実際のオーダー例
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貴方のオーダーのヒントになさってください。
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ハイブランド革のファスナー二つ折り財布 40905
2025/01/19たまたま遠方からおいでくださる
お二人のクライアント。
このお二人の組み合わせなら、東京を
存分に愉しまれることでしょう。
お写真からご紹介させていただきます。
*お渡しした瞬間から使ってくださいました。
海外ではジャケットの中に入れて使うそうです。
海外においでになる時に使いたいから、と
オーダー例をたくさんご覧くださって
この二つ折り財布の使い勝手が合っています、
とリクエストをいただきました。
ありがとうございます。
日本は安全で、スリなど
神経質に気にする必要はないですが、
海外ではまずそれを考えてから
出かける必要がありますので、
首から下げるストラップを付けたい、
というご要望もいただきました。
ストラップは、壊れにくいように
財布の根元に取り付けたDカンから
吊るすようにしています。
ストラップの長さは、
現物に近い大きさの製品を首にかけて
ご確認いただき、
どのくらいの長さが良いかを
決めていただいています。
小銭は見やすいよう、
ハコ型の小銭入れです。
札入れ部分は
二か所に分かれていますから、
円と、出かけた国の通貨を
入れることができます。
財布全体を
ファスナーで閉じたタイプですから、
お金がこぼれることもありません。
またこのストラップは、
首から下げるだけでなく
ベルトに付けて
前ポケットにしまうこともできます。
前回ファスナー長財布をお作りした方ですが、
それを気に入ってくださってのご注文です。
このようなご注文は特にありがたいです。
*実際にこのようにお使いになります。
海外においでになる理由は
お仕事なのですが、それも
日頃の優秀なお仕事の結実として
おいでになっているご様子。
すばらしいことです。
お二人のますますのご活躍をお祈りします。
このたびもありがとうございました。

ゴート(山羊)革のビジネスバッグ 51110
2025/01/17シックでおしゃれな方がおいでになりました。
ご自分で描いた絵をお持ちです。
ご希望内容も箇条書きで書いてあり、
それだけでほとんどのことがわかりましたから
短時間のご相談となりました。
ありがとうございました。
ここまでわかりやすい絵を頂戴することは
めったにりませんから、
デザイナーも製作者も驚いていました。
ついついご職業をお尋ねしましたら、
プロの漫画家さんでした。
しかも、説明漫画を描いていらっしゃる
ということで、なるほどのすばらしさでした。
世の中にはたくさんの職種がありますが、
当店店頭は、珍しい職種の方が度々いらっしゃる
楽しい職場だと、あらためて思います。
さてでは本編の
こちらのバッグについてお書きしましょう。
ご依頼者はある程度の年齢の女性なので、
「軽いと嬉しいです。」とのリクエスト。
そこで形と使い方を伺ったデザイナーが
お薦めしたのは、ゴート(山羊)革です。
当店で使っているゴート革は
シュリンクタイプと言いまして、
薬剤を使って革をシュリンク(縮こまらせる)
させたものですから、
革肌のキメがしっかりしています。
そのため、薄いですが丈夫、というわけ。
薄いこともあり、かなり柔らかですが。
それではなぜそういう良さげな革が
市販の量産品には少ないのでしょう?
昔、たまに見かけるゴート革のバッグは
たいていがグダグダに柔らかい、
形があってないような袋タイプでした。
その他ですと、巾着タイプだったでしょうか。
ない理由を結論から述べますと、
ゴート革はとにかく、製作しづらいのです。
とても柔らかく、
そのうえ伸びやすい革ですから、
製作にはたくさんの注意点があります。
今回の鞄のように
きれいに形を取ろうと思ったら、
牛革の何倍もお手間がかかります。
また革の大きさですが、
牛革の半裁(通常の1枚革)1枚の
1/3くらい、と小さめの革です。
革の大きさと言えば、
同じような小ささだと、ラム革もあります。
ちょっと横路に逸れましたね…
小さい、ということは
パーツの取り都合に限界がある、
ということになります。
特に長いパーツ。
そんなわけで、
革の伸び具合と取り都合との
両方を考え併せる必要があります。
なるべく捨てるところなく
1枚の革を使うことは、
革になってくれた動物に対する礼儀です。
また、捨てるところを少なくすることは、
エコ活動の基本でもあります。
上のお写真にあるスマホポケットは
現在使ってらっしゃるバッグに付いていて、
使い慣れている、とのことで
同じ形にしました。
でも現在のポケットの大きさには
不満がありましたから、
そこは気持ちよく使えるサイズに
変更しています。
サイズはご指定いただかず
こちらでお決めしましたが、
ばっちり気持ち良いサイズで上げられました。
ご注文いただく時に大事なことは、
使ったことのない仕様を入れ込むと、
それが
自分にとって使いやすいかどうかが
想像つかないことがあることです。
ですから、
「使って良いから」という感じを
お持ちになった仕様を元にしていただくと、
間違いないです。
お受け取り時に
「うわあ、いいですね、とても軽いですし。」
と笑顔を見せてくださいました。
「今日から使っていこうと思って」と
紙袋でお荷物をお持ちくださって、
すぐに入れ替えてくださいました。
シックないでたちにもお似合いのバッグです。
これが嬉しいですね!
このたびはありがとうございます。
軽いですし、丈夫で長保ちしますから、
長きに渡るパートナーになってくれると
思います。
お仕事、頑張ってください。
この鞄がご注文者のお身体をいたわって
働いてくれるよう、願っております。

