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大変だったカメラのフィルムケース 910

大変だったカメラのフィルムケース 910

2021/04/18

 

カメラが趣味のクライアントから、

フィルムケースを入れて、

リュックやショルダーバッグの

ストラップに取り付けて持ち運ぶ

ケースのご注文をいただきました。

 

それも3個いっぺんにでしたから、

こうして並べてみますと

とてもキュートです。

 

 

 

立てて置いているので

わかりにくいですが、

後ろにお付けしたストラップ用ループに

紐を通して使うタイプです。

 

ストラップ紐を握るように持つと、

親指でパカッとフタを開けられて、

ケースのお尻を押すことで

ワンタッチで取り出すことが出来ます。

 

 

 

フィルムは

昔ながらのケースに入っていますから、

このケースを取り出しやすいように

ケースが入る高さを決めたり、

 

サッと出せるように

底面に指の入る穴を開けています。

 

 

 

 

そして極めつけは、

決められたストラップ幅に合わせて

お作りしたベルトループ。

 

こちらもワンタッチで

紐から取り外しできるように、と

スナップボタン留めにしています。

 

そんな理由から、

ベルトの入る幅は、絶妙に整えています。

幅は、大き過ぎても、小さ過ぎても

うまく作動してくれませんから。

 

 

 

当店では

このような小さいアイテムで、

特別な使い勝手を

ご希望されたものに対しても、

考え得る最良のプランをご提案します。

 

そしてそれが、ご相談時

頭の中で出来上がったものと同じく

現実にもきちんと作動するよう、

さまざまな製作方法でお作りする

工夫をします。

 

製作時にアッ、ということが起こり、

何かしらの手当てが必要なことも

少なくありません。

 

その案が机上の空論になってしまい

うまく行かない場合には、

別の方法で

新たに仕上げることもあります

(そんな時には

ご説明してからご許可を得て、

方針転換します)。

 

 

 

極端な言い方をしますと、

フルオーダーメイドとは、

「不測の事態にどう対処するか?」で、

一つひとつの予測不能な事柄に対する

全知全能をかけた挑戦、です。

 

毎回

挑戦し甲斐のあるご注文をくださる

クライアントのみなさま、

ありがとうございます。

 

出来上がり品のイメージについての例、ベルトの質感

出来上がり品のイメージについての例、ベルトの質感

2021/04/16

 

今日は、製作の現場をお見せします。

 

良いとか悪いという意味でなく、

当店が、クライアントのご希望に対して

どこまでの気持ちと技術を持って

臨んでいるかをご理解いただければ、

 

お望みのデザインやイメージとして、

どんな内容を

どこまでリクエストしてもいいのか、

ご想像いただけると思うからです。

 

 

 

今回アップした2枚のお写真は、

ある1本の注文ベルトを作る時に

クライアントのイメージを

正確に表現しようと製作したものです。

 

当店がなぜ、店舗となりのアトリエで

製作しているかというと、ひとえに

「オーダーを受けたデザイナーが

製作の場にいること」を

必要としているからです。

 

そうでなければ、一人ひとりの

個性の違うクライアントに対して、

正しい判断は出来ません。

 

トータルイメージは

細部ひとつひとつの積み重ねで

決まります。

 

ファスナーの引手のような

小さなパーツであっても、

統一されたイメージから外れてしまうと

何だか違和感のある感じがしてしまいます。

 

そこでいつも申し上げることが、

「違和感なく

すんなり入れるオーダー品が

優れたお品です」となるわけです。

 

 

 

それぞれ別の角度から撮っていますので、

2枚のお写真をご覧いただくと、

イメージの違いを見ていただけると思います。

 

長い方は、厚みをはっきり出して

ガッチリとした印象がありますが、

短い方は、ふんわりと柔らかく

エレガントな表情になっています。

 

最初、この回のご依頼には

長い方の作り方で製作を始めたのですが、

通常ベルトに使うタシ素材でなかったため、

なんだか無骨な感じになってしまいました。

予想に反した仕上がりです。

 

そこで、まず短い試作をして

新たな制作方法を考えました。

 

クライアントのご希望によっては

タシと同じ作り方でも良いのでしょうが、

今回は、もっと柔らかい印象を

求められていました

(このクライアントと面談しておりませんが、

電話でイメージを伺いました)。

 

いずれにしても、当店では同じ革を使い、

これだけ印象の違うベルトを

作ることが出来るのです。

 

そしてその「印象の違い」を

大切に、一つひとつお作りしています。

 

もともと当店特製牛革は

「ヌメ革」です。

水性染料で染めて、

色を付けたヌメ革です。

 

みなさまがよく目にするヌメ革は

おそらく、

厚みのある革で、

太い糸を使って 大きな針目で縫った

カジュアルな製品と思います。

重さもたっぷりあると

お思いではないでしょうか?

