ORDER WORKS

実際のオーダー例

40年3,000件を超えるオーダー実績
貴方のオーダーのヒントになさってください。

カテゴリー

がま口財布は、なぜ製作が大変か?

がま口財布は、なぜ製作が大変か?

2019/10/01

本日ご来店くださった

クライアントからも、

がま口財布のご注文をいただきました。

 

そのクライアントは若く、

現在お使いのがま口財布を

人生の半分以上使っているとのこと。

それは印伝革のお財布でした。

 

 

「小学校6年生の時

初めて買ってもらったお財布を、

修理してもらいながら

今まで使っていました。

でもそろそろボロボロになってしまって。

 

メーカーに尋ねたところ、

もうがま口を作れる職人がいないので、

修理は出来ませんと言われました。

 

それどころか、

がま口の現物も在庫限りでおしまい、

ということだそうです。

それでオーダーで作っていただこうと…」

 

さてでは、がま口職人はなぜ

いなくなってしまったんでしょう?

 

 

みなさまは

「手加減」という言葉をご存知ですか?

 

がま口財布を作るには、

革製品の中でもっともこの

「手加減」を要求されます。

 

革製品の製作においては

数値では表せない製作方法が多く、

たくさん練習することでしか

習得できない作業ばかり、と言っても

過言でないかもしれません。

 

がま口財布はまず

型紙づくりが難しい場合も多いですし

(丸いラインの場合は特に)、

 

その後がめっぽう大変なのですが、

革パーツをくっつける作業は

まさに「手加減」のみで行われる、

涙の修行無くしては完成し得ない

典型的な例です。

 

 

こんな小物にもかかわらず、

ちゃんと作れるまでになるのに、

バッグや鞄づくりと同じく

長い時間の修業が必要です。

考えるだけでため息が出ちゃいます。

 

そんなこんなの事情があって

製作できる人が激減しているのですが、

 

本日ご紹介するがま口財布は

とっても大変なひと品でした。

 

 

それは、こちらのクライアントのご意向が

「タテ寸法もヨコ寸法も

なるべく小さくしていただきたいです。」

という内容だったから…

 

そういうリクエストをいただきますと、

当店はチャレンジャーになって

ほんとに小さくお作りします。

 

それで今回は

ちょっと小さく作りすぎた、

というわけ…

 

 

ギミックのあるカード入れにして、

タテ入れでお入れすることから

予定外の異変が起こりました( ;∀;)

またしても

「こんなの初めて…」です。

 

こうした職業では、

すべての失敗は

すべての成功への礎となります。

 

今回のこの深い出来事は、

きっと今後も役に立つことと思います。

ありがとうございました。

 

とても珍しいお札タテ入れ長財布 88

とても珍しいお札タテ入れ長財布 88

2019/09/25

またしても、

驚くべき長財布をお作りしました!

こんな財布は初めてです。

 

これからご紹介していきますが、

お札の入れ方がとにかく変わっています。

 

 

見た目はどこといって変わりのない

普通に見える長財布です。

 

なんとなくカードがヨコ入れで

枚数のたくさん入るタイプかな、

という感じですが、

 

 

札入れ部を開いてびっくり!

お札がタテ入れ用です。

 

しかも

ふたつに折りますから、

タテ入れに二列入ります。

 

見本があったので

それを基にお作りしていますが、

こんなお財布は初めて拝見しました。

 

 

「とにかくこの財布が良くって。

同じものを入手したいと思ったですが、

どこにもありません。」

 

フルオーダーメイドだからこそ

こういったレアなご注文品の

お持ち込みがあります。

 

こんな珍しいお財布を作れるなんて

思っても見ませんでした。

ありがとうございます!

 

メンズ鞄、ブリーフケースとしてのバッグ 812

メンズ鞄、ブリーフケースとしてのバッグ 812

2019/09/23

「これが使いやすくって

もう手放せないんです。」

お持ち込みいただいた鞄を拝見し、

ちょっとだけ変えて再現しました。

 

もちろん

どこが気に入っているか、

変更点はないかと

お尋ねしたうえでの決定です。

 

 

しかしこのバッグ、

男性用としても女性用としても

とても使いやすいブリーフケースです。

 

全体がルバルで柔らかく

内縫い製法にしておりますから、

ちょっと入れすぎても

形はきれいに取れてしまいます。

 

バリバリのメンズ鞄と違うところは、

そういった融通の利く

バッグであるところ。

 

 

外ポケットの仕上げ方も秀逸で、

こういった作り方をしていると

見た目以上にモノが入り、

スマホなどは使いやすいゆとりを持って

収めることが出来ます。

 

当店では、一番に考えていることが

使いやすいか否か、という問題なので

見本バッグを見せていただくだけで

お使いのクライアントが

何を気に入ってるかは

一瞬で理解できます。

 

 

最近では、昔みんなで持っていた

硬い鞄を見る機会が

ずいぶんと減ってきました。

 

重いバッグも

いつの間にか減っています。

 

