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社内鞄、男女兼用バッグのブリックス
2019/01/09新聞を読んでいて、
最近では通勤時のみならず
社室内で使う鞄に気を使っている、
という記事を拝見しました。
当店でそのタイプの鞄を考えたのは、
2004年。
この発想はだいぶ早かったと思いますが、
やっと時代が追い付いてきました。
こちらが、その社内バッグ。
「ブリックス」という名前です。
A4 サイズでも
とてもコンパクトですが、
内外のポケットが充実していて、
ちょうどいい大きさで
ちょうどいい数のポケットが、
使い勝手を良くしています。
使い勝手を良くしているのは、
上部のファスナーの付け方にも
秘密があります。
当店定番に流行の波が関係ないことは、
基本的にまず
使いやすいという手放せない理由が
あるからです。
一色で作っても良いのですが、
オーダーした方々がご自分の個性で
組み合わせを選ぶことで、
世界に一点だけの鞄となります。
上に挙げた三色は
まったくムードが違います。
イージーオーダーであっても
これだけ雰囲気が変わりますから、
楽しいひと品となります。
また、裏地もお選びいただけるので、
内側の雰囲気もまったく違ってきます。
そしてこれによって、
使い勝手にも微妙に変化が出ます。
社内での使い方に合わせて
シックにも、カジュアルにも
仕立てることができます。
今、社会は
ますますカジュアル化しています。
それだけに、
みなさまの会社での位置を
服装や持ち物で表現することは、
却って重要になっています。
あなたは会社の看板を背負っていますが、
それにふさわしい身なりと持ち物は
あなた個人の評価を高めてくれます。
それが、このバッグを始めとする
当店定番の社員証入れや名刺入れが
もっとも売れている理由です。
当店の定番には、それぞれ
使用目的とTPOがはっきりとあります。
オリジナルリュックの修理 810
2019/01/07「これがすごくいいので、
結局これを毎日使っています。
軽いし、使い勝手が良いし…
とにかくストレスがありません。」
と喜んでくださるクライアント。
「だけどちょっと問題が出てきました。
底に敷いた芯が背中に当たって、
特にこの一部が擦れるようです。
季節が変わって
合皮のジャケットを着るようになったら
底部分の劣化が激しくなり、
革に穴が空くんではないかと
心配しています。」
自重を軽くお作りすると
どうしても革の消耗は早くなりますが、
たくさんのお荷物をお入れになる
このリュックに対しては、
力のかかる場所に
それ相応の対処をしています…
まさか、底をしっかりさせるために敷いた
底板がここまで革を痛めるとは
想像もしませんでした。
当初、底板が擦れそうで気になる、
というお話だったので
一回り小さくする手当をしましたが、
一回り小さくしたことで
当たる部分が柔らかい場所に変わり、
劣化させてしまったようです。
今回の場合、
丈夫な合皮ジャケットと擦れることで、
さらに劣化が進んでしまいました。
リュックは、
力のかかる部分を
バランスよく散らせてあげるように
作ることが、難しい形です。
また、人によって扱いの癖も違いますから
使ってからどう出るかも
なんともわからないことの多いアイテム。
まさか合皮のジャケットが
そんなに強く擦れるとは
想像できませんでした。
今回の手当では、根本を見直し、
底板を止めることで
解決することにしました。
そして、底板以外の方法で
底がたわむことを避けるような
工夫をしました。
その後お使いいただいて
「底も出ないし、
これで大丈夫です。」とのご感想をいただき、
安心した次第。
どこにもないものを作る、
ということは、予想できない事態にも
対応することです。
当店を信頼してくださり、
何でもご相談くださるクライアントは
多く、ありがたく存じます。
身体を楽にするために、
軽く、使いやすくお作りすることは
すばらしいことと思います。
しかし、そのための一長一短があります。
あらゆることをお話して
細部まで選択していただきますが、
何かあったら
一緒に乗り越えていくのが、
フルオーダーメイドの使い方です。
すばらしいクライアントに乾杯!
お札、Suica、キー&コインケースがくっついたコンパクト財布 86
2019/01/05お金と家の鍵を持ち運ぶ
凝ったケースをお作りしました。
小さいのですが、中に入るものは
たくさんで、十分な量です。
プラスチックでできた
6種類のコインを分けて入れられる機器を
内蔵し、
Suica、カードキー、鍵を
システマティックに入れられます。
三つ折りの珍しいタイプで、
左右の大きさは、カード入れ+αです。
プラスチックのコイン入れがあるので
ある程度の厚みは出ますが、
その割には
かなり小さめにお作りできました。
この作りなら
コインも取り出しやすいと思います。
当店ではつねに新しいものをお作りするので、
クライアントとはかなり細かく
御相談します。
その結果がこうして出来上がったものですが、
見た目に美しいレイアウトで
使いやすさについても
実際に最高と思います。
ひとつ気になったのは
プラスチックのコインケースです。
時間が経って割れた時どうしよう、と
お尋ねしましたら、
これは今のところ定番商品だとのこと。
ロングセラーで販売されていると伺い、
安心しました。
当店の革製品は長保ちしますから…
37年やって、この仕事で
同じクライアントとお会いする回数は、
20年以上の長いお付き合いであっても
2~3回、という方は
たくさんお出でですし、
定期的においでくださり、
近親者の方へのプレゼント品や
ご自分が革で作りたいものが出てきた、と
何度もご注文くださる方もいらっしゃいます。
おもしろいことに
2回目にお会いするのが20年ぶりであっても、
みなさまは昔のことを
お話しくださって、
まるでそれが昨日のことのように
親しみを持ってお付き合いくださいます。
これが
「その方の生活に溶け込んだお品物を
お作りする」ということだと
感じています。
あの方はお元気でいらっしゃるでしょうか?
