつくしい2色の組み合わせカバー。
こうしてまたおそらく年代が変わるまで
お使いいただけることを思いますと、
毎日毎日長い間お役に立てるものは
製作者として製作みょうりに尽きます。
このたびもありがとうございました。
プレゼントの薄い長財布 109
2021/10/31今回は、プレゼントとしてお作りした
薄い長財布です。
お使いになる人は現在、D社の
ラム革のお財布を10年ほど使っていて、
それがとても気に入っているとのこと。
薄いお財布ですが、
パンパンにカード類を入れるので
厚くなってしまう、ということです。
できれば同じ仕様をプレゼントしたい
とご希望をいただきましたが、
当店のひとつひとつ製法では、ラム革では
却って財布そのものの厚みが出てしまうため、
定番牛革の色揃えと、長く使って
経年変化したお財布をお見せしました。
「あら、これは良い感じですね。」
当店特製牛革を使って
磨き仕上げでお作りすれば、
薄くてしっかりした長財布になります。
そしてその経年変化では、
他のどの製品にもありえない、
不思議な魅力を持つことになります。
当店特製牛革は
分かりやすく申しますと、ヌメ革です。
ヌメ革というと、
ほとんどの作り手が厚い厚みのまま使い、
裏地もつけてない
ごつい印象の製品を作りますが、
当店は真逆で、デリケートにお作りして
ニュアンスのあるおしゃれ製品に
仕上げています。
これが、一人ひとりの「製作者のカラー」です。
同じ材料を使っても、
同じ仕様で作っても、
見た目のまったく違うものが
出てきます。
ポケットもカード入れもたくさんある
このような長財布でも、
見た目がデリケートで
使ってみるとワイルドな革質なのは、
当店のこの製法だけが出せるイメージです。
ワイルドすぎたり
コンサバティブ過ぎたりして
使う場所が限られるものではなく、
そのどちらの要素も
ギリギリのバランスで持つことは
難しいことですが、
当店製品は、普段から持つことのできる、
幅広く上質な
ラグジュアリーを体現しています。






















