実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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クロコダイルのオールインワンコンパクト財布 50605
2025/09/13クロコダイルレザーのご説明の中で
先日ご紹介したダークパープルの革。
あのシンメトリーのパーツが
どのような形になったか、
ご報告しましょう。
このオーダー品は、
カード10枚とお札少しを入れ、
小銭入れのあるコンパクト財布で
お持ち込みくださった見本品は
1枚革で作られていて、どこにも
縫いがない「一筆書き」のような
小銭入れでした。
まったく縫った箇所がなく、
マチ部分を小カシメで止めただけで
作られていますから、
「型紙づくりが命」という
最近の主流を行く製品です。
型紙さえできれば、これなら
1.クリッカーでパーツを抜く
2.カシメでマチを止める
3.フタのホックを付ける
だけで完成しますから、
革製品を作ったことがない人でも
容易に作ることができます。
とても柔らかい革を使うことで、
成形する手間さえいりません。
よく考えられています。
この製品は、
先のロエベ展で考察したような、
作る人に技術を期待しない方法で
作られています。
アイデアを出すことや
型紙を作る人だけが必要で、
作る人を選ばないこうした製品は、
10年ほど前から増えています。
技術ある人を探すことや、
技術ある人を育てることが
どれだけ大変か、
わかるような時代になりました。
作り手が手を動かしさえすれば
完成する量産品というのは、
方法こそ違えど、いまや
どのメーカーも考えていることです。
この市販品の型紙は、
入れるものを想定し、
きっと何度か試したことでしょう。
小銭と三つ折りの札が少し入り、
カードも数枚、何とか入ります。
でもそれ以上入れるとなると
当然ですが、小さいのです。
想定以上の使い方をする時には
それなりのサイズアップ変更を
しなくてはなりません。
それが今回のお題でした。
見本品はお預かりできたのですが、
それでもこの一筆書き小銭入れは
型紙づくりが大変でした。
フルオーダーメイドでは
オーダー品ご使用者の生活に合わせて
サイズを決めていきますが、
当店では、ある程度
ここまで入れる、MAXの中身を
お尋ねします。
ただそのMAXの考え方が案外
そのままMAXと言えないこともあり
ここは、詳しい聞き取りと
より良い判断が
重要視されるところです。
今回のご依頼者は
入れる量がはっきりしていますから
とにかくそれが入るように
型紙を変更していきました。
使い方から考えますと、
無駄に大きく作りたくはありません。
ギリギリの線を狙ったところ、
このオーダー品の型紙は、
ベースも含めて
3回作りなおすことになりました。
1枚の革パーツを立体にする場合、
容量を見極めることは
余計に難しいのです。
*丸ごと1枚のクロコダイル
お渡しした時
「この大きさだったら
ちょうどいいです。」
とおっしゃっていただけたので
ホッとしました。
所定のものを入れて
ちょうどいい塩梅の入れ具合です。
「とても良いです!
この余った革のところで
何か他のものを作りたいですねえ。」
*今回のオーダー品のパーツは2枚。
きれいなシンメトリーです。
きっとまた
近々お目にかかれることでしょう。
この度はありがとうございました。
色の組み合わせが素敵な、
きれいなお品を作れて楽しかったです。
親子二代の定番小銭入50707
2025/09/11
11年前にお揃いで長財布と小銭入れを
ご注文くださったご夫妻が、
ご子息を伴ってご来店くださいました。
「この子が来年中学生になるので
小銭入れを用意したくて、
また伺いました。」
ありがたいことです。
お写真は、11年前のオーダー品。
「ずっと使っていますが、
手触りも良くて丈夫で、
気に入っています。
小銭入れもとても良いので、
家族のお揃いを
息子にもプレゼントしようと…
やっとそんな年齢になりました。」
2代目のお子様方に当店製品を
引き継いでくださる方は
ちらほらいらっしゃいますが、
まことにありがたいことです。
当店オリジナルレザーの触り心地を
物心付いた頃から知っていれば、
「革」がどういうものなのか
本質を知っていただけることができて
さまざまなモノを選ぶ時の
ひとつの指針になってくれると
思います。
ご一家でお持ちくださるのは、
定番の「手のひらに収まって
気持ちのいい小銭入れ」です。
小さいサイズですが、
革が慣れてきますと
見た目以上の収納力を発揮します。
ズボンの前ポケットに入れても
邪魔になりませんから、
小銭入れをお探しの方には必ず
お奨めしている定番です。
立ち上がりタイプのマチですから
出し入れしやすいのも良いです。
12歳の方にお持ちいただくのは
初めてだと思います。
ご子息さまがこの小銭入れを持って
11年経った時について夢想できるのは
なんとすばらしいことでしょう!