 

でも当店はその「ヌメ革」を使って、

カジュアルな製品だけでなく、

エレガントで

お仕事に持って行っていただける

品格ある製品も、お作りしています。

しかもどれも、誰もが驚くほど軽い。

 

イメージは言葉ですり合わせて行きますが、

それを的確に受け止め、

正しく表現できる多種多様な技術を持って

表現していきます。

 

一流画家のデッサン力や色の使い方には

技術だけでなく新しい発想がありますが、

根底にある技術力が、自分のしたいと思う

表現をできること、と通じています。

 

当店では、ご希望は何でもお話しください。

投げていただければ、

どのように解決していくか

必ずうまい方法を考えます。

 

プロに任せるご相談の時点から、

当店オーダーメイドは楽しい!です。

 

オーストリッチのラティーゴバッグ 012

オーストリッチのラティーゴバッグ 012

2021/04/14

 

本日ご紹介するのは、

めったにお見せすることのできない

すばらしいオーストリッチ革の

定番ラティーゴバッグ、サイズ違い。

 

何がすばらしいかと申しますと、

ズバリ「革」です。

オーストリッチ大好きな

クライアントからいただいた

ご注文品です。

 

しかも裏地には

フランスのラム革を使っています。

 

 

 

ワールドブランドの

革製品製作に使われる革は、通常

購入枚数の倍の数の出来上がり品から

選ばれています。

 

もしそのブランドが100枚欲しければ、

革供給者は200枚作り、そこから

良いもの100枚を選んでもらう、

という方式が一般的です。

 

今回のオーストリッチは、

その残りの100枚の中の1枚です。

ここまでの枚数になってくると、

選ばれた革と甲乙つけがたい

良いものもあります。

 

 

 

ご紹介するのは

毛穴もはっきり盛り上がっていて、

とてもきれいな1枚。

このバッグには2枚使っています。

 

こういった最上級の革はたいてい、

お色が黒のことがほとんどです。

 

というのは、最上級の革は

ほとんどがブランドのものに

なるからです。

ブランドは独自の色出しを求め、

それが「今年の色」になります。

 

その同じ色の革を

市場に出すわけにはいきませんから、

染め直して出すことになります。

それで、残りの100枚はほぼ

「黒」になる運命です。

 

 

 

それでも

このように粒のそろった毛穴は、

一般に出回る革の中では

探すことが出来ません。

 

ここ10年ほどの間、

国内で出回るオーストリッチは

毛穴の粒も小さく、

凹凸のはっきりしないものが

多かったですから、

 

こういった

南アフリカで取引されている一流品を

入荷できる革やさんが出てきたことは、

ありがたいことです。

 

 

 

革の世界では、たくさん使う人たち

(製造販売多数の会社)に

まず「上質な革」の優先権があり、

それがだんだんと廻りまわって

日本にやってくる、

というような仕組みがあります。

 

日本の革の使用量(製作量)は

2019年のデータです

世界中で54位。

 

 

 

でもおそらく、

順位だけで取引先を考える状況が

少しずつ変わってきているから、

こういった革を

日本で入手できる機会が

増えてきているのかもしれません。

 

どうせ教えてくれませんから、

どうやってそのルートを見つけたのか

お尋ねすることはありませんが、

新しい革やさんたちはみな、

独自の努力をしていることは確かです。

 

 

 

このラティーゴバッグは、

表がオーストリッチx裏地がラム

ですから、

ハリがあって、しかも軽く作るには、

いろいろな工夫が必要です。

 

黒いラムの裏地をご覧ください。

なんとふっくらして

気持ちよさそうな革ではありませんか!