デザイナーの頭の隅には
いつもみなさまがいらっしゃいます。
200万円のお札が入る黄色い長財布 86
2019/01/03「お世話になっている方への
プレゼントで、お財布を
作っていただきたいです。
お札が200万円入って、
カードもたくさん入ってほしいですね。」
なんとすばらしいプレゼントでしょう!
お色は黄色が良いのだそうです。
黄色ですと、近ごろ
姫路で定番で作られるようになった
きれいなタンニン鞣しがあります。
カード入れは、片側に8枚づつで径16枚。
小銭も入るファスナー部分もあります。
中身を全部入れると
かなり厚い長財布になることでしょう。
こんな時、少しでも
財布本体の厚みを薄くするためには、
できる限りの努力をします。
カードの入れ方もしかり。
入り口をスリットにしてありますが、
こうすることで
革を重ねるよりも薄くなります。
縦入れカード入れは
カードの重なりが多いですから、
一長一短はありますが…
革製品を軽くする、
薄く柔らかく作る、という時には
やはりできる限りの努力をします。
それがひとつのパーツで
1gだけ軽くなるだけであっても、
それを積み重ねていき、10gにします。
いかに微妙な作業か、
ご想像いただけると思います。
だいぶ前に
おもしろいことを発見しました。
見た目の違う革製品ふたつの重さを
手に持って比べる場合、
・大きさと重さとのバランス
・形のバランス
・見た目からみた重さ感覚
の三つの要素が絡むことによって、
人は、単純に数字として軽い方を
そのまま軽いと感じるわけではない
ということ。
もうひとつの鞄に比べて
ほんの10g重い鞄のことを
「すごく重い。」
と感じる方もおいでです。
重さを実際以上に感じてしまう
大きさの分岐点というのがあって、
詳しく調べてはいませんが
大体感覚でわかるようにもなりました。
誰もが、目から入る情報によって、
手が感じる感覚を
驚くほど左右されてしまいます。
そんな感覚も使って、
どうすれば軽く感じてくれるのか?
というところまで
最近では、考え方を進めています。
実際にそれほど軽くなくても、
脳が軽いと感じてくれることが大切!
おもしろいことです。
当店は、そういう内容まで考えて
みなさまのご注文品をお作りしています。
このクライアントからは
「お贈りするときに
革の袋に入れて欲しい。」という
ご要望をいただき、
たまたまあった豚革で
お作りしました。
こういうのもきっと、
贈られた人の脳には
大きな喜びとなって
響いてくれることでしょう。
ありがとうございました。
クロコの型押しセカンドバッグ 92
2019/01/01イタリア製のクロコの型押しでは、
ずいぶんと素敵なご注文品を
お作りしています。
本日ご紹介するのもそのひとつ。
ロックの香りのするクライアントに
お作りしたセカンドバッグです。
グリーンがかったブラックで、
少しデザインを入れ込んで
お作りしました。
リアルクロコの型押しを
中央→外側へ向かって、腹→横腹と、
端正な革の使い方をした
クラッチバッグです。
片面には外ポケットがあって、
その柄もきちんとそろえています。
型押しはこういった面で
キレイに合わせることが出来ます。
材料に無駄が出てしまうのが
ちょっと残念ですが…
そんな内容に及びましたら、今日は
「見える材料費」と
「見えない材料費」について
お書きしようと思います。
通常、革販売は布とは違って、
タテxヨコが10㎝x10cmという単位で
値段がつけられ、売られています。
布を扱っていた経験のある当店技術者が
「革って、ほんとに高価ですね。
使えない部分がこんなにあるなんて、
想像したこともなかったです。」
使えない部分、というのは
革の表面についてですと、
言わずと知れた
目立つキズや擦れの部分。
そしてその他で使えない部分は、
革が伸びてしまう箇所です。
革の表面からは
わかりづらい場合があります。
プロなら、表面から見て
「ここはクサいな…」と気づきますが、
高価な革を無駄なく使おうと
意気込んでいると、
そんな場所まで使ってしまいがちに
なってしまいます。
そういう場所は、使っていると
妙なシワが出てきたり、
極端な場合、
伸びてゆがむこともあります。
そういう部分が
見えない材料費、という意味です。
一枚の革の値段には
そういった
使えない部分も含まれています。
牛革の場合
背中とお腹で割きますから、
右半身の革、左半身の革、
ということになりますが、
お腹の部分はほぼ無条件で
使いません。伸びてしまうからです。
背中や尻などは
きちっと目の詰まった丈夫な部分なので、
そこにキズなどがあると
ほんとに残念な気持ちになります。
本日ご紹介しているセカンドバッグは、
型押しで作られている分
キズは気にしなくても良いのですが、
柄を合わせる、というところで
これまた
使えない部分が出てしまいます。
ですから中途半端な柄が残り、
それがおもしろいお品にできる時には、
お店用としてリーズナブルに
お出ししています。
ご注文者のご意向に合わせた
カッコいい革製品は、
細かいところまで気づかって
製作されています。
お店用はアヴァンギャルドにして、
二度とできない一点物としています。
そんなおもしろさを、どうぞ
ウェブショップでお愉しみください。

