この度のご注文も
ありがとうございました。
リザードxオリジナルレザーのIDカード入れ 50403
2025/09/09
当店でたくさんオーダーくださった
クライアントから、
新しくお作りしたIDカード入れの
お写真をお送りいただきました。
見てお分かりのとおり、
「ワインカラーのリザード」が
テーマになったシリーズです。
きれいなお写真を
ありがとうございます。
どれもどんどん
使ってくださっていますが、
革の輝きを残したままお使いです。
今回の社員証入れは
上のジーヴズの隣のお品。
首から下げる紐は
使い慣れたご自分のものを使うので、
単品でのご注文です。
セットではなくこれだけ、
というようなご注文もできますから、
なんでもご相談ください。
表面、裏面にカードを入れますと、
こんな感じになりますが、
表面に2枚のカードが入るのがミソ。
なかなかこんな凝ったデザインは
見つけることができないでしょう。
日々を楽しんでいらっしゃる
クライアントならではのご注文品。
こちらのオーダー品も、見るたび
にやにやしてくださることを
願っております。
この度もありがとうございました。
ファスナークラッチバッグのお色直し 508N
2025/09/08
ハードにお使いいただいている
柔らかなルバルを使った
ファスナータイプのポーチを
ご紹介します。
そろそろメンテナンスしたい、と
お預かりしました。
2枚並んだお写真の
左が修理前、右が修理後です。
どうぞご覧ください。
メンテナンスはまず最初に、
全体をよく確認してから
直す部分を決めていきます。
こちらのクライアントは
ルバルの手触りがとてもお好きで、
この素材を使って
いくつも作ってくださっています。
いつもありがとうございます。
当店オリジナルレザーの
「ルバル」の感触は、このように
たくさんの人を虜にしています。
ご興味ある方は
店頭で触ってみてください。
時にリュックにもできる3wayのショルダーバッグ 507N
2025/09/07
今年は大作の多い年だと思います。
メールでお写真が送られてきました。
「こんなバッグを作れますか?」
あるメーカーのバッグだそうですが、
「もう売ってないんです。それと、
良い素材で欲しいです。」とのご希望。
販売しなくなって久しいようなので
ブランド名を伺って
ネットでお探しすると、
フリーマーケットに全体像を見られる
ページがありました。
それでも作り手にとって
知りたい部分すべてが
載っているわけではありません。
なるほどなるほど…と解読し、
製作可能であることをご連絡してから
ご来店いただきました。
「この形は、リュックにすると
かなり形が崩れると思いますから、
あまりリュックにするのは
お薦めできませんが。」
とご説明しますと、
それではリュックにするのは
控えます、ということで
リュック紐を付けられるように
細工をしました。
オリジナルの持ち手は
もう少し短めでしたが、
荷物量が多く、重くなるので
肩掛けできる長さをご希望です。
そうするとリュックにする時、多少
邪魔になりますよ、とご説明します。
当店ではご相談時、
あらかじめわかることであれば
デザイナーが事前にお話しします。

このリュックでまず
製作の可否に大きく関係したのは、
ファスナーで閉じる口元です。
というのは、開け口に
四角い金具が入っているからです。
ですから
材料としての金具が必要なので、
製作用の金具が入手できるかを
まず最初にお調べします。
こちらは幸いなことに、
材料金具が売られていました。
*PCの入るポケットは
使って行くうち落ち着いてきます。
この金具は
ダレスバッグの金具と同様
口がパカっと大きく開くので、
中身がどう入っているか
ひと目でわかりますし、
モノの取り出しもしやすいです。
実際の金具が届くと、
ダレス金具を知っている者にとって
驚くような仕組みの金具でした。
「A4PCが入るサイズ」という
ご希望がありましたから
そのようなサイズ選びをしましたが、
ぎりぎり入るサイズの金具で、
もう一つ上のサイズですと
かなり大きくなることもあり、
ぎりぎりサイズをお選びしました。
またこちらには、
キャリーバッグにセットできるよう
ループをお付けしましたが、
それを使わない時は
ポケットとして使えるように、
底をファスナーにしています。
このファスナーの付け方は、
リュックにする時
洋服を傷つけないような
付け方をお選びしています。
細かいことですが、
このようなオーダー品を
お持ちになる方が
どのような衣装を纏うかを
想像しますと、自然と
選択肢は狭くなっていきます。
この現物は見たことありませんが、
柔らかい素材を使っていますから、
モノが入っていないとおそらく
ぐずぐずな形になると思います。
しかし、
今回のクライアントとお会いしますと
そんなものをお持ちいただくわけには
いきません。
柔らかくなる革であっても
ある程度形が取れて自立するように
仕立てています。
お受け取りの時、
すぐにそのままお持ちくださった
クラアイトの笑顔が
忘れられません。
長くご愛用いただけることを
心より願っています。
このたびはありがとうございました。































