実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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マニアックな小型オーディオ(ミニコンポ)ケース
2021/01/01あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
新年第一回目は、
すばらしくおもしろかった製作の
ご紹介しましょう。
製作はどれをとっても楽しいですが、
実用に特化した、世界に存在しないものは、
とくに興味深く感じられます。
このすばらしい特注イヤホンを
使ってらっしゃるクライアントは、
持っている小型オーディオに
ふさわしいケースを作りたい、とご来店。
市販品は色も形もいまいちで…
と、美意識が高く
ご自分の好きなものがはっちりしてらっしゃる
クライアントです。
こうしたミニコンポは
PCのように熱が籠ってしまうので、
その熱をどのように出すかも
問題になってきます。
実際に手で触ったり
使うために必要な穴を開け、
ケースに入れたまま充電できるように
します。
必要な動作ができるくらいの大きさで
画面部分も窓を開けます。
実機の画面はとても大きいのですが、
その大きさで窓を開けてしまうと
形として成り立ちませんから、
そんな相談もします。
初めて作るものには、
予想もしない落とし穴があることがあります
(そんなことばかりかもしれません)。
それをどこまで予想してから
製作に入るか、ということが
フルオーダーメイドでは重要ですが、
そこまでしてもなおまだ
予期せぬ出来事もあります。
それを興味深くおもしろいと取るか、
面倒でいちいち大変、と取るかで
製作者としての道が決まります。
当店のクラフツマンは全員、
それをおもしろいと思うタイプ。
そういったお品をご注文くださるみなさま、
ありがとうございます。
見本のあるレディスショルダーバッグ 207
2020/12/30
クライアントがお持ちくださったのは、
けっこう重く、
テロテロに柔らかいショルダーバッグ。
下のお写真のものです。
かなり長くお使いになったバッグで、
使い勝手がとても気に入ってるとのこと。
全体の形をバッグホルダーから吊るして
お写真を撮りましたが、それでも
形をとるのが大変なほど柔らかです。
見本品は
表面と裏面でデザインが違いますが、
クライアントとお話ししますと
大きさと使い勝手をそのままにして、
いろいろ変えたいところがある、
というご希望をいただきました。
その中にはデザインも入っていました。
このバッグを拝見した時、
バッグの専門デザイナーの起こした
デザインではないだろうと思いましたが、
やはり、洋服屋さんのオリジナルバッグ
だということでした。
製作のまとめ方が
デザイン偏重の感じがしたからです。
話しておりますと
気に入ってくださったので、
最終的にはそれを踏襲して
見本と同じ形状で
お作りすることになりました。
この方のように
見本をお持ちくださって、
何となく毎日持っているバッグだけれども
デザインを変えたい、
というリクエストをいただくことも
あります。
今まで数多のリクエストを伺ってきましたが、
バッグをお選びになる場合のポイントは、
ずばりサイズです!
持って行く用途に対して
サイズが合っていることが一番の要件。
ところが、バッグを買う段には
見本品に中身を入れることができませんから、
見込み違いのサイズを買うことが多くなり、
使わなくなってしまうケースが多いと
感じます。
お話しをする方々は
「デザインが良いから、
多少小さくてもいいか、と買ったのですが…」
「入ると思っていたんですが、
ファスナーが閉まらなかった。」
など、失敗した、とおっしゃいますが、
どうして失敗だったのかを考えることで、
大きな収穫となります。
そうすれば、次にバッグを買う時の
ポイントがわかるからです。
ましてやそれを
オーダーメイドで生かそうと思ったら、
ひとつひとつの失敗が
大きな収穫となります。
コンサルティングを通じて
もっとも使い勝手の良いものを
ご自分の好きな形で作れば、
長く愛着持ってお使いいただくことが
出来ます。
また、バッグの内側仕様が
自分の使い勝手のクセに合っていれば、
使うたびに感じていたストレスを
感じなくて済みます。
毎日毎日そういったことを
さまざまな局面で感じていると、
全部が積もり積もって
眉間にシワが寄ることになります。
ブランド品の使い勝手に辟易している方は、
一度フルオーダーメイドを
お試しになってみませんか?
今頃このクライアントは
毎日使ってくださっていることでしょう。
最初はぷわっと大きめに見えますが、
ちょうど良い具合に収まり良くなるように
当店の革は変わっていきます。
ありがとうございました。
コードバンの二つ折り財布 208
2020/12/28「甥の就職祝いに
お財布をプレゼントしたいと思います。」
このすばらしいお財布のご注文者は、
プレゼントされる方の叔母様です。
親戚づきあいも少なくなっている今、
うらやましいほど濃いお付き合いの
親戚のみなさまです。
お話しを伺いますと、
甥御さんとはとても和やかな関係で
親戚づきあいが楽しそうなご家庭です。
「お財布をあげる、とは言いましたが
オーダーとは言ってありません。
どんな革が好きなの?と聞いたら
コードバンて好きなんだよね、
と言ってました。」
それでお見せしたのがコードバンを数種。
コードバンの解説とともに
日本製コードバンの数種と
アメリカ製のホーウィン社製をお見せしました。
ご覧いただき、触っていただきましたら、
「これが良い感じです」。
お選びになったのは、ホーウィン社の革。
良いとか悪い、どっちが高価か、ではなく
肌がぜんぜん違いますから、
お好きな方はこれを触ったら
この革が好きになってしまいます。
それで現在流行っている作り方も
ご紹介したところ、
それで行きましょう!となりました。
それはどういう作り方かと言うと、
裏地を付けずに
裏面のホーウィン社のマークを入れて
お作りする方法です。
これはコードバンの革の特長を鑑みますと、
ほんとうは最高に革の特性に向いた
製作方法です。
それから、さらにお話を進めていくと
パーツも含めてすべて
コードバンでお作りすることになりました。
これは製作が大変!
