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当店が財布やバッグにお付けしている革の裏地について

当店が財布やバッグにお付けしている革の裏地について

2018/12/22

みなさまは

一枚の革の裏がどうなっているか、

ご存知でしょうか?

 

一枚目のお写真の長財布の、

真ん中部分と右上の部分が

「革の裏」そのままです。

 

少し起毛しているので、

このまま使っていくと

ぽろぽろと革のカスが出てきます。

これも、革の特徴のひとつ。

 

 

当店でお作りする製品で

磨き仕上げのお品にはほとんど、

革の裏地をお付けしています。

二枚目のお写真をご覧ください。

 

こちらはマイプレジャーという

定番の長財布ですが、

外側の色と内側の色が違っています。

 

ということは、

裏地が付いている、ということ。

 

 

この、革の裏地が付いていることを、

当たり前のように思ってらっしゃる方も多く、

「市販品をよく見てみてくださいね。」と

申し上げることも多いのですが、

それよりも前に

 

「当店製品には

革の裏地を付けています。

 

何もしない革の裏はボサボサしていて

平らなものではありません。

使っているうちに革のカスが出てきます。」

 

という最初の一歩から

ご説明を始めるべきだと感じています。

 

 

今日はこの「革の裏地を付ける」

行程について、当店が何をやっているか

少しご説明します。

 

革は、パーツに合わせて

必要な厚みに薄く漉いて使います。

 

また、ひとつのパーツの中だけでも、

厚みを何種類かにしています。

それだけ、軽くデリケートな

仕上がりになるからです。

 

 

革の裏地については、

当店では専用の革裏地を持っていますから

それを使っていますが、

 

その裏地を貼り合わせる前に

こうして表の革の裏面を整え、

平らな面を作っています。

 

こうすることで内側の手触りが

滑らかで気持ちの良いものになり、

一段と、使っていると

この製品から離れがたくなります。

 

 

「使って気持ちよい」とは

どういうことか? 当店は

「言葉にできない内容を

言葉にすること」で、

みなさまの満足度を高くしています。

 

5年物の、どんな本でも入るカバー

5年物の、どんな本でも入るカバー

2018/12/18

5年物の本カバーを

お持ちくださったクライアント。

 

このカバー、

たいていの本のサイズに適応できる

優れたアイデアを形にしました。

 

「不思議なんですけどね、

ルバルとは違う柔らかさで…

柔らかいんですけど

形が取れたままなのです。」

 

 

「これが最初におっしゃっていた

特製革の使い心地なんですね。

3年ほど使ったころから、

ぜんぜん違う革になってきた感じがして…

ほんとに驚きました。

まるで絹のような感じです。」

 

 

見た目にはピシッとしたタシ革ですが、

触ると既にやわやわの手触り。

「絹のよう」とは、

確かにこの手触りを表現しています。

 

この表現をしてくださったクライアントは

当店のクライアントらしい

デリケートな感受性をお持ちです。

 

 

カバーに本を戻すときも

簡単そうにすっとお戻しになるのを

拝見し、

馴染んで使いやすくなったことも

感じます。

 

当店の特性革の良さを

まさに使って言い当ててくださった

すばらしいクライアントに

感謝申し上げます。

 

「最初は

こんなに高いものを頼んでしまった、

って思ったのですが、

こんなに使えれば

もう充分元は取った感じですね。」

ありがとうございました。

銀座移転10年、バッグ・財布等店頭見本品セール

銀座移転10年、バッグ・財布等店頭見本品セール

2018/12/16

おかげさまで銀座に移転してから

10年が経とうとしています。

 

その間どんどん世界は変わっていき、

デザイナーも技術者も

製作についての考え方を

大きく変えています。

 

 

フルオーダーのお店なので

店頭に、売ることのできない

見本品を多々置いてありますが、

そろそろ取り換えの時期となりました。

 

 

18日(火)から

店頭品販売セールを行います。

 

店頭の革製品、

その他置いてあるインポート品なども、

対象製品であれば

すべてセール価格で販売いたします。

20%~60%オフ。

バッグが特にお買い得です。

 

 

デザイナーが12時~18時半までおりますので、

どうぞお訪ねください。

ワインカラーのマロンバッグ 85

ワインカラーのマロンバッグ 85

2018/12/14

定番品の中でも、

当店らしいデザインの

この変わったバッグも、

ひそかに人気です。

 

変わったバッグ、と申しますのは、

デザインが当店オリジナルなので

他所では見ないものでしょうが、

 

それより何より、位置づけが

「楽しいこと」にあるアイテムだからです。

 

 

ほとんどのバッグは

使われるために作られています。

 

だから売り手も

「使いやすさ」を売りにして、

ポケットがたくさんあったり、

工夫をたくさんしていることに

言及して、紹介しているバッグが

たくさんあると思います。

 

 

実際、ほんとに使いやすいものであれば

それは万々歳なのですが、

これだけ持ち物が人によって違いますと、

一歩間違えばNG製品になってしまいます。

 

そんな、人をがっかりさせることがないよう

オートクチュールをやっているのですが、

使いやすいものばかり作っていますと、

たまには楽しいもの作りたい!