持ち物も

服装と同じで変わっていきますが、

ファッション自体は何年代風、と

ぐるぐる回っていきますが、

 

 

鞄に関して、後戻りすることは

あまりないかもしれません。

 

今年は巾着バッグを

ちらほら見るようになりましたが、

実際に使っている人は、少ないように

見受けられます。

 

巾着バッグは

10年ほど前に流行った

エディターズバッグと同じく

中身がごちゃごちゃに

なってしまいますから…

 

 

バッグは洋服よりずっと

「実用させるア必要のあるアイテム」です。

 

「ファッション性がある」ことより

「道具である」要素を

大きく要求されます。

 

使い手からは、ファッション性より

使い勝手が良いことを筆頭に

語られるアイテムになっているとも

言えましょう。

 

 

洋服から逆引きしていけば、

 

バッグは

大切なファッションの仕上げ

でありましたが、

 

実生活から引いていけば、

バッグこそ

「もっとも重要な、

生活に置いての実用品」

になります。

 

薄いメガネ拭きケースとお揃いのフセン入れケース 95

薄いメガネ拭きケースとお揃いのフセン入れケース 95

2019/09/21

黒い「タシ」を使って、

お手持ちのそれぞれの小物に

パリッとしたケース類を

ご注文くださるクライアントが

いらっしゃいます。

 

パリッと表現するのは、

なるべく平らに

なるべく四角くすることを

目指してお作りしているからです。

 

平らにするために、

マグネットも薄い革の中に入れ込むという

特殊な作り方をしています。

 

 

このクライアントにはいつも

まず1点目をお作りし、

それを試しで使っていただいてから、

2点目をお作りしています。

 

「だって

どこにも売ってないものだから、

使い勝手が

どんな風に出るかわからないでしょ。

 

そこを試してから

もう一個作るって、当然でしょう。」

 

 

「家具やズボンやシャツとか

オーダーで作ってもらってるけど、

1回目で

自分の求めるものになることなんて

絶対にないよ。

 

でもここはすごいね、

1回目でも

ほぼ理想通りに出来上がる。

他にこんなところは知らないよ。」

 

 

同じものを

必ずふたつお持ちになる方なので、

ほぼほぼ2回目も同じようにお作りします。

 

しかし初期の頃は、

使い方の定まってないものは

全体の大きさを

タテ寸法だけ2~3ミリ変えたり、

 

少し丸い角をなるべく角ばらせたり、と

こだわりの寸法や

お好きなラインを

一緒に探し出していきました。

 

 

本日ご紹介するのは、

メガネ拭きを入れるケースと

フセン入れケース。

 

前者は初めてお作りしましたが

後者は2点目です。

「フセン入れは

すごく良かった。

一発でパーフェクトだった。」

ということでお作りした2点目。

 

 

ところが ご覧になるなり

「少し大きくない?」。

 

当店の革製品は

使っていくと小さくなっていくので、

1年近く使っていただいたものと

新品のものとでは

大きさが違って感じられます。

 

特に使い込んでいるものだと

見た目も、触った時も

同じものと思えません。

 

 

「革が馴染む」とは

そういうことで、

すばらしいことだと思います。

 

最初はぴんと張りがあって

大きく感じるものが、

手の中に納まるような

気持の良いものに変わっていきます。

 

前にご紹介した

メガネケースのクライアントも

おっしゃってくださいましたが、

「こんなにも馴染むんだ」というものです。

 

それが、当店革製品を使う時の

常識と思ってください。

時が経てば経つほど

どんどん良くなって、

手放せなくなっていきます。

 

A4サイズが入る革の封筒バッグ 812

A4サイズが入る革の封筒バッグ 812

2019/09/17

文藝・思想などの分野で高名な

文筆家のクライアントが

おいでくださいました。

 

以前メガネケースをお作りしたご縁で、

今回は新しく出したご本に

サインを入れていただきました!

ありがとうございます。

さっそく拝読いたしました。

 

 

「今回は革の封筒が欲しいんですよ。

前回作っていただいたメガネケース、

あれは最初大きく感じて

嵩張るようなところもあったんですけどね、

 

使っていったら

ほんとに小さくなりました。

正直、こんなに小さくなるなんて、

驚きましたよ。」

と、ジャケットのポケットから

スッと差し出して見せてくださいます。

 

 

「革製品がこういうものなら、

A4ファイルの入る封筒も欲しいと思って。

紙の袋だと

ぐちゃぐちゃになってしまいますから。」

 

中に入れるものを伺い、

お描きいただいたスケッチ画を基に

製作したものが、この封筒バッグ。

 

 

中身の量が

しばしば変わるご様子なので、

内側に

マチを折り込めるようにしています。

 

原稿や資料を

お入れくださると思いますが、

ああいった本をお書きになる方が

お持ちくださると思うと、

とても嬉しいお仕事でした。

 

またお目にかかるのを

楽しみにしております。

 

<<最初のページ<前のページ次のページ>最後のページ>>