6年もの、黒のゾウ革ファスナー長財布
2025/01/14黒のゾウ革を使うとどうなるか?
ご来店くださったご依頼者から
お話を伺ってお写真を撮らせていただきました。
ああ、それなのに…
いろいろ慌てていたため
お写真は最悪かもしれません、
お許しください。
表面・裏面と拝見しますと
とても良いテリが出ています。
「黒」という単純とも思えるお色なのに、
透明感のある深みが出ていることが
興味深い経年変化。
タンニン鞣し+水染めで仕上げた革だけの
すばらしい特長です。
そこをカメラで捉えたかったのですが、
なかなか難しかったです。
「このゾウ革の手触りというのが
独特で、とても気持いいのです。
それで使うたび触っているんですが、
この触り心地があると、落ち着きます。
慣れてきたんですかね。」
うつくしく経年変化したお品にも拘わらず、
ちょっとひどいお写真だったので
お出しするのをためらっていましたが、
こんな写真の中からでも
すばらしさの片りんを見つけて欲しいと、
恥を忍んで掲載することにしました。
ご笑覧ください。

新店舗の引き渡し状況から開店へ向けての作業
2025/01/12現在 新店舗の内装工事真っ最中です。
見ているとおもしろいので、ご紹介します。
下のお写真、左が引き渡し時の内装、
右が工事の始まった時の様子です。
あまり意識しなかったので
似たようなアングルで撮った2枚を
それぞれの角度で対比させましたが、
元々は3色カーペットが敷いてありました。
前は整体のスクールだったそうで、
カーペットにベッドが置いてあり
中履きで使っていた部屋のようです。
私どもの店舗とアトリエですと
外から土足で入り、
床の汚れる作業もしますし
たくさんの革クズも出ますから、
このままで使うには無理があります。
そこで掃除しやすく、土足に耐えうる
床材を薦めていただきました。
この最初の4枚のお写真では、
カーペットあり→取り去って
第一段階の作業を始めたところを
お見せしています。
次のお写真は、
店舗とアトリエを隔てる壁に
飾り棚をつけるべく
下地を作るための採寸をしているところ。
同時に下のお写真では、
みなさまがお入りになるドア周りに
壁を作っています。
そしてその新しく作る壁と
元々の壁との間には、
ルーター置き場とそれを結ぶNTTの線を
通す道を造る作業がなされています。
これがないと
どんなにすばらしい内装があろうが
電話もPCも使えなくなって、
お店として機能できなくなってしまう
重要な弱電の工事です。
1月8日現在では、
店舗の天井にボードが貼られました。
さてここからひと月ほどで、
どんなお店に仕上がって行くでしょうか?
どうぞ楽しみになさってください。
2月8日(土)~11日(火)まで
引越し作業を行います。
2月12日(水)午後からの再開となります。
ご注文品に
多少の納期のズレが出てくるかと思いますが、
何があっても、品質第一でお作りします。
よろしくお願いいたします。

婚約のお祝い、フラグメントケース(長札入れ )41111
2025/01/11おめでたいご注文品のご紹介です。
今回も婚約者の方への
プレゼントとしてご依頼いただきました。
こうして出来上がってみますと
「フラグメントケース」に分類される
札入れとなりましたが、
ご注文の最中は
そんなことに気づかず…まことに
最近の商品分類にはいろいろあるものです。
今回のフラグメントケースのポイントは
札を入れて、なるべく小さくすること。
当初ご指定いただいたサイズでは
札を折ることなく入れられませんでしたから、
サイズについて何度かご確認いただきました。
実際によくあることですが、
コレコレを入れたい、
そしてサイズは何センチで、
と ご相談いただいても、
指定のサイズでは中身が入らないので
こういうサイズになります、という
やり取りがあります。
そうすると、
出来上がりサイズのイメージが
合わない方も、ごくたまに出てきます。
もし決まったサイズのものを
入れる必要があれば、
サイズ指定はせず
お任せいただくことをお薦めします。
どうしてもサイズ指定したい場合は、
入れたいものが入らないこともあります。
もしこんなことが起きたら、
先に挙げたふたつの項目を比べて
お考えいただくとよろしいと思います。
さて、この札入れはお相手の方が
ズボンのポケットに入れて使うとのこと。
それで なるべく薄く、
というご希望もいただきました。
最初サイズ指定をなさったのは
そのような理由からでした。
お入れになるものは
交通系カード、他のカード3枚、
札を6枚ほど、というシンプルさです。
どんなお相手の方なのか、想像が広がります。
またこのケースは
極限まで小さくするために、
札入れの開閉はL字をご提案しました。
このL字開きにしますと
最小サイズでお作りできますが、
この形をお好きでない方には
お薦めできません。
好き嫌いが出てくるタイプと思います。
このように、小ものでも
あらゆる角度から
コンサルティングをしなければ、
ほんとに使ってもらえるものは作れません。
言われたとおり作ることは
ある意味 もっとも簡単です。
使用後さえ考えなければ
出来上がったものに対する
コンサルティングの責任はないですから
とても楽、というのがその理由。
コンサルタントは星の数ほどいますが、
相談を受けた内容をリアルに想像できない人が
有効なアドバイスをできるでしょうか?
先日こんなことがありました。
当店のホームページがわかりにくい、
というみなさまからのご指摘を
改変後も気にしていたところへ、
ある製作会社が、提案をしたいと
アプローチしてきました。
デザイナーは期待して聞き始めたのですが、
お店の意図をまるで理解していない
彼らの提案内容には、
かなり早い時間からあきれていました。
これほどのことは珍しいのでしょうが、
そんなレベルの人たちに
コンサルタントを名乗らせる会社もあります。
モノも人も見定めることが大切。
当店でのフルオーダーメイドの経験は、
きっといろいろお役に立つと思います。
いつまでもお幸せに!