実際のオーダー例
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重い腕時計に合わせた、しっかりした時計ベルト
2019/04/09こちらも長いお付き合いの
クライアントからのご依頼。
「オリジナルのベルトが壊れてしまって。
市販品がすぐにダメになってしまったので、
作ってくれませんか?」
メンズでしっかりした厚みのある
重い腕時計に対しては、
市販品の薄いタイプはすぐに
ヨレてしまいます。
時計の重厚感に見合った
時計ベルトの作り方でないと、
腕にはめて使いますから
けっこう消耗してしまいます。
高価な時計には
上のお写真のような金具が使われています。
この金具が入るような替えベルトは
なかなか無いうえ、
強度もいろいろなので
オリジナルが壊れてしまったら
困る方が多いようです。
時計ベルトもパンツにつけるベルトも、
ベルトと名の付くものには
なかなかの力がかかります。
それには
ベルトを巻きつける部分
(腕だったり腰だったり)が
掛ける力と、
時計やバックルなどが掛ける
本体重量とのふたつがあります。
そういうことを考えて
製作物に合わせた
自重を備えさせることが、
革製品には必要とされます。
それはもちろんバッグでも
お財布でも同じこと。
みなさまが考える以上に、
当店の品々は
奥深く考えて作られています。
車好きな方にお作りしたトリコロールカラーのボディバッグ 810
2019/04/07爽やかな一点をご紹介します。
ある日おいでになったクライアントは、
大の車好き。
車だけでなく
いろいろな美術工芸にも造詣が深く、
幸運なことに
かなり珍しい昆虫の動くオブジェも
拝見させていただきました。
さて、そんなクライアントですから、
お持ちになるバッグにも
さまざまなご希望がおありです。
聞き取りをして行くうち
だんだんと、お好きな車のことや
美術工芸品のお話が出てまいりました。
クライアントがどのようなものを好み
何に興味をお持ちかということや、
お店に入っていらっしゃる時の
一瞬のイメージから、
デザイナーはその方の「色」をつかみます。
その時掴んだ色(個性)が
正しいのか正しくないのかは、
その後続く聞き取りから判断して
お出しする選択肢や内容を決めていきます。
ほんの少しの言葉尻や反応から、
表に出てこない好みまで探ります。
かなり興味深い作業で
必要な作業ですが、これだけは
人に教えることが出来ません。
クライアントと向かい合う時、
どちらにイニシアチブを取らせて
話を進めて行くかは、
相当 微妙な問題です。
クライアントのひとりひとりと
話しながら決めるこの命題には、
セオリーすらないかもしれません。
デザイナーは製作のプロとして
クライアントと対峙します。
そして、クライアントの気づかないことや、
問題にもしていないことにまで
考えを及ばせ、
この、
どこにもないものを作って使った時、
起こりうる
最悪の不都合にまで目を向け、
内容を分かりやすく説明します。
それがあって初めて
「使えるオーダーメイド品」になるのです。
先日おいでになった別のクライアントは、
「以前訪ねた他のオーダー店の人は
説明がわかりにくかったし、
質問にも答えてくれなかったです。
この店のように
(物理出来に)できないことは出来ない
と言ってくれたり、
それはやめた方が良いですよ、
なんて言ってくれるところがあるなんて
とても驚きましたが、最高です!
ありがとうございます。」
このように言ってくださいました。
そのクライアントの言では
「前のその職人さんはね、
こういったんですよ、
『僕にとっては家族が一番だから、
少しくらい納期が遅れても
構いませんよね?』
最初にそう言われたから
止めればよかったんですが、
どうしても欲しかったんで、頼んだんです。
そしたら結局(時間が経って)最後には
『これは僕は作るのが嫌ですから、
もう作りません。』と断ってきました。」
そのクライアントのご希望の形は
当店でもお話を伺いましたが、
とても手の込んだ、
普通の職人さんでは到底作れないものでした。
普通だったら、最初にお断りする内容です
(当店ではお作りできますよ)。
その形は、絵に描くと描けるものですし、
見た感じは
かなり便利そうに見えるものでした。
しかし実際に使うとなると
大きな齟齬があるもので、
そのままでは
使いにくいものとなったでしょう。
デザイナーはその理由をお話し
ご理解いただくことで、
そのクライアントから
新しい考え方を引き出しました。
そのご注文品は、いずれご紹介いたします。
さて、このたびのボディバッグは
とてもステキな出来上がりで、
こちらのクライアントには
とてもお似合いでした。
そのうち、街でお目にかかるのを
楽しみにしております、
ありがとうございました。
フランスブルーの長財布 83
2019/04/05ご自分の会社の社長さんへ
プレゼントしたいと、
何人もの社員さんがおいでになりました。
このように慕われる社長さんて
すばらしいですね。