となってきます。

 

 

このマロンバッグ

まさにそういうバッグ。でも

楽しいばかりでなく

ある程度の荷物量もカバーしますし、

携帯電話やSuicaの入る

外ポケットも付けています。

 

まさに「使える、楽しいバッグ」という

位置づけ。

 

使えるバッグの選び方については

また別の時にお書きしますが、

楽しいバッグは

ぜひひとつお持ちください。

 

これをもって外へ出かけることで、

ぜんぜん知らない人から話しかけられたり

その中で褒められたり、

注目を浴びること間違いなし、です。

 

そんなことで

普通には知り合えなかった人と

知り合って、親しくなったり、

その場限りであっても、

楽しい話に花が咲きます。

 

「人を楽しくするバッグ」って

すばらしいと思いませんか?

 

コンパクト財布 ジーヴズについて

コンパクト財布 ジーヴズについて

2018/12/12

当店が定番のお品について

「常にブラッシュアップしている」と

よくお書きしますが、

 

そのいい例が今回、

ジーヴズというコンパクト財布で

見られますので、ご紹介しましょう。

 

お写真のジーヴズは

4年半お使いいただきました。

 

それでファスナー布が切れてきましたので、

今回はファスナー自体を

お取替えするご依頼をお受けしています。

 

リザードのフレンチブルーですが、

こんな風な経年変化をしています。

 

少し薄いお色になって

テリが出ています。

丁寧に使ってくださって嬉しいですね!

ありがとうございます。

 

 

それでは、当店が何をどう考え、

定番品をブラッシュアップさせているか、

ご説明しましょう。

 

まずファスナーについてですが、

通常は4~7年くらいで

スライダー(引手金具)がすり減るので、

ファスナーを閉めた、と思った後で

ぱあっと開いてしまうようになります。

 

それを修理後、8~10年くらい経つと

今度は布が切れてきますので、

ファスナー全取り換え、

というプロセスになります。

 

もう15年以上前から、当店では

それまでの普通のファスナーをやめて、

最高級のエクセラファスナーを使っています。

それは、

ファスナーの歯が面取りしてあって、

普通のファスナーに比べて

手当たりが柔らかく

気持が良いからです。

 

それを使うようになって

6年ほどになるでしょうか…

 

こうして修理に回ってきますと、

それまでの普通のファスナーに比べて

布の耐久性に劣る気がします。

 

もしかすると、

面取りするために

一本一本の歯がしっかりしているため

普通のファスナーと

同じ布を使うことで、

布が負けてしまうのかもしれません。

 

これは本来

ファスナーやさんが考えるべき改良ですが、

私どもでは何も口出しできませんから、

 

では、私たちは何を選択するか?

という問いを立てます。

 

それから

同じものを使ってらっしゃる方々からの

数年間の反応を見ながら

その答えを出す、ということをしています。

 

今回の場合、

こうした修理は初めてなので、

まだ答えを保留にしておきます。

これを頭の中に留めておいて、

きっと何年か後には

最良の答えが出せることでしょう。

 

ファスナーに何を選ぶか?

 

こんな単純そうなことであっても

当店ではじっくりと見極めます。

 

 

それは「製作方法」についても同様です。

お写真のジーヴズの頃には、

ファスナーは

裏地に隠さず仕上げていました。

 

それは、今回のように

ファスナーを全取り換えする時、

修理日数が早く、費用が安価に済むからです。

 

でもそれから少し経って

そのことをご説明すると、

「それくらいの取り換え年月なら

裏地に隠した方がいい。」という

ご要望が多かったため、

今では裏地に隠した製法に戻しています。

 

ついでに申しますと、

ジーヴズの小銭入れも、

少し前から

カードが入るサイズにしました。

けれど、

数人の人が、使い方によっては

ファスナーが小銭入れに引っ掛かる、

ということをおっしゃってくれました。

 

それによって

どちらがいいのかを再度考え、

直近では

カードが入らない、昔のサイズで

お作りしています。

 

ひとつの定番が

どうすれば究極の定番になるか…

 

これはきっと

永遠の課題なのかもしれませんが、

年経るにつれて

何が特殊で何がスタンダードなのか、

この仕事でもはっきりしてきたことが

ありますから、

 

どんどん考えを進め

皆様にさらに使いやすいものを

ご提供したいと思います。

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