 

 

 

オーストリッチ革を

まるまる2枚使ってパーツを取り、

裏地のラムを気持ちよく感じるように

お作りする…

 

貴重なご注文をありがとうございました。

金具も

厳選したものを使っていますから、

長くお愉しみ頂けることと思います。

 

お時間の経ったこのバッグを

拝見できる日を、お待ちしております。

 

革製品へのネーム入れの種類が追加されます。

革製品へのネーム入れの種類が追加されます。

2021/04/12

 

ただいま当店では

ウェブページを新しく製作しています。

 

現在のウェブページは

仕様変更をたくさんしたため、

ちょっとしたダンジョンのようになり、

何がどこにあるのかが

わかりづらくなっているからです。

 

5月10~15日くらいに

リニューアルオープンの予定ですが、

それに伴い、

新しいジャンルも取り入れています。

 

 

 

先日ネーム入れのことをお書きしましたが、

ネーム入れにも

新しいタイプをご用意しています。

 

今までのネームフォントは

アメリカのアンティーク機械で入れる

2種類のフォントと

革の表面を焦がす筆記体との3種でした

(上のお写真をご覧ください)。

 

 

 

上のお写真は、ネームを入れるための

アメリカのアンティークの器械。

30分温め、

金箔や銀箔を使って練習してから、

本番の一本を入れます。

 

ネームを入れるパーツに対して

水平に入れられるわけではないので、

パーツは少し大きめにカットして、

ネームを入れてから

水平を取って、パーツを取ります。

 

ネームは後から入れられないので、

このような方式でお入れしています。

 

 

さて、今回新しく取り入れるタイプは、

3枚のお写真のモノです。

 

字体はふたつ、花文字とブロック体です。

お色は ホワイト・ブラック

ゴールド・シルバーの4色が基本ですが、

他のお色をご指定いただくこともできます。

 

それはなぜかというと、

アーティストがひとつひとつに描く

「オリジナルネーム」だからです。

 

優雅で美しい花文字や

かっちりとしたブロック体を、

飾りのように革製品に入れることが

可能になります。

 

どうぞお楽しみに!

 

ツートンカラーの長財布&小銭入れセット

ツートンカラーの長財布&小銭入れセット

2021/04/10

 

この長財布セットをご注文いただいた時、

嬉しいお話しを伺いました。

 

「20歳の時、自分の欲しい財布が

なかなか無かったので、

そうだ、オーダーすればいいんだ、と

ネットでこのお店を見つけました。

 

でも手の出せるお値段ではなかったので

いつかはきっと、と思ってました。」

 

 

 

今もまだ30歳に満たない

若いクライアントの言葉です。

このような若さで

当店においでくださるクライアントは

少ないですが、

 

最近ではご自分の価値観を持って、

長く使いたいからと

ご注文くださる人も増えています。

嬉しいことです。

 

 

 

でも今回はとくに、

そうして長いこと思っていただき、

実際においでいただけたことに、

感謝感謝です、ありがたいことです。

 

さて、そのクライアントが

欲しいと思っていらっしゃる長財布は、

どんな内容でしょう?

 

 

 

一番の要素は、札が折れないこと、です。

現在使ってらっしゃる長財布の

レイアウトなら良い、ということでしたが、

 

マチ部分が札にかかって

折れてしまうことが悩み、だそうです。

 

よくある定番仕様の長財布ですが、

市販品にはたしかに

札に引っ掛かってしまうような

マチを付けたお品が多い、と思います。

 

 

 

どうしてその手の長財布が多いのか…

不思議な話ですが、

市販品には確定した製作セオリーがあるので、

 

きっと誰も

札が引っ掛かるマチだということに

気づかず、

はい、長財布ね、と仕様確認だけして

製作し、市場に出回っているのだと思います。

 

 

 

今回のこだわりはもう一点で、

外側は黒でも

内側を黄色にすることでした。

タイミングよくお訪ねくださったので、

色落ちのない、H社と同じ革で

お作りすることが出来ました。

 

 

 

色革は、型押しで良ければ

H社のものなら色落ちなく、質も良いですが、

表面がスムーズの革となると、

なかなか探すのが難しくなります。

 

きれいな色の革は、

たとえH社の革であっても

もし表面がスムーズ加工であれば、

かなり見た目の雰囲気は変わります。

 

たいていのきれいなお色は、

型押しに比べますと、

スムーズの方がチープに見えることは

間違いない気がいたします。

 

 

 

さて、そんなわけで今回のご注文品を

お作りしましたが、お話しを伺っていたので

より愉しんで製作できました。

 

いつかはきっと、と思ってくださった

このクライアントに対して、

 

そしてすべてのクライアントに対して、

毎回 命かけてお作りしています。

 

でもやはり私どもも人間ですから、

こういうお気持ちを

お話くださることに対して、

より意気に感じます。

 

すばらしいご注文を

ありがとうございました。

 

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