革のお色にブルーをご希望いただいたので、
トスカーナのタンナーによる
フランスブルーの革をお入れしました。
きれいなお色の革は
なかなか見つけることが出来ないうえ、
経年変化の色変化が
白くならないのは、
このトスカーナのタンナー
「ブレターニャ社」の特徴です。
おもしろいことに
以前からたまたま選んでいた革は、
最近仕入れることが出来るようになった
防水革を作っている会社のものでした。
技術を磨く、ということは、
そういうことかもしれません。
気づいたら、これもこれも
同じ会社のものだった、という感じです。
このお財布には200万円が入り、
カード入れもたくさんあります。
なるべくコンパクトに作って
たくさんのお札を入れるには、
こういった札入れの形を選びました。
ただしこの札入れには
ひとつどうしてもこうなってしまう、
という不便があります。
それは、
お札の枚数を減らした時のこと。
財布の持ち方によっては
お札がバサッと出てしまいます。
出ないようにするためには
この部分にフタを付けるなり、
内側に折れ曲がる
マチを付けることなのですが、
そうすると、
機動性が悪くなったり、
財布の大きさが
一回りも大きくなってしまいます。
このように
たとえオーダーメイドであっても、
100%のご希望を
すべてかなえることは出来ません。
どれを取って、どれを凌ぐか、という
選択をしていただく必要が出ることも
あります。
プレゼントですと
その選択は難しくなると思いますが、
このすばらしいお財布を
プレゼントされる社長さんなら、
きっとうまくお使いくださることと思います。
ありがとうございました。
ダブルファスナーのメンズクラッチバッグ 88
2019/04/01ご自分の欲しいバッグについて
A4の紙に内容をまとめてくださった
ご親切なクライアント。
ご要望がはっきりしていて
どんな風にお使いになるのかも
きっちりお教えくださいました。
ご希望の形のお写真もございましたので
やり取りはとてもスムーズに進みます。
ただしこうした時、
ご注文をお受けする側が
気を付けなくてはならないことが
いくつかあります。
おもしろいことに
リアルな現物や現物写真がある時、
うっかりと
聞き取り内容が不足することが
多いのです。
それは、目から入る情報が多く、
その形がすっかり
お話する前に頭に入り込んでしまうからです。
そうすると思い込みが出てきて、
時に
あ、あそこを考えないでしまった…
ということが出てくるのです。
でも実際には、
どんなものでも使う人次第。
最高のお品にするには、
やはり細かい聞き取りが必要です。
いろいろな小物が
ぴったりと入る内ポケットを
内部に響かないような作りにしたり、
というような
こちらでコントロールできる工夫は、
お任せいただければ大丈夫です。
とにかくみなさまは、
「何をどう使いたいか」に
邁進してください。
とてもきれいにできたクラッチバッグです。
今頃は毎日
お使いいただいていると思います。
ありがとうございました。
次にお会いする時には、
15年くらい経っているのでしょうか?
最近20年ほど前のクライアントに
お会いすることが増えています。
それもまた、ありがたいことです。
ふたつ目の手帳カバー 84
2019/03/30「この手帳カバーには
ほんとに良く働いてもらいました。
でもそろそろ
サイズを変えようと思うので、
使いやすかったこのカバーと
同じデザインで、新しいサイズを
作ってもらおうと思います。」
出来上がってこうして並べてみますと、
親子のように出来上がっています。
とてもシンプルな内側なのですが、
外側は個性的。
そういうものが 大小で揃っていると
なんだかかわいらしくも見えます。
お揃いって、素敵です。
以前お持ちの手帳カバーも
確か同じようなベルト留めで、
変わったデザインでした。
でも革ではなかったので、
当店でオーダーメイドしてくださいました。
それにしても、
数年使ったものと
新しいものを隣り合わせに置いてみますと、
明らかに違う革のテリには驚きますし、
それはとても、嬉しくなる事実です。
この二冊の大きさの違いなら、
今頃はきっと、同時に
お使いになっているのではないでしょうか?
少し休ませたとしても、
革製品なら
いつでも現役に戻ることができます。
それが革製品の
もっともすばらしい長所です。
当店でこうした小物をお作りする場合
内側も特製牛革を使うことから、
裏地も表と同じくらい長保ちします。
また、表の革より少し少ない伸び率なので、
一枚革だけで作るより
革が伸びすぎるということはありません。
だからいつでも
絶妙な触り心地になるのです。
裏地にも革を使うことを
いろいろな局面から考えますと、
決してただの贅沢ではありません。
根本的に量産品と違う作り方、
「磨き仕上げ」が可能なのは
裏地も革にするからです。
革の特性を
もっとも生かした作り方をすることは、
長保ちに、大きく影響します。





