コードバンは砂の集まりのような革なので、
パーツパーツによって革を薄くすることに
かなりの技術が要ります。
それと今回の場合
ホーウィン社の社判が見えるようにするため、
外側の革を薄く漉くことが出来ません。
そのうえ、内側に使う革は、
うまい具合の出来上がりにするために
いろいろな厚みで漉く必要があります。
これがまた至難の技ですが、
何とかうまく漉けて、外側の裏面と
小銭入れのひとパーツに
社判を入れることが出来ました。
こんなゴージャスなプレゼントは、
初めてです!
外側のパーツは
厚い革のままですから、
きっと長くお使いいただけると思います。
就職したばかりの人が
10年20年お使いになった時でも、
なお輝き続ける
お財布に仕上がりました。
こんなに温かい親戚関係に乾杯!
ステキなプレゼントのご注文を
ありがとうございました。
車のキーケース 204
2020/12/25車のキーケースほど
難しいものはありません。
さまざまな形状もさることながら、
持ち主の使い方次第で
収納の仕方が変わってきます。
本日ご紹介する車のキーホルダーは、
頭の部分をすっぽりと包み、
そこにある丸いボタンを押せるようにして
キーとして使えるようにしています。
裏面には穴も何もいらないのですが、
この方の使い方で変わっているのが、
頭のパーツの上に穴を開けて
キーリングを通したい、というご要望。
頭のパーツにつけるキーリングには
いつも一緒に持っていたいアイテムが
付けてあります。
このキーケースをお作りするために、
いくつもの試作を作る必要がありました。
キーの頭の形が微妙なため、
使っていってフィット感が出るように
することが、難しかったからです。
簡単そうに見える形でも
これだけのことをしてから本番製作に入り、
出来上がってから さらに
ブラッシュアップさせています。
この技術のすべてを
お一人のクライアントに使うことが、
当店のフルオーダーメイドです。
作りがいのあるご注文を、
ありがとうございました。
イタリア製スネーク柄の薄い名刺入れ 207
2020/12/24
いつも新しいアイデアをお持ちくださる
クライアントがいらっしゃいます。
今回は名刺入れ!それも薄くて、
出し入れしやすいタイプです。
名刺を埋没させて収納する名刺入れが
ほとんどですから、
このアイデアはとても新鮮です。
さて、御紹介していきましょう。
まず最初にご説明するのは、
この名刺入れがタテ型であること。
それと、決して
その天地を変えずに使うという
条件付きだということ。
そうお聞きになると
「なんか面倒そうな形ですね。」
と感じる方もいらっしゃると思います。
でも、天地を決めて使う癖がつけば、
特に問題にならなくなってきます。
こうした、使い勝手に関する内容と、
どうやって薄く
どうやって出し入れしやすくするか、
という内容を秤にかけたのが、
今回のアプローチ。おもしろい発想です。
この名刺入れは
開くと三つ折りになっていて、
入れる場所は2か所。
片側には自分の名刺を深く差し込み、
もう片側には相手の名刺を浅く差し込む
方式になっています。
人の名刺が見えることには
いろいろなメリットがあります。
探しやすくもありますし。
この名刺入れ、クライアントが
紙で作ってきた型をベースに仕上げましたが、
とてもよくできていました。
ところが いざ革で作るとなると、
「なるべくコンパクトに、
なるべく薄く」というリクエストに対して
どうしても大きめになってしまいます。
私どもでは、そういうリクエストには、
あと1ミリ、0.5ミリ…
そういう単位の作業にトライし、
革で作るものとしては最小にします。
紙よりも全体に5ミリほど大きくなったため
「少し大きくなってしまいました。」
とお見せしたところ、
「こんな少しのこと、
全然問題ありません。薄いですし、
思った通りにできてる!」と
喜んでくださいました。
ありがとうございます。
人によって大きさ感覚は違いますが、
ちゃんと収まることを
第一に考えてくださるクライアントで
良かったと思います。
とても使いやすいと思いますので、
「定番で出させていただけませんか?」
とお願いしたところ、ご快諾いただきました。
そのうち定番にアップしますので
楽しみにお待ちください。


































